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全日本プロレス:Best of AJPW 2021 part.2(Champion Carnival)の分析


名勝負 CC公式戦:宮原健斗vs.ジェイク・リー(5/3/21)
好勝負 CC公式戦:ゼウスvs.宮原健斗(4/9/21)

CC公式戦:諏訪魔vs.宮原健斗(4/25/21)

CC公式戦:石川修司vs.諏訪魔(5/3/21)

@CC公式戦:ゼウスvs.宮原健斗(4/9/21)
 安定の数え歌。
 ウィップによる緩急、ハードな打撃のインパクト、間によるコントロール。
 バランス良く織り交ぜて作り上げます。

 宮原のアピールは良いし、
 ゼウスも攻守はっきり分けてメリハリをつけることができています。
 またゼウスはそれでいてエプロンの時にじっと宮原が起き上がるのをまったりと
 ここぞで間をじっくり入れるのが素晴らしいですね。
 ベースの作り方からすると不安になりそうなものですが、
 自信を持つことが出来ているのがこの数年の成功の要因ですね。

 終盤は良くも悪くも綺麗な一進一退。
 王座戦に比べるとすっきりしています。
 ただ、ここで決まったかと言うポイントを超えての
 ニアフォール合戦なので結構見応えがありました。

 ぎりぎり好勝負。

ACC公式戦:諏訪魔vs.宮原健斗(4/25/21)
 無骨な出だしを宮原が演出。
 場外から動かすのはいつもの定型ですが、
 上手く雰囲気を出していますね。

 諏訪魔が腰攻め。
 じわりとくる見せ方で、宮原の鋭い攻めとメリハリが利いています。
 この2人だからこその化学反応ですね。

 宮原のデフォルメされた感情のタッチ、
 ジャーマンの打ち合い等攻防の発展も素晴らしい。

 打撃の濃度、ダウンの見せ方で最後まで完成度が高かった。

 文句なしに好勝負。

BCC公式戦:宮原健斗vs.青柳優馬(4/29/21)
 宮原のいつもの仕掛けに対し、
 青柳がかわして鉄柱にぶつけ、額に爪を突き立てます。

 宮原を上回るラフ殺法でアピールし、
 会場の一体感を作ろうとする意識も良いですね。

 一方で頭先行で考えた表層的な取り組みにも映ります。

 他のトップ・ランカーに比べて分かりやすい個性に一歩劣るので
 この試行錯誤をしたい気持ちも理解できるし、
 今に留まって満足しない意気込みも買いますが、
 後一歩ブレイクスルーしたいですね。

 最終的に宮原が懐広く受け止め、
 宮原の試合に落とし込んだ感がありました。

 好勝負に少し届かず。

CCC公式戦:石川修司vs.諏訪魔(5/3/21)
 スーパー・ヘビー級の立ち上がり。
 ゆったりと落ち着いた展開の中にも
 石川が鼻血を流すほどのハード・ヒットがあります。

 石川がエプロンで横渡しにしてDDT。
 これを諏訪魔がかなりの痛みをもった表現で応えます。
 以前だったら追撃、反撃くらいしたでしょうけど、
 年齢による衰えが確実に来ている中で
 それを肯定しながら以前にはできなかったことをしているのはグッド。

 良い方向に転がし、攻防を重ねていきます。
 最後までダメージ感の重さ、感覚はぶれず、
 ここで決まったかというシーンを幾つも生み出しましたね。

 石川の終盤の技センスも光りました。

 ぎりぎり好勝負。

DCC公式戦:宮原健斗vs.ジェイク・リー(5/3/21)
 勝った方が優勝というシチュエーションになった最終戦は黄金数え歌。

 間を開ける際の身振りによる緊張感の作り方と見得の切り方。
 ここが抜群に上手いので緩急も冴え渡ります。

 宮原が腹を痛める展開もこの序盤で見せた最高のスキルを
 中盤以降も継続して見せることに繋がっていて素晴らしい。
 痛みの表現が加わってもう一段階魅力的に映ります。

 展開と細かな攻防のバランス感も良し。
 ジェイクが柵にぶつけるだけのムーブを上手く使っているように
 派手なアクションに依存せず、見せ場、タイミング、頻度含めて
 トータル・プロデュースで試合を作り上げています。

 ジェイクが2年前に止まった時を動かすべく
 これまでにないほど力強く攻めのカリスマとして輝く一方で、
 宮原はこれまでにない程、受け手としてのコンディション表現がお見事。

 完全に噛み合って最高にカリスマティックな決勝でした。

 今年の年間最高試合の最有力候補でしょう。

 文句なしに名勝負。
 (執筆日:5/?/21)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@CC公式戦:ゼウスvs.宮原健斗(4/9/21)
ACC公式戦:諏訪魔vs.宮原健斗(4/25/21)
BCC公式戦:宮原健斗vs.青柳優馬(4/29/21)
CCC公式戦:石川修司vs.諏訪魔(5/3/21)
DCC公式戦:宮原健斗vs.ジェイク・リー(優勝!)(5/3/21)