STARDOM:Best of STARDOM 2023 part.4の分析
名勝負 | 5STAR GP公式戦:朱里vs.鈴季すず(7/23/23) |
好勝負 | 5STAR GP公式戦:葉月vs.岩谷麻優(7/23/23) 5STAR GP公式戦:ジュリアvs.安納サオリ(7/23/23) 5STAR GP公式戦:なつぽいvs.朱里(8/8/23) |
@インディアン・ストラップ・マッチ:なつぽいvs.安納サオリ(7/2/23)
フォール後、4コーナータッチで勝利。
相手が起き上がった時はリセット、という形式となっています。
なつぽいは特殊形式で覚醒されるという触れ込み。
しかしこの形式では肝心のスピードが制限されるのではということで興味津々なマッチメイクでしたね。
安納が適切にこの形式をこなしつつ、
なつぽいも同じことをやり返してライバリティ演出。
もう少し能動的にこの特殊形式の表現が欲しい所でしたが、
中盤ではクイックでフォールを取っても4コーナーもタッチできないことを示したりと良い感じに進みます。
遺恨戦の表現としても良かったですね。
ただ厳しい勝利条件により試合構造に限界があった感は否めない。
2人の個性が出た激闘ではありますが
このルールではこれ以上のクオリティにはならないでしょうね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
A5STAR GP公式戦:朱里vs.鈴季すず(7/23/23)
すずが握手と見せかけてテキーラ・ショット。
そのままハードな攻防を続けてショートカットしていきます。
すずのハードコア志向に朱里が共鳴しつつ
そこに格プロの緊張感も混ざって面白かったですね。
中盤も勢いは落ちず、
それどころか断崖式ジャーマンまで飛び出ます。
短い試合時間に詰め込んでいるのでテンポは早めですが
その中で決してビッグ・スポットのダメージを軽んじていないのは好感が持てましたね。
独自の世界で攻め合いの攻め合い。
クライマックスのすずの不意をついた動きの美しさには惚れました。
とんでもないスプリント・マッチです。
ぎりぎり名勝負。
B5STAR GP公式戦:葉月vs.岩谷麻優(7/23/23)
軽快に始めフェイスウォッシュで盛り上げ。
先の試合と同じく前半をどうすれば簡略化できるかよく分かっていますね。
ユーモアで岩谷は空気を緩めつつも一体感を失いません。
調和の取れた攻防作りも感心しますね。
追撃、気合い受け、カウント1、巧みに使いこなし
密度の高い打ち合いの中に流れを生み出しました。
ぎりぎり好勝負。
C5STAR GP公式戦:ジュリアvs.安納サオリ(7/23/23)
それぞれ間の取り方、勝ち気キャラを上手く使っていますね。
花道から観客席に投げ捨てたりと
これまた方向性を変えた過激な攻防になっています。
テーブル葬で安納が流血までしましたからね。
そのアクシデントにも休まず攻め合う所に狂気を感じさせました。
観客に想像の前を行く強烈な攻め合い。
安納の予想を超える弾けっぷりが素晴らしく、
それをしっかり受けつつも強烈に対抗するジュリアのバランス感覚もよし。
時間切れにふさわしい関係性。
15分の消耗量じゃない半端ない試合でした。
文句なしに好勝負。
D5STAR GP公式戦:なつぽいvs.朱里(8/8/23)
ハードなエルボー合戦。
妖精と称しつつもガッツのあるなつぽいの魅力が出ていますね。
これが朱里の容赦ないハードヒットと呼応します。
エプロン/場外スポットで時間と関係なく激闘モードに突入。
そういった形づけるスポットも見事ながら
蹴りの交錯などの鋭すぎる切れ味がリアルさを生み、
血汗迸る重みのある攻防となっています。
GPの中で一番好きな試合ですね。
文句なしに好勝負。
(執筆日:8/?/23)