STARDOM:5STAR GP Final 9/25/21の分析
名勝負 | 5STAR GP公式戦:朱里vs.彩羽匠 5STAR GP決勝:朱里vs.渡辺桃 |
好勝負 | 5STAR GP公式戦:林下詩美vs.中野たむ |
@5STAR GP公式戦:渡辺桃vs.ジュリア
ジュリア負傷しGPをリタイアした為、不戦勝。
A羽南vs.渡辺桃vs.吏南
B桜井まいvs.月山和香
C5STAR GP公式戦:白川未奈vs.なつぽい
D5STAR GP公式戦:フキゲンです★vs.鹿島沙希
E5STAR GP公式戦:コグマvs.ひめか
F5STAR GP公式戦:岩谷麻優vs.スターライト・キッド
G5STAR GP公式戦:AZM vs.琉悪夏
H5STAR GP公式戦:ウナギ・サヤカvs.上谷沙弥
I5STAR GP公式戦:舞華vs.小波
J5STAR GP公式戦:朱里vs.彩羽匠
無闇に攻防を作り過ぎず
緊迫感のある間合いの探り合い。
かわしあいも馴れ合い感一切ありません。
彩羽はフロー感と能動性を両立させます。
このスタンスの中で細やかな一進一退の積み重ねが大事ですが、
多量のアクションに飲み込まれず
レスラーがあくまで主体者としてあり続けます。
それぞれハードでありながら、その絶対値に依存せず
切れ味鋭く見せ方を加えて蹴りを放つ。
朱里が今年大成したスタイル。
その完成形のその先が
彩羽というやんごとなき相手を得て開花しています。
体力を削りあうタフ・ファイト。
女性はインパクト面で劣る傾向はあるものの
この試合に限ってはまったくもって男性のトップ・クラスのそれと遜色なし。
その一方で女性のしなやかさが光る押さえ込み合いも
試合時間が迫っている中で様になっていて
攻防としては地味ではあるのですが、
気持ちの表現、最後の表現としてはかなりグッとくるものがありました。
文句なしに名勝負。
K5STAR GP公式戦:林下詩美vs.中野たむ
先の試合の結果を受けて自身だけでなく
他にも影響を与えることになった最終戦。
林下は勝つことでしか決勝にいけない状況です。
林下がエプロンで担いで場外に投げ落とすと
タムも場外で切り返しニー・ストライク。
ハードな攻防になるとたむは輝きますね。
このシーンを元に良い感じに疲労感を纏った上で
投げ合って壮絶な潰し合いに発展。
先程の試合とはまた色合いの違う激戦になりましたね。
林下の攻め通す中でのアピールは良く、
たむのダウン・ベースの中での合わせと一致し化学反応を起こしました。
ぎりぎり好勝負。
たむの勝利により林下の決勝の可能性が潰えて朱里と桃の決勝に。
L5STAR GP決勝:朱里vs.渡辺桃
先の試合とは違って真っ向から打撃を思いっきり叩き込みます。
場外で桃がリバース・ツームストンを打ったと思いきや、
そんなスポットの後に激しいエルボーの打ち合いをそのまま場外で。
異質な中で流されず異質な組み合わせを追求しつつ、
その実、シーン単独で見れば特殊なものではなく、
ただひたすらに異常なレベルの張り合い。
朱里の受けのバランス感、打ち合いを織り込むセンスが光りますが、
この試合の本質は容赦なく攻めを最大化させる桃が加わった所での流れの繋ぎ。
一瞬で形勢を入れ替える中でも、
それまでの痛み、疲労も全てそのまま持っていって、
全て抱え込んで全力を注ぎつくしました。
STARDOMの歴史に残る試合が同日に同一選手によって2試合も生まれるとは。
圧巻!脱帽!驚嘆!
文句なしに名勝負です。
(執筆日:9/?/21)
Rating:★★★★★
注目試合の詳細
なし試合結果
@5STAR GP公式戦:渡辺桃vs.ジュリア(不戦勝)A羽南vs.渡辺桃vs.吏南
B桜井まいvs.月山和香
C5STAR GP公式戦:白川未奈vs.なつぽい(リングアウト)
D5STAR GP公式戦:フキゲンです★vs.鹿島沙希
E5STAR GP公式戦:コグマvs.ひめか
F5STAR GP公式戦:岩谷麻優vs.スターライト・キッド
G5STAR GP公式戦:AZM vs.琉悪夏
H5STAR GP公式戦:ウナギ・サヤカvs.上谷沙弥
I5STAR GP公式戦:舞華vs.小波
J5STAR GP公式戦:朱里vs.彩羽匠(20分時間切れ)
K5STAR GP公式戦:林下詩美vs.中野たむ
L5STAR GP決勝:朱里(優勝!)vs.渡辺桃