Prominence:Best of Prominence 2022の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | コーナー・フリー・ウェポン・ヴァルキリー・デス・マッチ:世羅りさvs.鈴季すず(5/29/22) ガジェットボード&空き缶ラダー+凶器持ち込みデス・マッチ:杉浦透vs.鈴季すず(10/23/22) |
@蛍光灯デス・マッチ:世羅りさvs.佐々木貴(4/24/22)
蛍光灯を割る手前の事前の攻防をじっくりやりますが、
男女でこれをやると形骸化が強くなってしまいますね。
デス・マッチの実績差を
攻守バランスに比較的そのまま反映させ、
その中で試合時間をかけながら
世羅りさの奮闘を魅せていきました。
最後は真っ向からぶつかり「普通に」散る。
変に格好をつけなかった所にプロミネンスの気概も感じるのですが、
男ともデス・マッチが出来るぐらいで収まる程度ではないでしょう。
世羅りさは普通にデス・マッチ界で見ても
ネジがぶっ飛んだ奇才だと思うので、
もっと特別を描いても良かったと思いますね。
中々良い試合。
Aファンズ・ブリング・ザ・ウェポンズ:葛西純、鈴季すずvs.藤田あかね、ビオレント・ジャック(4/24/22)
葛西の言葉での盛り上げをすずもやって見せます。
凶器依存でそのインパクト勝負ということはなく、
こちらもセミと同じくじっくりと試合に取り組んでいますね。
世羅りさやすずと比べると
あかねは劣る位置付けのイメージでしたが、
この試合ではパフォーマンス良くそのイメージを覆しましたね。
合体技などのタッグ要素も混ぜて
こちらも確かなクオリティを作って〆。
中々良い試合でした。
(執筆日:6/?/22)
Bコーナー・フリー・ウェポン・ヴァルキリー・デス・マッチ:世羅りさvs.鈴季すず(5/29/22)
(一部カットあり)
有刺鉄線系のじっくり見せ方が問われるものは
緩くてまだまだな所はありますね。
また、お互いデス・マッチを楽しむ、というスタンスの中で
良い所もありつつ構成を練り上げれる余地もありました。
すずの持った蛍光灯を世羅が竹刀で振りぬく強烈なシーンから本番。
後半は凶器の使い方もハードですし、凶器以外の攻防にも
勝敗へのこだわりが出たので試合が引き締まりました。
この2人は数え歌としてプロミネンスと共に成長させていって欲しいですね。
ぎりぎり好勝負。
Cガジェットボード&空き缶ラダー+凶器持ち込みデス・マッチ:杉浦透vs.鈴季すず(10/23/22)
杉浦がアウェイの中で悪辣漢を演じます。
演じつつもキャラで場を仕切り過ぎず
すずの頑張りで試合が伸びる余地を残しているのが素晴らしいですね。
すずはデス・マッチ魂溢れる顔芸、受けっぷりで攻守の起点、構成も良く、
普通の試合も出来る彼女の強みが前面に出たファイトでした。
手でカバーしない素の頭突き合戦までしたのは驚きですし、
その後の技の攻防も気迫がこもっていて、
凶器使用が減ってインパクトが薄れるということもなかった。
とんでもない試合にすずの生き様が見えましたね。
文句なしに好勝負。
(執筆日:10/?/22)