Ice Ribbon:Best of Ice Ribbon 2022の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | SEAdLINNNGビヨンド・ザ・シー王座戦:中島亜里沙(ch)vs.藤本つかさ(4/30/22) |
@ICE×∞王座戦:春輝つくし(ch)vs.星いぶき(1/16/22)
ヘッド・ロックを締める時に踏み鳴らしたりと
若いゆえの段取り感はあるものの
どう選択して、どう合わせ、どう結びつけるか
そこは的確で真面目に向き合っていることが伝わってきます。
いぶきの得意技のチョップをどう防ぐかを
焦点に据えた攻防作りも良いですね。
引かずに打ち合い気持ちのぶつかり合いは素晴らしく、
そこに年齢は関係ない、と思わせるハイスプリントなやり取り。
クライマックスの持ち技使いもハマっていて良かったですね。
好勝負に少し届かず。
AICEx∞王座戦:春輝つくし(ch)vs.尾ア妹加(2/26/22)
尾アは大柄さを活かしハイ・フライをキャッチしたり
アルゼンチンで場外練り歩いたりと
パワー・ファイターの地を行きます。
つくしは尾アに面することで小柄さが際立ちますが、
それだけでなく付随してつくしの気概も光っています。
後半は型に加えて腰攻めという論理も加わり、
同種技の連打など出来る範疇内でベストを追求できていました。
つくし政権思った以上に安定感がありますね。
中々良い試合。
Bマッスル・ヴィーナス(志田光、藤本つかさ)vs.星ハム子、真琴(3/20/22)
AEWで世界的スターとなった志田の帰還。
昨年末より古巣に参戦している真琴が相手。
体が大きいので、今の志田が受け手に回っても違和感ないですね。
藤本とのマッスル・ヴィーナスとの連携をメインに据え、
気負わずにそれぞれが戦えていたのが感慨深かったですね。
ただ、それはそれぞれの歴史を踏まえているからであって
初見の人とかが凄いと思うような試合ではなかったのも確かでしょう。
平均的な良試合。
CICEx∞王座戦:春輝つくし(ch)vs.SAKI(3/20/22)
サキが細かなコントロールを見せつつ、
荒っぽい打撃で煽ります。
外様として求められている役回りを良く理解していますね。
構築の丁寧さとヒールとしてのラフ要素、
混同せず切り分けて出来ているのは地味に評価高いですね。
観客が声を上げられない中で
堂々とした立ち振る舞いで魅せました。
春輝は攻めの一進一退の合わせは良いのですが、
受けがまだまだ課題ですね。
体が軽いから相手に身を任せる受けのスタイルになりがちで、
それが受けスキルの成長を妨げています。
これは低年齢プロレスの歴史を持つIce Ribbonに良くあることなので、
春輝にはそれを脱して王者として他のメンバーを導いて欲しい所です。
好勝負に届かずも中々良い試合。
DSEAdLINNNGビヨンド・ザ・シー王座戦:中島亜里沙(ch)vs.藤本つかさ(4/30/22)
王座戦という事で昨日よりじっくり。
相手の流れにさせず鬩ぎ合います。
細かな一進一退は昨日と同じく安定感がありますが、
ポイントでは型を作った方が良いですね。
インフィニティ3連発を中島が返した所から後半戦。
ここまでは昨日に劣る印象でしたが、
技に意味合いを持たせてドラマチックな攻防で
甲乙つけがたい内容に仕上げています。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:6/?/22)