Ice Ribbon:Best of Ice Ribbon 2022 part.2の分析
名勝負 | 春輝つくし引退記念試合:春輝つくし、藤本つかさvs.高橋奈七永、星ハム子(5/4/22) |
好勝負 | 藤本つかさ休業記念試合:中島亜里沙、志田光vs.藤本つかさ、星いぶき(5/4/22) |
@藤本つかさ休業記念試合:中島亜里沙、志田光vs.藤本つかさ、星いぶき(5/4/22)
休業に記念というのが違和感過ぎる日本語ですが、
格好良く見得を切る志田と藤本が見応えある攻防を繰り広げると
特別感を覚えずにはいられないですね。
藤本、中島のパートナー対決もハードです。
特に中島の気合の入りようは
王座戦以上の凄みを感じました。
このメンツの中で星がしっかり存在感を残していたのもまた
休業後に繋がる内容になっていて良かったですね。
バランス感のある攻防と綺麗なまとめ方で終盤も素晴らしい。
全員に拍手を送るべき内容でした。
文句なしに好勝負。
A春輝つくし引退記念試合:春輝つくし、藤本つかさvs.高橋奈七永、星ハム子(5/4/22)
全員がリングに上がり、つくしに連続攻撃。
藤本までそこに加わる女子プロ村的演出あり。
星はアピール・ネタ中心ですし前半はまったりでしたね。
ただ藤本は連戦というのもあり、許容範囲内でしょう。
試合は30分弱にも及ぶ時間を割かれており、
本格派の攻防は十分にあります。
特に奈七永とつくしの攻防は飛び切りで、
このカードの王座戦を見たかったと思わせますが、
ただそれでも王座戦が実現しなかったことに
悔いは残らないだけの濃厚な攻防で完全燃焼していました。
奈七永は藤本相手にも湧き上がる力を感じさせるパワフルなファイトを見せています。
少し一線から退いている感がありましたけれども
この試合にコンディション合わせてきましたね。
星はタッグ・パートナーとして、セコンドとして中盤気を使った他、
終盤はつくしvs.奈七永の後を繋ぐというプレッシャーのかかる場面でも見応えある攻防。
つくしが攻めでリードしていたもののこれは予想以上のパフォーマンスでした。
つくしが勝利する可能性を信じさせる程
白熱したシーソー・ゲームはお見事でした。
ぎりぎり名勝負。
B志田光vs.星いぶき(7/31/22)
志田は堂々としたファイト。
星は世界スターとなった先輩相手に
格下として自分を下げて応援を集めますが、
チョップ・スタイルをもっと押し出しても良いのに、と思いますね。
志田も安定感あるベースラインで
日本らしいプロレス様式で
終盤も盛り上げているのですが、
置きに行っている感が強い。
間違いのない内容ではありますが、特別感は覚えられず。
平均的な良試合。
C真白優希vs.石川奈青(11/27/22)
真白は今年限りの引退を表明。
その中で同期でタッグを組むとタッグ・トーナメント優勝。
優勝後、石川が真白に勝ってないまま引退させない、と言ってこの試合に。
リアルな思いを背負ったストーリー背景とあって
真白が泣きながら向かっていくシーンも見られましたね。
感極まるといえばWMのビアンカを思い起こしましたが、
それと比べてしまうとプロとしての部分も崩れてしまっています。
この試合の印象が最終的に被ったのは上記のそれではなく、
スターになれずして去って行った全女の若手練習生のそれでした。
平均より少し上。
DICEx∞王座戦:安納サオリ(ch)vs.朝陽(12/31/22)
安納はハード・ヒットなプロレス。
見応えはあるものの
これをIce Ribbonに持ち込まれるのはどうなのか。
実際、朝陽は腕攻めで打開を図りますが、
対抗するだけの説得力がなく、
それに対する安納の表現が過剰に見えるほど。
朝陽のムーブは全体的にアスリートとしての完成度が物足りないですね。
後半になると疲労度も相まってその違和感は薄くなりましたけれども…。
Ice Ribbonも難しい時期に来ていますね。
まあまあ良い試合。
(執筆日:12/?/22)