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全日本女子プロレス:10/20/87 & 2/25/88 の分析


名勝負 なし
好勝負 WWWA、オール・パシフィック王座戦:大森ゆかり(WWWA ch)vs.長与千種(AP ch)(10/20/87)

1枚、約1時間55分です。
SlamBamJam製。

長与の各防衛戦をダイジェストで。

@WWWA、オール・パシフィック王座戦:大森ゆかり(WWWA ch)vs.長与千種(AP ch)(10/20/87)
 長与がダブル・タイトル戦に挑むという事で観客の熱気は試合前から最高潮です。
 大森はデビルなどのドミネイト・スタイルとは一味違いますね。
 強さはあるが相手を良く見て柔軟に変化させている。
 中でもこの日の大森はキャリアの中でも最高の仕事をしています。
 表情含めストーリーの語り方が上手いし、攻めの狙いもしっかりしている。
 サブミッションと打撃のバランスも良いですね。
 技を続ける際も細かい威力差をつけているし、
 長与を流血させ地に伏せさせるシーンも
 極悪同盟なんかと違ってあくまで掌で操りボルテージを高めていっている。
 ダウン・ベースの終盤は素晴らしくドラマチックでした。
 長与に対して珍しく語る事がない程大森が突出して優れた仕事をした試合です。
 長与も素晴らしい盛り上がりには貢献しましたが
 ケチをつけるなら試合後の飛鳥、大森への挑戦してこいよ発言でしょうか。
 そんな急にでかい口を叩ける様な勝ち方ではなかったので違和感を覚えました。
 戴冠後成熟を遂げるように長与の中で王座戴冠という事を凄く重く受け止めての振る舞いなんでしょうけどこの日にしなくてもという感じ。
 文句なしに好勝負。

Aダンプ松本、大森ゆかり引退試合:ダンプ松本、大森ゆかりvs.クラッシュ・ギャルズ(2/25/88)
 引退試合ながらダンプは極悪同盟ギミックを貫きます。
 そのためにいつものナンセンスなセコンド介入攻撃がありますが
 最後に印象付けようという意識があるので1つ1つ大切に行っているので見れますね。
 ただ良い試合という訳ではない。
 クラッシュ、大森の良さも余り出ずダンプを立てて暴れさせただけ、という感じですから。
 ダンプが大森にまで手を出した所で収集がつかないとゴング。
 ダンプが長与にお前とは敵だけでは終われないんだといって
 飛鳥、大森vs.ダンプ、長与という5分のエキシビション・マッチが組まれます。
 ダンプ、長与というライバルが最後に一夜限りのタッグを組む。
 ドラマチックな筋書きですがこちらも内容は薄い。
 悪い意味で全て出そうとして全員が思いきつきで動く適当な攻防となっています。
 悪くない試合程度のクオリティですが、88年において最も視聴率を稼いだ(13.3)というビッグ・イベントなので一度は目を通しても損しない。
 
 3日後に行われた大森、ダンプのラスト・マッチをカットで収録。

総評
 大森のキャリア・ベスト?と時代を代表するレスラーの引退試合で見応えがあります。
 (執筆日:9/10/10)

DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

@WWWA、オール・パシフィック王座戦:大森ゆかり(WWWA ch)vs.長与千種(AP ch)(10/20/87) 
  握手を交わす。
  長与が不意を突いてスペース・ローリング・エルボー。
  コーナーに振り突進。
  大森がカウンターでラリアット。
  ダイビング・クロス・ボディへ。
  かわされ自爆、場外に逃れる。
  長与がトペ・スイシーダで追撃。
  リングに戻しジャーマン。
  両肩が完全につかずカウント1。
  アーム・ロック。
  丸め込む。
  大森がカウント1で返しかぶさる。カウント1。
  ロープに振り手刀。
  起き上がるのを待って手刀を叩きつけて倒す。
  パワー・ボム。
  カバー。カウント2。
  チン・ロック。
  長与がロープを掴む。
  大森が引き離す。
  ロープに振る。
  長与が蹴りを放つ。
  受け止められるも延髄切り。
  顔を蹴りつける。
  蹴り。
  起こしてスナップ・スープレックス。
  カバー。カウント1。
  フェイス・ロック。
  ボディ・シザースも決める。
  フェイス・ロックを外されるも決めなおす。
  アーム・バー。
  大森は起き上がると持ち上げてマットに叩きつける。
  起こしてヘッド・バッド。
  背中に張り手。
  長与がヘッド・バッド。
  大森が背中にハンマー。
  腰にニーをあてロープに押し付ける。
  脚を掴んで倒すとロメロ・スペシャルを決める。
  長与は片腕を外すと何とか逃れて落ちる。
  大森がカバー。カウント2。
  背中にヘッド・バッド。
  背中にレッグ・ドロップ。
  もう1発。
  ガット・レンチ。
  長与がロープを掴む。
  大森が中央に戻しレッグ・ロック+ヘッド・ロック。
  弓矢固め。
  放すとロープに振り一回転してマットに放り捨てる。
  フロント・ヘッド・ロック。
  長与が両腕を引っ張り開いて起き上がるとスープレックス。カウント1。
  ロープに振りニール・キック。
  胸に蹴りを打ち込む。
  蹴り。
  パイル・ドライバーを狙う。
  耐えられるも持ち上げパイル・ドライバー。
  ジャーマン。カウント2。
  蹴り。
  脚を掴んで倒すとシャープ・シューターを狙う。
  耐えられるもひっくり返して決める。
  大森がロープを掴む。
  長与が中央に戻し決めなおす。
  大森が腕を立て崩す。
  長与が蹴り。
  大森が手刀。
  担ぐとコーナーを上ろうとする。
  セカンド・ロープからサモアン・ドロップ。
  コーナーに上る。
  起き上がった長与にダイビング脳天チョップ。
  ロープに振り脳天チョップを狙う。
  長与がカウンターでニール・キック。
  大森は揺らぐもロープに走りラリアット。
  長与はたまらず場外に転がり落ちる。
  大森はエプロンに出ると水を飲みそれを場外でダウンする長与に吹きかける。
  長与が流血。
  大森がエプロンから脳天チョップ。
  リングに戻る。
  長与もリングに戻る。
  大森は張り手からパワー・ボム。
  チョップを額に打ち下ろす。
  ヘッド・バッド。
  ヘッド・バッド。
  かかってこい、と言う。
  ヘッド・バッド。
  掴んでヘッド・バッド。
  髪をつかんで投げ脳天チョップ。
  ロープに額をこすりつける。
  ボディ・スラム。
  カバー。カウント2。
  ロープに振り脳天チョップ。
  カバー。カウント2。
  15分経過。
  コーナーに振る。
  長与がカウンターで蹴り。
  ハイ・キックを叩き込んで行く。
  大森がダウン。
  ダウン・カウントを数えさせる。
  カウント8で起き上がった大森にハイ・キック3連発。
  大森はロープに腕をかけて倒れることを防ぐのが一杯。
  長与が顔にハイ・キックを叩き込んで行く。
  コーナーにもたれる大森を引っ張りお越しハイ・キック。
  長与がロープに走りラリアットへ。
  大森がかわしジャーマン。カウント2。
  長与が蹴り飛ばす。
  蹴り。
  蹴りを連打。
  大森が手刀を胸に叩き込んで倒す。
  バタフライ・パイル・ドライバー。
  カバー。カウント2。
  コーナーに上る。
  長与が起き上がり脚を蹴り払って落とす。
  コーナーに上りムーンサルト。
  1,2,3!
  長与が2冠チャンピオンに!
  飛鳥と口論。
  かかってこい、と挑発。
  大森にもこんなもんじゃないだろ、と言う。

試合結果

@WWWA、オール・パシフィック王座戦:大森ゆかり(WWWA ch)vs.長与千種(AP ch)(新チャンピオン!)(10/20/87)
Aダンプ松本、大森ゆかり引退試合:ダンプ松本、大森ゆかりvs.クラッシュ・ギャルズ(DQ)(2/25/88)