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WWE:Macho Madness The Randy Savage Ultimate Collection Disc Twoの分析


名勝負 WWF王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ランディ・サベージ(Wrestlemania VIII 4/5/92)
好勝負 キャリア・エンディング・マッチ:アルティメット・ウォーリアーvs.ランディ・サベージ(Wrestlemania VII 3/24/91)

・Megapowers Unite
@(レフェリー:ジェシー・ベンチュラ):メガ・パワーズ(ハルク・ホーガン、ランディ・サベージ)vs.メガ・バンクス(テッド・デビアス、アンドレ・ザ・ジャイアント)(Summerslam 8/29/88)
 WMの遺恨がそのままスライドした形ながら侮るなかれ。
 サベージXアンドレ、ホーガンXデビアスは
 名の通ったもう1つの絡みよりも実を取れる組み合わせです。
 また当時のスローなストーリーの流れから
 サベージのジェラシーを育てる含みのある表現もある。
 ベンチュラが意外にレフェリングが上手かったのも幸いしホーガンの孤立シーンも楽しめましたね。
 最後もエリザベスのお色気というサプライズから一気にフィニッシュに持っていき盛り上げました。
 ファン・マッチ的でありながらしっかり能力とスター性によって成り立っている。
 平均的な良試合。

・Year Long Reign
AWWF王座戦:ランディ・サベージ (ch)vs.ハルク・ホーガン(Wrestlemania V 4/2/89)
 サベージが外しと間で持って自分のペースを作り出します。
 見事な物ですね。
 ホーガンも観客を乗せる流れを意図的に生み出す等
 WWEでは珍しく本格的にプロレスしてます。
 只それぞれで見ると良い物の、
 試合全体の構築としてはサベージのペースのまま崩れないので
 見かけ程一進一退ではなく後半は時に試合のクオリティが後退しています。
 またWMのメインとしてはドラマに欠けましたかね。
 エリザベスがどちらにつくのか、という見所は
 中途半端に見せただけでオチは無かったし  
 最後はダイビング・エルボー・ドロップをハルク・アップで返してレッグ・ドロップという予定調和です。
 まあまあ良い試合。
 (執筆日:5/8/10)

・Macho King & Queen Sherri
BWWE王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ランディ・サベージ(The Main Event 2/23/90)
 遺恨からフォールを無視した攻撃は自身のリズムを崩しているし、
 場外に特別レフェリーのマイク・タイソンがいるせいで
 無用に場外を使っているものの大スポット後に不発など
 順序間違い、マイナスにしかならない前振りなど崩れっぷりが甚だしい。
 最後もレフェリー気絶からタイソンがばっちしすぎるタイミングで入り、
 異論の余地がありすぎる速さでカウントし終了です。
 悪い試合。 

・Intergender Mayhem
Cランディ・サベージ、クイーン・シェリーvs.ダスティ・ローデス、サファイア(Wrestlemania VI 4/1/90)
 エリザベスが登場する他アピールが多いので盛り上がっていますが
 サベージがレスリングする余地はこれっぽっちもない程のファン・マッチです。
 悪い試合。

Career on the Line
Dキャリア・エンディング・マッチ:アルティメット・ウォーリアーvs.ランディ・サベージ(Wrestlemania VII 3/24/91)
 サベージを引退させる役割をまかされたとあってウォーリアーもやる気になっていますね。
 静謐の間と求められている振りのある大きな技を見せます。
 このクセのある素材に対しサベージとシェリーは
 戦略、ダウン受け、場外利用で周りを回る事で見事に料理して見せました。
 ホーガン対ウォーリアー程ではないとはいえ構築方法が限られているので
 途中で力尽きるのではないかと思いましたがストーリーを紡ぎ続けましたね。
 またクライマックスの表現も秀逸です。
 ペイントが剥がれ落ち、超人から人間に戻ったウォーリアーが
 神は俺を見捨てたのか、と問いかける演出を考え付いた人は天才です。
 ウォーリアーの演技は少々稚拙で、
 神は見捨てていなかったと自信を取り戻した理由がいまいちでしたけどね。
 そしてヒール・マネージャーとして大活躍したシェリーが試合後サベージを見捨てると
 観客席で見ていたエリザベスが耐えられずにサベージの元に戻ってくるのもまた別のベクトルで素晴らしい演出です。
 例えその後のサベージとエリザベスの結婚生活が幸せでなかったとしても
 WMの歴史に残るエモーショナルな瞬間でした。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:5/8/10)

・Love Bites
Eランディ・サベージvs.ジェイク・ロバーツ(Tuesday in Texas 12/3/91)
 サベージが勢いよく奇襲を仕掛け期待させたものの
 どちらも攻められている時に黙りすぎ。
 サベージは腕を負傷している設定上そう陥るのも仕方ない所があるけれど
 ジェイクの場合は完全にコンディションに原因があって
 ニュートラル時にグダッていてメリハリがなくなっています。
 悪い試合。

Falsely Accused
FWWF王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ランディ・サベージ(Wrestlemania VIII 4/5/92)
 ショー・ストッパーは去年と同じくランディ・サベージ。
 この人はまさしくミスター・レッスルマニアですね。
 今年はWWFに移籍してきたフレアーとのドリーム・マッチ。
 さて試合ですが
 フレアーがエリザベスをネタに脅していると言うストーリーがあるため
 サベージが既にヒートした状態でスタート。
 このいつも以上にラフ・ファイト・モードにあるサベージを
 フレアーが自分のまったりしたペースに引き込むも
 サベージは受けきり爆発させる・・・という内容で
 それぞれ御馴染みの試合スタイルを披露し噛み合わせた格好ですね。
 ストーリーや展開、間とかも勿論素晴らしいのですけれど
 この試合では2人の諸動作に注目して欲しい所です。
 技以外の部分、例えばダメージを感じて崩れ落ちるその様や
 顔や体による怒りや憎しみの表現し方等ですね。
 この時代において最高レベルを誇る
 2人の色気を存分に堪能してください。 
 ぎりぎり名勝負です。
 (執筆日:9/1/09)

DVD Rating:★☆☆☆☆
(執筆日:4/27/11)

注目試合の詳細

AWWF王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.ハルク・ホーガン
  サベージは中々試合を始めようとはせず心理戦を仕掛ける。
  サベージのダブル・アック ス、ホーガンのアックス・ボンバー共に決まり互角の様相を呈する。
  ホーガンは攻撃を受けても立ち上がり,
  アックス・ボンバーを決めるとボディ・スラムで場外に落とす。
  サベージを鉄柱にぶつけようとするもエリザベスが割って入る。
  サベージが体勢を入れ替えホーガンを鉄柱にぶつける。
  ホーガンに駆け寄るエリザベスを見てサベージは控え室に戻るよう言う。
  場外へのダブル・アックスにロープを使ってもジョー・ブリーカーと得意技を決める。
  そしてダイビング・エルボー・ドロップ!
  カバーに行くもホーガンのハルク・アップでカウントは2!
  ビッグ・ブーツからレッグ・ドロップが決まり1、2、3!
  ホーガンが新WWFチャンピオンに!


Dキャリア・エンディング・マッチ:ウルティメット・ウォーリアーvs.ランディ・サベージ
  サベージがコーナー上でアピール。
  ウォーリアーもコーナー上でアピールする。
  その隙をサベージが突こうとするも振り向かれたので止める。
  組むとウォーリアーがロープに押し込む。
  サベージが体勢を入れ替える。
  レフェリーが間に入って離す。
  組むとウォーリアーが押し飛ばす。
  サベージがシャツを脱ぐ。
  組むとサベージがニー。
  見えないように顔にパンチ。
  顔を引っかく。
  殴りつける。
  ヘッド・ロック。
  ロープに飛ばされショルダー・タックルを決めるも倒れたのは自分の方。
  場外に転がり出る。
  シェリーがエプロンに上がりウォーリアーの注意を引く。
  その隙にサベージがリングに戻り背後から殴りかかる。
  ロープに振ろうとする。
  ウォーリアーが振り返しクローズライン。
  ネック・ハンギング・ツリー。
  持ち上げアトミック・ドロップ。
  持ち上げアトミック・ドロップ。
  ネック・ハンギング・ツリー。
  入ってきたシェリーにぶつける。
  サベージを殴り倒す。
  起こして殴りつけるとサベージはロープに絡まる。
  ウォーリアーが蹴りつける。
  ロープに振り腹にパンチ。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  サベージが蹴り上げる。
  ネック・ブリーカー・ドロップを決める。
  コーナーに上りダイビング・クロス・ボディへ。
  ウォーリアーがキャッチ。
  サベージをおろすと顔に張り手。
  サベージは場外に下りる。
  椅子をリングに投げ入れる。
  それに気を取られた隙を突いてリングに入り殴りつける。
  殴りつけようとする。
  ウォーリアーがガードして殴り倒す。
  殴り倒す。
  殴り倒す。
  サベージが腹にパンチ。
  ウォーリアーが殴り倒す。
  コーナーに振り蹴りを連打。
  起こすと殴り飛ばす。
  殴り飛ばす。
  殴り飛ばす。
  コーナーに振りスプラッシュへ。
  サベージがかわして自爆させる。
  シェリーがウォーリアーを起こして顔に張り手。
  サベージがコーナー上から場外のウォーリアーにダブル・アックス。
  リングに戻る。
  シェリーがウォーリアーを起こし顔を引っかく。
  もう1回。
  ウォーリアーがシェリーを突き飛ばす。
  サベージがリングに下り、その隙を突いて背後から殴り倒す。
  鉄柱にぶつける。
  リングに戻る。
  シェリーがウォーリアーを起こし蹴り。
  サベージはウォーリアーをリングに引き入れるとボディ・スラム。
  ニー・ドロップからカバー。カウント2。
  ネック・ブリーカーを狙う。
  ウォーリアーがバック・スライドに切り返す。カウント2。
  ウォーリアーが立ち上がる。
  サベージはひるんで場外に逃れる。
  ウォーリアーは追おうとするもレフェリーに止められる。
  シェリーがウォーリアーの注意を引く。
  そしてその隙にサベージがリングに戻り蹴りかかる。
  読んでいたウォーリアーは受け止めると回してクローズライン。
  回るとロープを往復しフライング・ショルダー・タックルへ。
  サベージがかわして自爆させる。
  サベージはウォーリアーの顔をマットに叩きつけカバー。カウント2。
  チン・ロック。
  ウォーリアーがなんとか起き上がりバック・エルボー。
  ロープに走りショルダー・タックル。
  ロープに走りクローズラインへ。
  サベージは避けるとロープに走りクローズラインへ。
  ウォーリアーもクローズラインを狙い相打ち。
  両者ダウン。
  シェリーに介抱されサベージが先に起き上がる。
  サベージがウォーリアーを起こそうとする。
  ウォーリアーがインサイド・クレイドル。
  レフェリーはシェリーを場外に出していてカウントが遅れる。カウント2。
  ウォーリアーがレフェリーに詰め寄る。
  その背後からサベージがハイ・ニー。
  ウォーリアーはレフェリーに激突する。
  サベージはウォーリアーを羽交い絞めにする。
  シェリーがヒールを持ってコーナー上へ。
  そこから飛びたたきつけようとする。
  しかしウォーリアーが避けたためにサベージに誤爆。
  ウォーリアーがシェリーに詰め寄る。
  場外に出たシェリーに詰め寄る。
  リングに戻り、また場外に出ようとするシェリーを捕まえる。
  その背後からサベージがスクール・ボーイ。カウント2。
  ウォーリアーがサベージを殴り倒す。
  殴り倒す。
  サベージがウォーリアーのパンツを掴んでコーナーにぶつける。
  持ち上げてロープの上に落とす。
  ロープ越しに飛んでロープに喉を叩きつける。
  リングに戻り後頭部にクローズライン。
  ボディ・スラムでカバー。カウント2。
  コーナーに上りダイビング・エルボー・ドロップ。
  もう1発。
  3発目。
  4発目。
  5発目。  
  カバーするもカウントは2。
  ウォーリアーがロープに手を伸ばす。
  殴りつけられながらもロープを掴むとウォーリアー・アップ。
  ガードすると殴り倒す。
  殴り倒す。
  殴り倒す。
  ロープに走りクローズライン。
  ロープに走りクローズライン。
  ロープに走りクローズライン。
  仰ぎ見てポーズ。
  サベージを起こすとボディ・リフト。
  落とすとロープに走りボディ・プレス。
  カバーするもカウントは2。
  ウォーリアーが天を仰ぎ見る。
  上空を見つめている。
  自らの掌を見つめる。
  エプロンに出る。
  天を仰ぎ掌を見つめる。
  サベージが起き上がりウォーリアーを殴り飛ばす。
  ウォーリアーは場外でダウン。
  サベージは場外に下りてウォーリアーを起こすとフェンスにもたれさせる。
  シェリーが押さえつける。
  サベージがコーナー上に登りダブル・アックスへ。
  ウォーリアーはシェリーを押し飛ばすとサベージの腹にパンチ。
  サベージはそのまま柵に激突。
  ウォーリアーは吼えるとサベージをリングに戻す。
  起こすとロープに走りフライング・ショルダー・タックル。
  サベージが衝撃で場外に落ちる。
  ウォーリアーはサベージをリングに戻す。
  サベージを起こすとロープに走りフライング・ショルダー・タックル。
  サベージが衝撃で場外に落ちる。
  ウォーリアーはサベージをリングに戻す。
  起こすとロープに走りフライング・ショルダー・タックル。
  リング中央に引っ張ってくると踏みつけてカバー。
  1,2,3!でウォーリアーの勝利!
  サベージが引退となる!
  ウォーリアーはジャケットを羽織ると各コーナーでアピールをして去っていく。
  サベージに愛想を尽かしたシェリーはダウンするサベージを蹴りつけていく。
  観客席で見ていたエリザベスがリングに駆けつけ、シェリーを投げ落とす。
  エリザベスはサベージを抱え起こそうとするも、サベージはシェリーだと思いこみ振り払う。
  サベージは構えながら起き上がる。
  そこにエリザベスを見たサベージはエリザベスがシェリーを追い払ってくれた事を知る。
  サベージは迷っている様子。
  しかし最後はエリザベスと抱き合う。
  エリザベスを肩の上にのせファンにアピール。
  エリザベスがサベージのためにロープを下げるも、
  サベージは断り、エリザベスのために自らロープを下げる。
  威風堂々が鳴り響く中2人は去っていく。


FWWF王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ランディ・サベージ
  フレアーはサベージの敗北後、
  エリザベスのスキャンダラスな写真(フレアーとの不倫?)を天井に張り出すと脅しマインド・ゲームを仕掛ける。
  サベージはエリザベスを連れず、走って登場。
  サベージは猛攻を仕掛ける。
  フレアーはショルダー・スルーでサベージを場外に落とす。
  リズムを作ったフレアーは試合を支配する。
  フレアーが一方的に攻めるが、サベージも殴り勝ると
  ショルダー・スルーをスインギング・ネック・ブリーカーで返す。
  フレアーがサベージの顔をかきむしって逃げ、飛び技に行くも、
  サベージはデッドリー・ドライブで返し、猛攻撃。
  コーナーに振られたフレアーは一回転しながらもエプロンに立ち、
  コーナーからエルボーを落とすも、迎撃される。
  サベージがフォールするもカウント2.
  クローズラインで場外に落とすとダブル・アックスで追撃。
  柵、鉄柱にぶつけフレアーは流血。
  リングに戻し、ダブル・アックス。
  フォールに行くが、カウントは2。
  ならばとボディ・スラムからダイビング・エルボー・ドロップ!
  フォールに行くが、ヘニングが脚を引っ張り、カウント3を阻止。
  サベージがヘニングに迫り、レフェリーが仲裁している隙に
  ヘニングはブラス・ナックルをフレアーに投げ渡す。
  フレアーは装着し、拳を一閃!
  フォールするもカウントは2!
  フレアーがレフェリーの気を引いている隙にヘニングが椅子で殴りつける。
  たまらずエリザベスが会場に現れる。
  フレアーは脚を攻め4の字へ!
  サベージは拳を突き上げると反転させて逃れる。
  フレアーのボディ・スラムをスモール・パッケージに返すもカウント2。
  フレアーがチョップから脚を再び痛めつけていくが
  一瞬の隙をつきタイツを掴んでスクールボーイ!
  1,2,3!
  サベージが新WWFチャンピオンに!
  フレアーがエリザベスに詰め寄り、キスする!
  これにエリザベスは平手打ち、サベージも襲いかかる。
  役員達が2人を引き離し、フレアー達が去っていく。
  ようやく威風堂々が鳴り響きサベージとエリザベスも去っていく。

試合結果

@(レフェリー:ジェシー・ベンチュラ):メガ・パワーズ(ハルク・ホーガン、ランディ・サベージ)vs.メガ・バンクス(テッド・デビアス、アンドレ・ザ・ジャイアント)(Summerslam 8/29/88)
AWWF王座戦:ランディ・サベージ (ch)vs.ハルク・ホーガン(新チャンピオン!)(Wrestlemania V 4/2/89)
BWWE王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ランディ・サベージ(The Main Event 2/23/90)
Cランディ・サベージ、クイーン・シェリーvs.ダスティ・ローデス、サファイア(Wrestlemania VI 4/1/90)
Dキャリア・エンディング・マッチ:アルティメット・ウォーリアーvs.ランディ・サベージ(Wrestlemania VII 3/24/91)
Eランディ・サベージvs.ジェイク・ロバーツ(Tuesday in Texas 12/3/91)
FWWF王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ランディ・サベージ(新チャンピオン!)(Wrestlemania VIII 4/5/92)