WWE:Macho Madness The Randy Savage Ultimate Collection Disc Oneの分析
名勝負 | IC王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.リッキー・スティムボート(Wrestlemania III 3/29/87) |
好勝負 | なし |
英語版のみ。
約2時間40分です。
・マット・ストライカーとマリアがホスト。試合以外の部分は無いも同然と考えておいたほうが良いです。
@ランディ・サベージvs.リック・マクグルー(6/9/85)
WWFデビュー戦。
マクグルーは褒めるべき能力が1つもないので速攻で終わってくれても良かったのですが、
瞬殺のインパクトよりも何が出来るかの紹介を選んだようですね。
サベージが場外へのダイビング・ダブル・アックス含め一通りの技を見せています。
最後は場外投げで反則を取られていますが、
余りに一方的な展開なのでマクグルーがまたやられたという印象しか受けず、
反則になるとは悪い意味で思ってなかったですね。
悪い試合。
・Savage choice for a New Manager
Aランディ・サベージvs.リッキー・スティムボート(12/7/85)
サベージの仕掛けをスティムボートが迎撃し、アーム・ドラッグでの密着戦。
サベージが髪をつかむ等のヒール戦略で支配から逃れようとする攻防です。
スティムボートが定番にしているだけに良質なのだけど
明確な絵図のために2人の想像力、スピードといった可能性を抑えつけている部分があります。
場外、コーナーのセンスある使い方を見れば明確です。
それに加えチョップをより有効的に使い、他の技の価値を増したなら
WMのような一戦を目指せる事も分かる。
しかしこの試合では可能性を感じさせるだけで
それを実現する事はほとんどなく決着を見ている。
平均的な良試合。
(執筆日:3/20/11)
・One of the Most Hated Men in Wrestling
BWWF王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ランディ・サベージ(12/30/85)
ホーガンは余り演出を意識しない方が良いですね。
その方がナチュラルに身体的充足が表に出てくる。
サベージも二兎を追って不完全になっている所はあるものの
大きな受身と的確な打撃は良いですね。
ニュートラルからのスポットへの持って行き方も上手くスリリングな攻防でした。
しかしリングアウト決着は全然悪くないものの
サベージが気絶後でぐったりしたレフェリーの腕を取って場外カウントを数えたので
何やらもやっとした後味が残ってしまうのが残念。
まあまあ良い試合。
・Setting His Sights on a Different Title
CIC王座戦:ティト・サンタナ(ch)vs.ランディ・サベージ(2/8/86)
サベージは場外で間を置く事で
相手の呼吸を外しながらも、激しさを引き出し、試合を進める。
同じ間を置く行為で3種の効果をもたらしているのがサベージの上手さですね。
サンタナも良い動き。
ただ現代プロレスに見慣れていると技が地味ですね。
最後のブラス・ナックルも攻防なんていれずさっさとやっちゃって、という気にもなる。
クオリティは高いが爆発的盛り上がりは薄め。
平均的な良試合。
(執筆日:7/1/10)
・Old Generation Meets New Generation
Dランディ・サベージvs.ブルーノ・サンマルチノ(1/3/87)
ブルーノの打撃は良くデフォルメされていて
サベージのように上手く受身をされると映えます。
しかし受けに関しては衰えを隠せない。
サベージの高機動ファイトについていけません。
展開の足を引っ張るだけでなく、
アクション量の絶対的違いはレスラーの、試合の心象を悪くする。
少し悪い試合。
・The Greatest Match in Wrestling History
EIC王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.リッキー・スティムボート(Wrestlemania III 3/29/87)
抜群のセンスがレスリングを組み合わせていきます。
特に中盤の多重ロープ・ワークのシーンは天才的で今尚色あせず独特です。
レスリング・ベースの中でちょっとした過激化を織り込み、
ベース・テンポをコントロールしながら展開させていきます。
両者使う技自体が凄い軽い種類の物だけに
ペース・コントロール能力と相性が良く絶妙の攻防を生み出します。
ただレスリング・マッチとしてはムーブ自体にキレはそこまで無いですし、
もう少し展開させる前に1つのシーンをじっくり堪能させて欲しかった。
すっかり忘れていましたがスティールのいらぬ介入もありましたね。
またWWEが全米に進出してから初の名勝負なのでこの試合が業界を変えた、と言いたいのだけど
後々への影響においてはやはりメインの凡戦の影に隠れるのかな、と。
しかしアスリート性を兼ね備えた芸術性及び
待ちに待った王座交代劇という決着で歴史に燦然と輝いている。
この数え歌を締めるにふさわしい、独立可能な集大成。
文句なしに名勝負。
(執筆日:5/7/10)
・Attempt to Regain the Intercontinental Championship
FIC王座戦:ホンキー・トンク・マン(ch)vs.ランディ・サベージ(The Main Event 2/5/88)
ホンキーは足を使えるはずなのに今回はジミー・ハートの介入に任せて展開を楽していますね。
最後も不透明決着で、ホンキーとの試合の中でましなものがあったろうに、と思わせる。
少し悪い試合。
・The Road to the WWE Title
GWWF王座トーナメント決勝:テッド・デビアスvs.ランディ・サベージ(3/27/88)
デビアスは支配するとまったりしてしまう。
そつはないもののそこから何かが生まれる試合運びではないんですね。
かといって展開で能力を発揮したかと言うと
今回セコンドにアンドレがついているのでその役目を請け負えず。
これに対抗してサベージがエリザベスにホーガンを呼びにいかせたのは上手いもののホーガン効果は微妙でしたね。
最後のホーガンがこっそり入っての椅子攻撃も納得いかない。
ホーガンのダブルDQでの脱落といい、サベージが本当に一番なの?という疑問符を残したのは
来年のWMを既に見越していたのかもしれないけどこれをWMでやられてはね。
後半ちゃんと一進一退を生み出していたけれど良い試合とは言いがたい。
平均より少し上。
・The Return Bout
HWWF王座戦、ケージ・マッチ:ランディ・サベージ(ch)vs.テッド・デビアス(6/25/88)
デビアスの獰猛性の見せ方は良いですね。
ただエルボー・ドロップをかわさせておいて
すぐに打撃を入れて支配権を戻すというのは強引ですね。
流れを任せられない相手でもないのですからもっと広がる自由が欲しい。
試合の全体の展開は素晴らしい物があります。
最初からターン・バックルを豊富に使うけどケージ攻撃はヒットさせず、
コーナー上、ヴァージル介入の後にケージを入れるのも上手い焦らしになっていました。
まったりとしたケージを越えての脱出狙いに、
スリリングな扉での脱出狙いを織り交ぜるその配分も良かった。
流血や拳などラフ要素が物足りない所がありますね。
Mid South時代に比べデビアがは丸くなってしまった印象を受ける。
中々良い試合。
(執筆日:3/15/11)
特典としてSummerslam 91のエリザベスとの結婚式を収録。
DVD Rating:★★☆☆☆
(執筆日:4/27/11)
注目試合の詳細
EIC王座戦: ランディ・サベージ(ch)vs.リッキー・スティムボード組み離れる。
組むとサベージがバックを取る。
スティムボートが腕を取って投げる。
サベージは場外に出るとエリザベスをスティールから離れさせる。
リングに戻ると組みニー。
ロープに振りバック・エルボーへ。
スティムボートは避けるとアーム・ドラッグ。
ロープに走る。
スライディングで股下を通るとアーム・ドラッグ。
ネック・ハンギング・ツリーから投げる。
サベージが場外に転がり出る。
スティムボートが場外に出て追っかける。
サベージはリングに戻ると入ってきたスティムボートを殴りつける。
脇腹を蹴り上げる。
ロープに喉を押し付ける。
ロープを引っ張って倒れさせるとカウント1。
頭部にエルボーを打ちおろす。
コーナーでチョーク。
レフェリーが引き離す。
サベージが突進。
スティムボートはかわすとリスト・ロック。
持ち上げる。
腕を捻るとエプロンに出てロープに打ち付ける。
リングに戻ると腕を殴りつける。
リスト・ロック。
サベージがロープに振りバック・エルボー。
コーナーに振る。
スティムボートが一回転して場外に転落。
起き上がりエプロンに手をかけたスティムボートをサベージがロープ越しに蹴り飛ばす。
髪を掴んでスティムボートをエプロンに引き上げると胸にエルボーを打ちおろす。
ストンピング。
スティムボートがエプロンから場外に転がり落ちる。
サベージは髪を掴んでエプロンに引き上げるとリング内へのスナップ・メア。
頭部にエルボー。
カバー。カウント2。
ニー・ドロップ。
カバー。カウント2。
ターン・バックルにぶつけようとする。
スティムボートは防ぐと逆にぶつける。
殴りつけていく。
チョップ。
サベージの腕がロープに絡まる。
殴りつけていく。
サベージが近づいてきたスティムボートに蹴り。
抜け出すとスティムボートをロープに振ろうとする。
スティムボートが振り返す。
サベージがロープに振る。
スティムボートがクロス・ボディ。カウント2。
アーム・ドラッグで腕を取る。
サベージがすぐに起き上がりロープに振る。
スティムボートがショルダー・タックルからカバー。カウント2。
ロープに走りショルダー・タックル。
カバー。カウント2。
ロープに走る。
サベージは受け流すとロープに跳ね返ってきた所でハイ・ニー。
場外に投げ捨てようとする。
スティムボートがロープを掴んで逆上がり。
サベージがすぐ対応してクローズラインで落とす。
スティールが起こそうとするもレフェリーに注意され離れる。
サベージは場外に下りると背後からスティムボートにハイ・ニー。
スティムボートは柵の外に吹っ飛ばされダウン。
スティールがスティムボートを抱えてエプロンに上げる。
サベージはスティムボートを引き入れると反対の場外に投げ捨てる。
コーナー上からダブル・アックス。
リングに戻る。
場外に下りるとスティムボートをリングに戻す。
コーナー上からダブル・アックス。
ロープに走りエルボー。
カバー。カウント2。
起こすとロープ越しに飛びジョー・ブリーカー。
カバー。カウント2。
アトミック・ドロップ。
ブレーン・バスター。
カバー。カウント2。
エルボーを打ちおろす。
スティムボートが殴りつけチョップ。
サベージがサミング。
ガット・レンチ・スープレックス。
カバー。カウント2。
スティムボートが腹にパンチ。
もう1発。
サベージはスティムボートを起こすとバック・ドロップへ。
スティムボートは後ろに着地するとチョップ。
殴りつけチョップ。
ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
サベージが蹴り上げロープに走る。
スティムボートがカウンターでショルダー・スルーを決め場外に落とす。
場外に下りるとエプロンにたたきつけて入れる。
コーナーに上りダイビング・シングル・アックス。
カバーするもサベージの足がロープにかかる。
スティムボートはサベージをロープに振るとチョップで倒す。
カバー。カウント2。
チョップを振り下ろす。
サベージが避ける。
チョップを振り下ろす。
サベージが避ける。
チョップを振り下ろす。
サベージが避けてエプロンに。
スティムボートはサベージを起こすとチョップを振り下ろす。
食らったサベージは場外に転がり落ちる。
スティムボートが追う。
サベージがリングに戻る。
スティムボートはエプロンに上がるとショルダー・ブロック。
サンセット・フリップへ。
ロープを掴んで耐えられるも決める。カウント2。
サベージのパンチを避けスクール・ボーイ。カウント2。
足を払って倒しジャックナイフ固め。カウント2。
インサイド・クレイドル。カウント2。
ボディ・スラム。
コーナーへのスリング・ショット。
ふらついたサベージを丸め込む。カウント2。
あらぬ方向にパンチを打ったサベージにオコーナー・ロール。
サベージがカウント2で体勢を入れ替えタイツを掴む。カウント2。
スティムボートが殴りつける。
殴りつける。
サベージがタイツを掴んでコーナーにぶつける。
コーナーに振ろうとする。
スティムボートが振り返そうとする。
サベージが振り返すとレフェリーにぶつかる。
ロープに振りクローズライン。
コーナーに上りダイビング・エルボー・ドロップ。
カバーし3秒以上立つもレフェリーは気絶している。
場外に下りるとゴングを手にしてエプロンに上がる。
スティールがゴングを奪い取る。
サベージはスティールを蹴りつけてゴングを奪い返すとコーナー上へ。
スティールがサベージを突き落とす。
サベージは痛みに苦しみながらも起き上がるとスティムボートにボディ・スラムを狙う。
スティムボートがインサイド・クレイドルに切り返し1,2,3!
スティムボートが新チャンピオンに!
試合結果
@ランディ・サベージvs.リック・マクグルー(6/9/85)Aランディ・サベージvs.リッキー・スティムボート(12/7/85)
BWWF王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ランディ・サベージ(リングアウト)(12/30/85)
CIC王座戦:ティト・サンタナ(ch)vs.ランディ・サベージ(新チャンピオン!)(2/8/86)
Dランディ・サベージvs.ブルーノ・サンマルチノ(リングアウト)(1/3/87)
EIC王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.リッキー・スティムボート(新チャンピオン!)(Wrestlemania III 3/29/87)
FIC王座戦:ホンキー・トンク・マン(ch)vs.ランディ・サベージ(リングアウト)(The Main Event 2/5/88)
GWWF王座トーナメント決勝:テッド・デビアスvs.ランディ・サベージ(新チャンピオン!)(3/27/88)
HWWF王座戦、ケージ・マッチ:ランディ・サベージ(ch)vs.テッド・デビアス(6/25/88)