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WWE:Born to Controversy the Roddy Piper Story Disc Twoの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間50分。

@ハルク・ホーガン、ミスターTvs.ロディ・パイパー、ポール・オンドロフ(WrestleMania I 3/31/85)
 今こうして振り返ってみると上手くミスターTという素人を迎え入れていますね。
 形式的に動ける序盤の内にミスターTの技を見せ、
 セコンドのスヌーカ、セカンド・レフェリーのアリをリングに上がらせ盛り上げます。
 要所は控えも入っての乱戦でこなし孤立はホーガンが担当。
 そのままだとタッチ後の爆発をミスターTがこなさないといけなくなるのでミスターTも続いて孤立。
 この時オンドロフはミスターTに自由に動かせた上で技術で押さえつけていますね。
 最後は介入、誤爆スポットでまとめあげました。
 アリが1レスリング・ファンの扱いで、
 最後にパンチを振るう場面があっても良い様な気はしましたが、
 全般を通して満足いく内容で驚きました。
 まあまあ良い試合。

Aポール・オンドロフvs.ロディ・パイパー(Saturday Night's Main Event #2 10/5/85)
 テンションと硬さでそれぞれ定評のある2人が乱戦。
 憎しみが血走った良い乱戦ですね。
 ただブックの位置づけとしては遺恨の一環としての乱戦でしかないので、
 そこから発展させる気もなく両リンという当たり障りのないエンディングとなっています。
 平均レベル。  
(執筆日:7/23/10)

Bボクシング・マッチ:ロディ・パイパーvs.ミスターT(WrestleMania II 4/7/86)
 本物には敵わないもののボクシングの格好をつけて
 その上でミスターTがやられて盛り返す形を3R使って大雑把な流れで作り上げます。
 そして4Rはノー・ガードで打ち合い。
 プロレスならではの演出性がありますが、
 最後にパイパーがレフェリーを払いのけミスターTにボディ・スラムを打って反則負けになるのもまたプロレスならでは。
 ボクシングが好きならちょっとだけ楽しめるかも。
 悪い試合。 

Cロディ・パイパーvs.アイアン・シーク(Saturday Night Main Event 10/4/86)
 1分経たずにインサイド・クレイドルで終了。
 この時間で終えるにしてももう少しやりようがあるはず。
 ひどい試合。

Dロディ・パイパーvs.ボブ・オートン(Saturday Night Main Event 11/29/86)
 いきなりムラコに退場命令。
 パイパー→オートン→パイパーと攻めて終了という非常に短い試合。
 しかし2人の芸達者ぶりは伝わる。
 (執筆日:3/3/10)

Eヘア・マッチ:ロディ・パイパーvs.エイドリアン・アドニス(WrestleMania III 3/29/87)
 ジミー・ハートが大忙しの活躍を見せて盛り上げました。
 ラフ・ファイトの対比とスリーパーの攻防でボリュームを増せば、
 ファン・マッチ以上の物にもできる可能性を感じましたがここでは単なるファン・マッチです。
 平均レベル。
 ついでにこの試合はパイパーの最初の引退試合でもありました。
 (執筆日:3/3/10)

FWWF王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ロディ・パイパー(2/18/85)
 ヒッティング、煽り、どれも悪くないレベルで安定している。
 10分ない軽めの内容で最後はレフェリー気絶からオンドロフがリングに雪崩れ込み、
 ミスターTもリングに上がってWMの予告、という形です。
 薄っぺらではあるけれど予告としては良い出来。
 少し悪い試合。 

Gケージ・マッチ:ロディ・パイパーvs.リック・ルード(12/28/89)
 フォールも有効なルールですがパイパーの元気が無く単調なシーンで展開されます。
 ルードのケージ上ダイブや脱出を巡る終盤のブックを見るにつれ 
 それなりに気合は入っていたと思うのですが、悪くない試合程度に終わります。
 (執筆日:3/3/10)

Hロディ・パイパーvs.バッド・ニュース・ブラウン(Wrestlemania IV 4/1/90)
 パイパーが体半分を真っ黒にして出てきたのだけが見所。
 試合はブラウンがとても試合を運べない、その一瞬で終わってしまうような動きばかりで
 パイパーも構築を考えず適当に合わせている。。
 最後もグダグダのままダブル・カウントアウトというフィニッシュです。
 ひどい試合。

IIC王座戦:ロディ・パイパー(ch)vs.ブレット・ハート(WrestleMania VIII 4/5/92)
 激情家のパイパー対冷静なブレット、
 ラフ・ファイト対技術という正反対の構図が面白いですが
 反映されたのは試合前のプロモだけで
 試合になると役者としては数段上の
 パイパーがブレットを食ってしまいました。
 パイパーが動けば客の心も動くってなもんですね。
 こういう面においてブレットは才能に乏しかったですねぇ。
 プロレス観からする気が無かったというのが正確なんでしょうけれど・・・。
 ブレットの試合としては期待外れではありますが
 パイパーの試合としては面白い。
 パイパーがハート家と交流があるというストーリーも
 試合の中に活かされてますしね。
 中々良い試合です。 
 (執筆日:9/1/09)

JIC王座戦:マウンティー(ch)vs.ロディ・パイパー(Royal Rumble 1/19/92)
 抑揚が利いておらず小さくなっているが一応両者の売りは出ている。
 パイパーは心身ともに良い状態でしたね。
 ジミー・ハートに激突させてからのスリーパーで綺麗に〆る。
 少し悪い試合。

Kハリウッド・バック・ロット・ブロウル:ロディ・パイパーvs.ゴールダスト(WrestleMania XII 3/31/96)
 駐車場で車のガラスをバットでぶち破ったり物をぶつけたりする
 WWEならではのファン・マッチ的場外乱闘からカー・チェイス、リングに戻って決着という構成。
 後の24/7に繋がる物が垣間見えます。
 ただリングでの攻防は試合扱いされてないために終着点が見えないしかなり冗長。
 本来他の試合を挟んで分割していたものをこうして一気に見ている影響もあるけど
 分割したらしたでこのダラダラした戦いを1シーンで見なければいけない訳で耐えられない。
 悪くない試合。

Lハルク・ホーガンvs.ロディ・パイパー(Starrcade 12/29/96)
 レスリングもできない。
 テンション頼みの乱闘で誤魔化す事も出来ない。
 スター性も感じられず、与えてくれるのは郷愁だけ。
 せめてジャイアントが見限ったか?という中途半端なエンドではなく
 はっきりと離反ぐらい起こすべきでした。
 ひどい試合。
 (執筆日:10/18/09)

総評
 対ブレットはStarrcadeと並んでパイパーの見るべき数少ない試合の一つなれど
 パイパーの試合に関しては特集の一部で出るようなものだけで十分です。
 勿論ボリュームがあるに越した事はないけど。
 (執筆日:4/24/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ハルク・ホーガン、ミスターTvs.ロディ・パイパー、ポール・オンドロフ(WrestleMania I 3/31/85)
Aポール・オンドロフvs.ロディ・パイパー(ダブル・カウントアウト)(Saturday Night's Main Event #2 10/5/85)
Bボクシング・マッチ:ロディ・パイパーvs.ミスターT(DQ)(WrestleMania II 4/7/86)
Cロディ・パイパーvs.アイアン・シーク(Saturday Night Main Event 10/4/86)
Dロディ・パイパーvs.ボブ・オートン(Saturday Night Main Event 11/29/86)
Eヘア・マッチ:ロディ・パイパーvs.エイドリアン・アドニス(WrestleMania III 3/29/87)
FWWF王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ロディ・パイパー(ノー・コンテスト)(2/18/85)
Gケージ・マッチ:ロディ・パイパーvs.リック・ルード(12/28/89)
Hロディ・パイパーvs.バッド・ニュース・ブラウン(ダブル・カウントアウト)(Wrestlemania VI 4/1/90)
IIC王座戦:ロディ・パイパー(ch)vs.ブレット・ハート(新チャンピオン!)(WrestleMania VIII 4/5/92)
JIC王座戦:マウンティー(ch)vs.ロディ・パイパー(新チャンピオン!)(Royal Rumble 1/19/92)
Kハリウッド・バック・ロット・ブロウル:ロディ・パイパーvs.ゴールダスト(WrestleMania XII 3/31/96)
Lハルク・ホーガンvs.ロディ・パイパー(Starrcade 12/29/96)