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WWE:From the Vault Shawn Michaels Disc Oneの分析


名勝負 WWF王座戦、アイアン・マッチ:ブレット・ハート(ch)vs.ショーン・マイケルズ(Wrestlemania XII 3/31/96)

IC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ(Wrestlemania X 3/20/94)
好勝負 なし

@タッグ王座戦;バディ・ローズ、ダグ・サマーズ(ch)vs.ミッドナイト・ロッカーズ(AWA 9/2/86)
 序盤。
 HBKの精度の粗さが目立ちますが、
 やっている事は印象的な攻防ばかりで良い流れで孤立へ。
 ここからは流血パワー前回。
 HBKが孤立し流血、ジャネッティが孤立し流血(相手に飛び散る程の大流血)、という展開です。
 両者共にぐったりした仕草はリアリスティックで若者の色気があります。
 ただ基本的に両チーム共に意図的に作りこんではおらず
 煽り、盛り上げといった勢いに依存しているし、
 最後はTo be continuedのエンディングでした。
 平均的な良試合。
 (執筆日:4/2/11)

AIC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ(Wrestlemania X 3/20/94)
 まずラダー導入までの流れが非常に素晴らしいです。
 リングの出入り、多方向へのウィップと
 かなり激しく動いているにもかかわらず
 それらがジグソー・パズルのように嵌り組み立てられていく様は壮観です。
 ラダー投入後も目を見張るものがあります。
 HBKが2回目である事を考えても
 ほとんどのラダー・ムーブを出しながら、見事に構成し
 落下に関しても理想的な受けを見せています。
 この試合から敢えて粗を探すなら中盤に見られたラダー・ダイブでしょうか。
 インパクトに比べ位置づけが軽いですし、
 またそのラダーは中央に立てられているため
 そのままベルトを取れたのではと感じさせてしまいました。
 只他には欠点を挙げることは出来ないですね。
 非常に熱を帯びた中身でしたし
 それを締めるに値する素晴らしいフィニッシュです。
 ラダー・マッチを世に知らしめた功績も考慮すれば
 これぞ歴史的な名勝負と呼ぶべきですね。
 (執筆日:9/1/09)

BWWF王座戦、アイアン・マッチ:ブレット・ハート(ch)vs.ショーン・マイケルズ(Wrestlemania XII 3/31/96)
 さてメイン。
 正直今から見ますと影響という面では大きな物があるとしても
 試合自体は少し過大評価されていると思いますね。
 レスリングの原点に戻った試合運びは
 黄金時代を彷彿とさせるものの
 それだけで魅せるには足りず退屈な印象は拭えません。
 文字通りのトップ・レスラーとはいえ
 この2人も90年代レスラーですからね。
 テーズやガニアらに比べると
 試合を作った上で更に魅了する巧みの技に欠けました。
 それでも本当に試合としてはできています。
 60分間全て意味のある攻防でしたし
 緩急のつけ具合、試合運びも素晴らしいです。
 そして退屈な部分も最後の最後で
 スイートチンによってカタルシスとして昇華される。
 また上記の通り与えた影響も大きいです。
 WWFだけに限らず世界的なレベルにおいて
 オールド・スクールの再評価を提言し、
 それを受け止められるだけのビッグ・マッチ感が
 団体の努力も含めて築き上げられた。
 だからこそ歴史的試合と言えるんですね。
 クオリティとしてはやや足りない部分もありますが
 名を残した試合こそ名勝負以外の何物でもありませんから
 ぎりぎり名勝負入りですね。 
 (執筆日:10/1/09)

エクストラではプロモやインタビュー系、Before They Were Superstarsも収録されています。

隠しトラック
Disc1
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DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

AIC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ
  ロープ・ワークからラモン がヒップ・トスを狙う。
  HBKが体勢を入れ替えヒップ・トスを狙う。
  防がれるもサミング。
  ラモンの頭部に脚をかけ一回転。
  ラモンが着地したHBKを捕らえチョーク・スラム。
  HBKをロープに振る。
  HBKはクローズラインを避けるとネック・ブリーカー。
  ラモンをターン・バックルにぶつけようとする。
  ラモンが防いで逆にHBKをぶつける。
  ショルダー・タックル。
  もう1発狙う。
  HBKがかわすと同時に場外へ投げ捨てる。
  ディーゼルがクローズラインを決める。
  レフェリーが見咎め退場処分に。
  HBKがラモンをリングに戻そうとロープから身を乗り出す。
  ラモンが突き上げるようにパンチ。
  リングに戻るとコーナーに振る。
  一回転してふらつくHBKをクローズラインで落とす。
  マットを剥ぎ取る。
  HBKがその隙を突いて蹴りつけリングに戻す。
  ラモンは振り替えすとパンチ。
  レイザーズ・エッジを狙う。
  HBKがリバース・スープレックスに返すと場外に落下。
  マットを剥いだ場所でコンクリートに激突する。
  HBKが反対側にあるラダーを取りにいく。
  ラモンがHBKを殴りつけリングに戻す。
  ラダーを手にするとリングに入るためラダーを前に置く。
  HBKがラダーにベースボール・スライドを決めラモンにぶつける。
  HBKはリングを降りるとラモンを鉄階段にぶつける。
  ラモンをリングに戻す。
  ラダーを腹に突き立てる。
  背中に投げつける。
  ラダーを立てると登っていく。
  ラモンがタイツを引っ張って妨害。
  HBKはラモンを蹴り落とすと、そこからダイビング・エルボー・ドロップ。
  ラダーをコーナー付近に設置すると更にダイビング・ボディ・プレス。
  ラダーを登っていく。
  ラモンが倒すとHBKはロープの上に落下する。
  HBKがラモンをロープに振る。
  正面衝突し両者ダウン。
  HBKは起き上がるとラダーをコーナーに設置。
  そこに振ろうとする。
  ラモンが振り返すとHBKはラダーにぶつかり場外に落下する。
  ラモンはラダーを持って降りるとHBKに叩きつけて行く。
  エプロンにたてかけるとスリング・ショットでぶつける。
  HBKをリングに戻す。
  ラダーで突きHBKを落とす。
  ラモンがラダーを登っていく。
  HBKはコーナーに登ると飛びかかり落とす。
  両者が同時にラダーを登っていく。
  天辺で殴り合い。  
  ラモンがHBKを投げ捨てるもラダーのバランスが崩れ落下。
  再びラダーを登っていく。
  そしてベルトに手を伸ばす。
  HBKがラダーにドロップ・キックを決める。
  ラモンは体勢を崩し落下。
  ラダーを倒 しラモンにぶつける。
  ロープに振るとスーパー・キックを決める。
  パイル・ドライバーも決める。
  コーナー上からラダーにのる形でラモンを押し潰す。
  ラモンを跨ぐようにラダーを立てると登っていく。
  ベルトに手を伸ばす。
  ラモンがラダーをゆらし、
  ショルダー・タックルでラダーを倒す。  
  HBKはロープを跨ぐように落下。
  しかも脚がロープに絡まってしまう。
  ラモンがラダーを登っていく。
  HBKは何とか抜け出すも、それより早くラモンがベルトを奪取し勝 利!
  真のICチャンピオンはラモン!
  ラモンはラダー上でアピール。


BWWF王座戦、アイアン・マッチ:ブレッ ト・ハート(ch)vs.ショーン・マイケルズ
  2度HBKはブレッドのヘッド・ロックを簡単に返してみせ技術で劣っていないことを示す。
  ブレットが再びヘッド・ロックを決める。
  今度はHBKの動きを読み、なかなか外させない。  
  HBKも今度はこちらの番だとアーム・バーを決めると
  ブレットの動きを読み、なかなか外させない。
  ブレットがHBKを場外へ投げるもHBKはロープにつかまり逆上がりで戻ってきて再びアーム・バー。
  ブレットは打撃を交えて攻撃のリズムを変えてくる。
  スパイン・バスターからシャープ・シューターを狙うもHBKはすぐさまロープに逃げる!
  HBKはブレットを鉄柱にぶつけてから
  スイート・チン・ミュージックにいくがタイム・キーパーに誤爆!
  ブレットの腕を鉄柱に叩きつけていく。
  HBKも打撃を交え始める。
  ブレットはスタンガン、スリング・ショットを決めると、
  この試合初めてのカバー。カウントは2。
  ブルドッグやパワー・スラム等の大技が出始める。残り時間は30分。
  ブレットがパイル・ドライバーを決めカバーするもカウントは2。
  HBKはコーナーのブレットを投げ落とすとハリケーン・ラナを決め
  スイート・チン・ミュージックに続けようとするも察知され場外に逃げられる。
  ならばとダイビング・クロス・ボディで追撃。
  リングに戻しダイビング・ボディ・プレスにいくが
  ブレットは体勢を入れ替える。カウントは2。
  お互いクイックを狙い始めるがカウント3ならず。
  ショルダー・スルーでHBKは場外へ転落してしまう。
  ブレットは波状攻撃からダイビング・エルボー・ドロップ。
  ウィップで一回転しコーナーの上に乗ったHBKに
  雪崩式バック・ドロップを決めカバーするがカウントは2!
  ウィップで一回転して転落したHBKを鉄階段にぶつける。
  ベリー・トゥー・ベリーを決めるもカウント3は奪えない。
  トベ・スイシーダを食らったHBKだが、カウントぎりぎりでなんとかリングに戻る。
  ブレットはジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるもカウントは2。
  残り時間が10分を切る!
  ブレットは攻撃の手を緩めずスーパープレックスを決めると
  シュープ・シューターを狙う!
  だがHBKは脚を掴んで決めさせない!
  HBKの裏をかきボストン・クラブに切り替えるもHBKはロープに逃れる。
  HBKはダイビング・エルボー・ドロップを狙ったブレットを蹴り上げると
  フライング・フォア・アームズを決める。
  跳び起きて連続攻撃からダイビング・エルボー・ドロップ!
  しかしカウントは2!
  HBKはパワー・ボムからムーンサルト!だがこれでもカウント3は奪えない!
  コーナーからハリケーン・ラナを決めるも、またもやカウント2。
  残り時間1分!
  HBKはコーナーに登りミサイル・キックに行くも
  ブレットは避けてシャープ・シューターに返す!
  必殺技が決まり決着かと思われたがHBKは耐え抜き時間切れ!
  引き分けかと思われたが、ゴリラ・モンスーンの裁量でサドンデスが決定!
  ブレットが一方的に攻め込むもHBKが一瞬の隙をつきスイート・チン・ミュージック!
  だがカバーにいけない。
  HBKは再びスイート・チン・ミュージックを決め1,2,3!
  HBKが新WWFチャンピオンに!

試合結果

@タッグ王座戦;バディ・ローズ、ダグ・サマーズ(ch)vs.ミッドナイト・ロッカーズ(DQ)(AWA 9/2/86)
AIC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ(新チャンピオン!)(Wrestlemania X 3/20/94)
BWWF王座戦、アイアン・マッチ:ブレット・ハート(ch)vs.ショーン・マイケルズ(新チャンピオン!)(60分時間切れ→延長)(Wrestlemania XII 3/31/96)