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WWE:Big Show:A Giant's World Disc Threeの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約2時間45分です。

@WWEタッグ王座戦:ランス・ケイド、トレバー・マードック(ch)vs.ビッグ・ショー、ケイン(Taboo Tuesday 11/1/05)
 組まれた時点でチープ・フィニッシュでもない限りこれは挑戦者が決まるな、と
 観客に思わせその通りにして楽しませる意図のブッキング。
 そうなると試合はどうしても力量差をそのまま出す事になり、
 基本的にケイン、ビッグ・ショーが攻め、
 その間はケイド、マードックは何もせず
 時間になったらタッグらしい戦略で主導権を取り戻すという事になる。
 この何もせずというのが問題で、
 ケイン、ビッグ・ショーがベテラン故にちゃんと動かす意識があるのだから
 もしそこにのって少しばかりの抵抗を入れたなら
 自分たちのタッグ戦略の価値も対比的に上がっていくというものです。
 終盤で一進一退が許されずスカッシュされるだけなのだから
 過程でどこまで魅せられるかがこの試合の肝だったのにね。
 少し悪い試合。

AトリプルH vs.ビッグ・ショー(New Year's Revolution 1/8/06)
 HHHがビッグ・ショーの手を破壊するも
 そのせいでギブスという公認凶器という悩みのタネが出来てしまったというシチュエーション。
 そのストーリーにのって双方試合を運んでいますが、
 ビッグ・ショーのスケール・アップも同時に行っていて
 わざわざ二重ネタにする必要性があるのか疑問が生まれる所。
 前半HHHは受けをもう少しリアリティー寄りに絞り、
 ビッグ・ショーもギブスと言うものに対し、
 諸刃の剣である事に対する逡巡や、手軽に放てる緊張感というものを生み出したかった。
 後半はHHHがギブスを剥ぎ取り手攻め。
 一般的でない部位ですし
 余り手を攻めている中でアクションが生まれなかったものの
 ビッグ・ショーの苦しみはじっくり伝わってくる内容でしたね。
 終盤はハンマーをチョップで叩き割ってから色々と。
 ハンマーを叩き割るのは印象深いので
 もっとスポットの数を絞ってすっきりさせた方が筋は良いですね。
 エンターテイメントの部分と
 ディティールで魅せる部分がばらばらで
 試合全体として両要素をもっと融合させる余地はある。
 しかし色々と見所の多い内容で面白かったですね。
 まあまあ良い試合。

BECW王座戦、ECWルールズ:RVD(ch)vs.ビッグ・ショー(ECW 7/4/06)
 RVDが逮捕されて急遽王座から陥落する事になった試合。
 とはいっても自分のせいなんですから
 しっかり引き継ぎしてほしいものですがRVDはやる気なし。
 ビッグ・ショーの強力な攻めに対しての受け身こそしていますが、
 現王者としての意地を見せて試合の面白みを生む気なし。
 ECWルールズですがスポット作りの意識なんて相当に低いですね。
 後半は椅子が加えられますがクオリティは変わらず。
 オリジナルとは別の形ながら他の番組にない形を保っていたECWが他ならぬRVDが台無しにし、
 その幕引きにヘイマンが裏切るというストーリーで持って絡んだ、
 その事実だけが語るに値する内容です。
 悪い試合。

CECW王座戦:ビッグ・ショー(ch)vs.サブー(Summerslam 8/20/06)
 サブーがいきなり椅子を持ち出してきていて
 初っ端から凶器も交えた戦いとなっています。
 しかしそれにより何でも出来る状態になったせいで
 やっている事がしっちゃかめっちゃか。
 ハードコア戦は例え試合運びがまずくても
 そのハードコアによる密度の上昇によって少しばかりはクオリティがつくものだが
 この試合はその例に漏れるぐらいひどい。
 特にサブーが試合の状況、戦局を無視して動いているせいですね。
 こんな事をされたらリアルタイムで動いて
 本当に動けなくなるまで凶器攻撃を打ち合わなければ成り立ちようがないですよ。
 ビッグ・ショーも対応できていなかったが、こちらには同情の余地がある。
 ひどい試合。

・WMの一戦前に公開計量(Raw 3/10/08)
 
Dビッグ・ショーvs.フロイド・メイウェザー(Wrestlemania XXIV 3/30/08)
 異種格闘技戦且つメイウェザーが世界王者という
 技が限られ、試合外の部分にまで気を払わなければいけない状況で
 良くもここまで試合として仕上げてきました。
 ファンの反応を見てメイウェザーをヒール、
 ビッグ・ショーをベビーに書き直したのも正解。
 期待を遥かに越えた出来で、まあまあ良い試合でした。
 (執筆日:4/2/08)

Eビッグ・ショーvs.コフィ・キングストン(SD 4/10/09)
 コフィは跳躍力があるので水平方向だけでなく高さ方向からも
 ビッグ・ショーの強さを際立たせる事が出来ました。
 しかし所詮3分のスカッシュ・マッチを
 何故ベスト版に入れたのかは良く分からない。
 少し悪い試合。
 
Fビッグ・ショーvs.レイ・ミステリオ(Raw 4/20/09)
 ミステリオはコフィより地位は上ですし、
 巨人キラーとしてのカラーもありますから
 こちらはちゃんと試合をしているのだろうかと思っていたら、更に短く1分とちょっと。
 What?
 悪い試合。

Gタッグ王座戦:クリス・ジェリコ、ビッグ・ショー(ch)vs.レイ・ミステリオ、バティスタ(Hell in a Cell 10/4/09)
 ここまで凸凹タッグのはっきりしたカードなら
 バティ、ショーも自分のすべき事が分かって動けている。
 ジェリコとミステリオ、ミステリオとビッグ・ショーの絡みは鉄板で複数人が絡むスポットもある。
 カードの狙い通り成功した内容。
 中々良い試合です。
 (執筆日:10/12/09) 

H統一タッグ王座戦、イリミネーション・マッチ:トリプルH、ショーン・マイケルズ(ch)vs.CMパンク、ルーク・ギャロウズvs.ビッグ・ショー、ザ・ミズ(Raw 2/8/10)
 4コーナー・マッチではなく3ウェイというのが面白い所。
 3ウェイとして高度な試合構成やアイディアが見られた訳ではありませんが
 タッグでありつつ3ウェイであるという最低限求められる事をしっかり実行しています。
 カメラ・ワークによって戦いから外れた選手を隠すのもWWEならではの上手さですね。
 禁欲軍が脱落してからはよりタッグの色合いを増していきます。
 技を出し惜しみせず3ウェイの内容と統一感があるのが良いですね
 最後の決着含めて全体の管理が行き届いた内容です。
 まあまあ良い試合。
 
Iハンデ戦:ビッグ・ショーvs.CMパンク、ルーク・ギャロウズ、ジョーイ・マーキュリー(Summerslam 8/15/10)
 ギャロウズ、マーキュリーは単純に言っても体格が違うけれどここでは個性なんて否定してジョバー化させています。
 そしてパンクも手術から完全に回復していないのでしょう。
 リーダー役こそ務めるものの実質的な戦いはしておらず最後は逃げ出します。
 結局ファン・マッチ・テイストで引き伸ばしているけれどもスカッシュ・マッチと変わりません。
 ひどい試合。

総評
 成長したことでDisc 2よりも内容は良くなっていますが
 それでも好勝負が1試合もないのがショーで他の個人物よりも劣ります。
 一方でそれを考慮すると選考は決して悪くはない。
 (執筆日:2/2/12)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@WWEタッグ王座戦:ランス・ケイド、トレバー・マードック(ch)vs.ビッグ・ショー、ケイン(新チャンピオン!)(Taboo Tuesday 11/1/05)
AトリプルH vs.ビッグ・ショー(New Year's Revolution 1/8/06)
BECW王座戦、ECWルールズ:RVD(ch)vs.ビッグ・ショー(新チャンピオン!)(ECW 7/4/06)
CECW王座戦:ビッグ・ショー(ch)vs.サブー(Summerslam 8/20/06)
Dビッグ・ショーvs.フロイド・メイウェザー(Wrestlemania XXIV 3/30/08)
Eビッグ・ショーvs.コフィ・キングストン(SD 4/10/09)
Fビッグ・ショーvs.レイ・ミステリオ(Raw 4/20/09)
Gタッグ王座戦:クリス・ジェリコ、ビッグ・ショー(ch)vs.レイ・ミステリオ、バティスタ(Hell in a Cell 10/4/09)
H統一タッグ王座戦、イリミネーション・マッチ:トリプルH、ショーン・マイケルズ(ch)vs.CMパンク、ルーク・ギャロウズvs.ビッグ・ショー、ザ・ミズ(新チャンピオン!)(Raw 2/8/10)
Iハンデ戦:ビッグ・ショーvs.CMパンク、ルーク・ギャロウズ、ジョーイ・マーキュリー(Summerslam 8/15/10)