WWE:Big Show:A Giant's World Disc Twoの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@モンスター・トラック・スモウ・マッチ:ハルク・ホーガンvs.ザ・ジャイアント(Halloween Havoc 10/29/95)
B級心をくすぐられてついついPPVを手に入れたいと思ってしまう人もいたはずで
そんな犠牲者がもう出ないという意味で収録されたのは良かったのでしょう。
円形に彩られたアリーナの中でトラックで押し合うという内容。
まったく鬩ぎ合いの面白さがなく、
それこそトントン相撲でもした方がましでしょうね。
ひどすぎる試合、というか試合ではないけれど。
試合後もみ合っているとジャイアントが屋根から転落してしまう。
AWCW王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ザ・ジャイアント(Halloween Havoc 10/29/95)
先ほどのアクシデントの影響はまったく表現されず。
ホーガンは投げられないのでジャイアントが只時間を浪費して攻めっぱなし。
たいしてコミュニケーションする必要がない低レベルな内容にも関わらず
それが必要な場面になると上手くいかず更にグダグダになる。
通常放送の尺でやってくれるなら退屈で済むけれど
PPVの尺でやられたらこれはもう苦痛ってものです。
最後は何でも解決のハルク・アップ。
そこからジミーが乱入しDQ、ルガーがサベージを裏切るシーンへとつながります。
ひどすぎる試合。
BWCW王座戦:ザ・ジャイアントvs.リック・フレアー(Nitro 4/29/96)
フレアーはヘタレた後、それで引き出す能力を失っているし、
ジャイアントも体格で圧倒しているからといって
その見せ方の際にまったく動かないというのはどちらも損をする。
それが自分の考えるリアリティーだとしても客観的に見れば見栄えでNGです。
試合はまったく唐突で脈絡の無いチョーク・スラムでエンド。
スカッシュ・マッチと同じレベルの適当な流れでした。
ひどい試合。
(執筆日:4/6/11)
CWCW王座戦:ザ・ジャイアント(ch)vs.スティング(Slamboree 5/19/96)
96年とはいえスティングはベイダーと名勝負を生み出したレスラーです。
ジャイアントの体躯を利用して利く技と利かない技を分け良いダメージ表現を見せる。
ジャイアントも気合入っていますね。
巨人ながら動ける事をアピールし(最近は動ける事が当たり前になっているがそれとは違う)、
工夫をこらして変化もつけている。
ルガーXジミー・ハートのセコンド絡みやスティンガー・スプラッシュが耐えられるシーンは不要ながら終盤も良い。
スティングが攻守ではなく攻、ニュートラル、守の三様での一進一退を見せています。
まあまあ良い試合。
(執筆日:3/4/11)
DWCW王座戦:ザ・ジャイアント(ch)vs.レックス・ルガー(Great American Bash 6/16/96)
タッグ、US王座の2冠王者が挑みますが
見所は早々と使ってしまい後はジャイアントの塩分の高い支配を。
ルガーはトーチャー・ラックを決めるも結局潰れる、という形で
余りにパワー・ファイターとしては致命的な試合運びでしたね。
ひどい試合。
(執筆日:10/17/09)
EWWF王座戦(レフェリー:マンカインド):スティーブ・オースチン(ch)vs.ポール・ワイト(Raw 3/22/99)
オースチンのテンポの速い拳とワイトのゆったりした支配。
そこにメリハリになる可能性はあったものの
ミックスがうまくいってない上
それらのシーンをつなぐのはロー・ブローや金具などのネタです。
試合が進んでもまったく改善されず
実況のロックに試合をスティールされる始末。
ひどい試合。
FWWF王座戦:アンダーテイカー(ch)vs.ポール・ワイト(Raw 6/7/99)
先ほどの試合と比べてみるとワイトが
当時のRawのテンポの速さに適用しているのが分かります。
ただその体格を生かして試合を構築する術は知らず。
テイカーもまた形が完全に出来ていない印象。
その中で2人共戦っているので退屈でない以上のものにどうしてもならない。
最後はチョーク・スラムでリングが陥没するネタを出し惜しみせず披露。
ただテイカーはアコライツがビッグ・ショーに立ち向かっている隙に普通に退場していたように
これならWWF王者のテイカーである必要性は余りない気がしますね。
少し悪い試合。
GWWF王座戦:トリプルH(ch)vs.ザ・ロックvs.ポール・ワイト(Raw 11/14/99)
取りあえず目の前の相手を殴っては見るけれど
それでどうしようかという未来予想図はまるで頭の中にない。
相手2人のどちらでもよい行動でここが見せ場という意思表示が一つもないまま
ピープルズ・エルボーの場面まで出てくる。
このまま乱れうちに入っていくのかと思いきや
そういう考えすらなく試合は変わらず停滞の一途。
まったく展開の流れがないまま場外戦に移ります。
完全に試合が求めている尺をオーバーしてグダグダと場外戦を継続。
一応実況席葬によりワイトが一時的に脱落、
シングルでより試合を立て直しやすくなったにも関わらずその意思はなし。
最後まで歴史的な凡戦。
それでもシェインがレフェリーとして出てきたり
DX乱入、ビンスがカウントを取っての王座移動という事実が
観客をそれなりに満足させてしまうのでしょう。
ひどすぎる試合。
Hビッグ・ショーvs.カート・アングル(4/30/00)
ショーはホーガン・コスチューム。
カート相手にお遊びモードのまま2分でスカッシュです。
IWWE王座戦:ビッグ・ショー(ch)vs.ブロック・レスナー(Survivor Series 11/17/02)
レスナーが腹を痛めているストーリーも加えて
F5を決められるかどうかにのみ絞った
王座戦としてかなり短い内容となっています。
しかし今では考えられない椅子滅多打ちからのF5は迫力がありました。
Jビッグ・ショーvs.レイ・ミステリオ(SD 4/27/03)
豊富なスポットを生み出せることを証明し、
終盤では3連続619も見られます。
ただ4分に詰め込んでいるため無理がたたっています。
少し悪い試合。
KUS王座戦:エディ・ゲレロ(ch)vs.ビッグ・ショー(No Mercy 10/19/03)
ショーの脅威とそれに対してどう立ち向かっていくかを要所で色々と示しています。
またアクションの少ないシーンもエディの表情とショーの声を使った煽りでまずまず。
終盤の後押しに関してもずるして頂きがありますから問題ない。
しかし汚物噴射やローライダーへのチョーク・スラムまでしていたことを考えると今ひとつ。
平均より少し上。
・Big Show Returns (09/09/04)
Lビッグ・ショーvs.カート・アングル(SD 10/3/04)
ビッグ・ショーは間と表情で遺恨を表現する事が出来るようになっていて
休養期間が逆に良い方向に作用したようですね。
アクションの際の力の入れ具合も良いですよ。
試合運びはカートがリード。
ブックの補佐もありエンターテインな内容に仕上がっています。
まあまあ良い試合。
(執筆日:9/1/09)
DVD Rating:☆☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@モンスター・トラック・スモウ・マッチ:ハルク・ホーガンvs.ザ・ジャイアント(Halloween Havoc 10/29/95)AWCW王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ザ・ジャイアント(DQ)(Halloween Havoc 10/29/95)
BWCW王座戦:ザ・ジャイアント(新チャンピオン!)vs.リック・フレアー(Nitro 4/29/96)
CWCW王座戦:ザ・ジャイアント(ch)vs.スティング(Slamboree 5/19/96)
DWCW王座戦:ザ・ジャイアント(ch)vs.レックス・ルガー(Great American Bash 6/16/96)
EWWF王座戦(レフェリー:マンカインド):スティーブ・オースチン(ch)vs.ポール・ワイト(Raw 3/22/99)
FWWF王座戦:アンダーテイカー(ch)vs.ポール・ワイト(Raw 6/7/99)
GWWF王座戦:トリプルH(ch)vs.ザ・ロックvs.ポール・ワイト(新チャンピオン!)(Raw 11/14/99)
Hビッグ・ショーvs.カート・アングル(4/30/00)
IWWE王座戦:ビッグ・ショー(ch)vs.ブロック・レスナー(新チャンピオン!)(Survivor Series 11/17/02)
Jビッグ・ショーvs.レイ・ミステリオ(SD 4/27/03)
KUS王座戦:エディ・ゲレロ(ch)vs.ビッグ・ショー(新チャンピオン!)(No Mercy 10/19/03)
Lビッグ・ショーvs.カート・アングル(SD 10/3/04)