TOPアメリカン・プロレスWWE TV Matches →WWE:TV Matches Special Edition:Do you want Reviews? part.11

WWE:TV Matches Special Edition:Do you want Reviews? part.11の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ケージ・マッチ:ジョン・シナvs.ドルフ・ジグラー(Raw 1/14/13)
 ケージ・マッチということでジグラーに逃げ要素が加わっていますが、
 最近は試合運びの完成度が非常に高くなりましたからね。
 逆に今回新たな要素を上手く位置づけられなかった結果、完成度が落ちる結果に。
 また流血を避けたいためかケージ攻撃が控えめ。
 相変わらずラングストンの演技はぎこちないし、
 ケージ・マッチである必要性に乏しい。
 先週見せたようにジグラーとシナの絡み自体は見応えがあるのでクオリティは確かなんですけどねぇ。
 平均的な良試合。

Aランディ・オートンvs.アントニオ・セザーロ(Main Event 1/16/13)
 場外、鉄階段を使ってセザーロが主導権を掴みます。
 教科書通りでタイミングも適切ですが
 WWEの試合としてはそこに印象化を加えていかないと
 個性が十分に伝わらず掴みが弱く見えてしまいます。
 それこそスターになりきる前のジグラーのように。
 オートンも20分越えの試合時間の中で
 薄く広くなっている部分がありセザーロを引っ張り挙げるところまではいかず。
 もう少し試合時間を短くした方がクオリティは上がったかな、という印象。
 まあまあ良い試合。 

Bアルベルト・デル・リオvs.ドルフ・ジグラー(SD 2/1/13)
 今はシナと抗争しているとはいえMITBは世界ヘビー級王座用。
 そうなると将来的にPPVで実現しうるカードということで期待が高まりましたが・・・
 スタート時に派手な技を使って掴んできましたが、
 中盤もスポットの使い方が似ているので、
 単純にグレードが下がった印象を与えてしまいます。
 スポットとは別のベース・ラインで押し上げないといけませんね。
 ラングストン追放ネタからCM。
 さあ後半戦だ、と思いきやクロス・アーム・ブリーカーで早々にフィニッシュ。
 まさかこのタイミングで終わるとは思ってもみませんでした。
 CMの位置が悪すぎますね。
 平均より少し上。
 (執筆日:2/2/13)

CECW王座戦:マット・ハーディ(ch)vs.フィンレー(ECW 11/11/08)
 序盤のレスリングの中においては
 フィンレーが硬さを細かい部分で織り交ぜて優位に経っています。
 展開とまではせず序盤の範囲の中で
 マットが場外に落としてリベンジを果たすという形で完結させました。
 中盤はマットがToH狙うもフィンレーが防いで鉄柱にぶつけます。
 その際アクシデント的にスワグルが巻き込まれ、
 ここから八つ当たり的にフィンレーがラフ度を増して行くという
 ユニークなターニング・ポイントになっています。
 終盤はマットの技をばら撒きながら
 そこにフィンレーが的確に合わせて攻防を作り出しました。
 フィンレーが固有技を使わないのでそれで緩急がついていました。
 平均的な良試合。

Dクリスチャンvs.ジャック・スワガー(ECW 2/10/09)
 クリスチャンの挑発にのってスワガーが返り討ちに合う序盤。
 80年代の王道的掴みですね。
 スワガーの揺らぎ方はそれ自体良いものの
 序盤の掴みにおいてはもっと過剰に表現しなければならなかった。
 自分の強さの維持との兼ね合いもあって傾倒しきれなかったのでしょうが。
 フィンレーが出てきてCM。
 CMが開けるとスワガーの一方的な攻撃。
 スワガーの受けが画一的になっているせいもあるが、
 クリスチャンの反撃が単発で乖離しているので流れが生まれず
 パッとしない試合になってしまいました。
 悪くない試合。

EECW王座戦:ジャック・スワガー(ch)vs.クリスチャン(ECW 2/24/09)
 序盤はスワガーがアマレス・テクニックを発揮。
 狙い通りのアクションが実現できてはいないものの
 スワガーを強大に見せるという点では成功している。
 王座戦を行うに当たって2週間前と逆のアプローチを取ったこの策は正解。
 劣勢に立たされたクリスチャンがどう反撃するか、
 どういう技を持っていくか明確で観客からも見えています。
 観客がしっかりクリスチャン目線で見ている状況で
 スワガーは印象的なパワー・スポットで壁として立ちふさがり続ける。
 エプロンのクリスチャンにショルダー・タックルを食らわせるシーンなんて良かったですね。
 そこからスワガーが腕攻め。
 クリスチャンの痛がり方含めてリアルで終盤への流れとしてばっちり。
 その腕攻めを前提に置きながら終盤の攻防は見事に化学反応されていました。
 好勝負に少し届かず。

Fヨシ・タツvsシェルトン・ベンジャミン(ECW 7/9/09)
 シェルトンがアマレス能力を絡めて
 ヨシ・タツなんて敵じゃないと余裕を見せます。
 舐められているのにヨシ・タツがそれに対して何の仕草も出来ていないのが残念。
 日本人というだけでアンダードッグとして見られているから
 攻防だけ沿っていれば見方は整うんですけどね。
 中盤以降のシェルトンの試合運びも良い感じ。
 ヒールとしての意識があるから
 間の使い方もできているし、細かいディティールも作れている。
 ヨシ・タツも蹴りからの勢いの生み出し方だけは素晴らしかった。
 平均より少し上。

Gクリスチャンvs.ザック・ライダー(ECW 10/6/09)
 ライダーの攻めは完成度が低いものの
 クリスチャンがそれに対して引いて一進一退に持ち込んでいます。
 ライダーの荒っぽい雰囲気に対して
 クリスチャンは細かい抵抗で動きを持ち出し、
 大技も小さい扱いにして攻防量を最優先させています。
 そんな努力の積み重ねによって一応良い感じだったが
 フィニッシュへの流れを作る前にリーガル軍介入でDQフィニッシュ。
 平均より少し上。
  
Hクリスチャンvsクリス・ジェリコ(ECW 10/20/09)
 打撃メインで進むべき道が見えにくいですね。
 ジェリコの感情の出し方、クリスチャンの痛がり方は良く、
 ベースとしては出来ているんですが、
 大きなターニング・ポイントが用意されていません。
 どちらも試合を高められる上手さを持っているのに
 相手に遠慮したか、それとも通常放送だからとややセーブしたのか。
 終盤の攻防量はそれなりにあっただけに首を傾げる。
 平均より少し上。

IECW王座戦:クリスチャン(ch)vs.ウィリアム・リーガル(ECW 11/10/09)
 リーガルが派手に受けるべきところは派手に受け、
 小さく受けるべきところは小さく受けている。
 ここまで受け分けてくれるとクリスチャンもやりやすい。
 積極的に動いて試合のクオリティをあげていきます。
 リーガルも攻めに転じればラフなアクセントを付け加えてくる。
 しかしながら終盤の攻防がそれまでに比べると雑で、
 もう少し細かい理を通したかった印象です。
 平均的な良試合。

 (執筆日:3/31/13)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ケージ・マッチ:ジョン・シナvs.ドルフ・ジグラー(Raw 1/14/13)
Aランディ・オートンvs.アントニオ・セザーロ(ノー・コンテスト)(Main Event 1/16/13)
Bアルベルト・デル・リオvs.ドルフ・ジグラー(SD 2/1/13)
CECW王座戦:マット・ハーディ(ch)vs.フィンレー(ECW 11/11/08)
Dクリスチャンvs.ジャック・スワガー(ECW 2/10/09)
EECW王座戦:ジャック・スワガー(ch)vs.クリスチャン(ECW 2/24/09)
Fヨシ・タツvsシェルトン・ベンジャミン(ECW 7/9/09)
Gクリスチャンvs.ザック・ライダー(DQ)(ECW 10/6/09)
Hクリスチャンvsクリス・ジェリコ(ECW 10/20/09)
IECW王座戦:クリスチャン(ch)vs.ウィリアム・リーガル(ECW 11/10/09)