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WWE:TV Matches Special Edition:Do you want Reviews? part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

要望があった試合に対して分析していきます。
WWEのTV Matchesに限らずこれを!という試合がありましたら是非お声かけ下さい。
可能な限り対応していきます。

@ジョン・シナvs.ショーン・マイケルズ(Raw 1/12/09)
 HBKはJBLに雇われているというジレンマのある状況を
 最初の握手と胸を突く挑発行動で持って指し示しています。
 その優れた表現に相対する相手としてシナも魅力的です。
 振り払う打撃は鋭く、ヒップ・トスなどの技には強引さがあります。
 またかわしには重みがあり演舞として流し見させません。
 HBKが分かりやすい受けで攻守を入れ替え、
 センスのある4の字、クロス・フェイスで中盤を盛り立てます。
 それに比べるとシナは少々推移が感じられないものの
 ロング・マッチにしっかり対応し安定した試合運びでした。
 終盤は両者の見せ場に上手く対応関係を持たせていますね。
 ダイビング・エルボー・ドロップへの流れとYou can't see meへの流れ。
 ダイビング・エルボー・ドロップとダイビング・フェイマサー。
 AAとスイート・チンなど。
 単純ではありますがここまでしっかり位置づけるとかなり魅力的に攻防を重ねられます。
 最初から最後まで高いクオリティを維持して20分を超えてきました。
 中々良い試合。
 (執筆日:6/21/11)

AEC予選:ジョン・シナvs.ショーン・マイケルズ(JBLの代理)(Raw 1/26/09)
 2週間前の一件を考えても少々逸り過ぎです。
 前回印象的だった4の字も微妙なタイミングで繰り出すと共に
 すぐに反転させていて前回と比較されざるをえない状況を良く理解していないようです。
 前回の半分程の試合時間に関してはレスラーがどうこう出来る問題ではないけれど
 完全な簡易版になってはいけませんね。
 終盤は多少変化をつけているものの
 最後にJBLがダイビング・エルボー・ドロップに文句つける理由も良く分からなくて微妙なフィニッシュ。
 悪くない試合です。
 (執筆日:6/21/11)

Bザ・ロック、クリス・ジェリコvs.HHH、クリス・ベノワ(SD 7/20/00)
 リングに入るなり激突し体裁が整わないカオスなままです。
 その後ロック、ジェリコの孤立シーンへ。
 リングに綺麗に受身をとるので小気味良く進みますね。
 タッチ成功といく前に、控えのロックの気を逸らせて、
 HHHがジェリコにぺディグリーを狙いにいったのは面白いですね。
 ロックのカットからレフェリーを殴りつけてDQフィニッシュまで
 一連の進行にフロー感がありました。
 通常放送の出来栄えだが、観客の盛り上がりや
 冴え渡る演出系の行動(殴られ実況席に転げ落ちるシェインなど)には
 ムーブメントの勢いというものを感じますね。
 悪くない試合。
 (執筆日:8/4/11)

CWWF王座戦:カート・アングル(ch)vs.スティーブ・オースチン(RAW 10/8/01)
 ロープ・ワークと拳によるスピード感ある試合運び。
 その合間に加えられるオースチンのダウンや逃げによる間の取り方がにくいですね。
 一発で主導権を握れるレベルの攻防をやりあった後戦場は再びリングに。
 オースチンがエルボーをヒットさせた際に体勢を崩したシーンに注目です。
 普通のレスラーならこれは只のミスになる所です。
 しかしオースチンはすかさずフォローしてエルボーを打ちに行った。
 この行動、それを実行するテンション、緩急によって
 ミスではなくある種の一退一進が生まれているのです。
 膝は最悪でストーリーの反響もいまいちと聞いていますが、
 01年のオースチンはレスラーとしての能力発揮から見ると至高のレベルにありますよ。
 自爆しながらもレフェリーに中指を立てる芸の細かさ、
 ダメージを表現しつつも通常よりも短い時間で立ち上がり相手の技につなげたり。
 ハイテンポで行っているのに、良くこれほどまでに様々な要素を同梱できるものだなぁと感嘆するばかりです。
 そのオースチンに対してカートはハイテンポな試合運びは同調できています。
 しかしオースチンの提案を消化しきれずショーをスティールされた感がある。
 最後もリーガルがまさかの裏切りでアライアンス入りから王座移動ですしね。
 パラノイア・オースチンを存分に堪能できる一戦。
 中々良い試合でした。
 (執筆日:8/4/11)

Dザ・ロックvs.リック・フレアー(RAW 7/29/02)
 ザ・ロックは相手がレジェンドだと感じさせるタイミングで仕切りを入れてきたものの
 ザ・ロックの様式美の極致に達した円弧アーム・ドラッグに対し、
 フレアーが打ち返すそれはよぼよぼでとても相対足りえない状態です。
 適当にチョップを打たせ、4の字を打たせた後、反撃しそのままピープルズ・エルボーを打つ局面まで駆け足。
 そこからはピープルズ・エルボーにフレアーがカウンターしたり、
 SS01のブッカーT戦の亜種とでも言うべきフィニッシュなど工夫が見られましたね。 
 フレアーがこんな事しか出来ないんだな、と現実を突きつけられる
 単純なシークエンスの組み合わせでなる内容ながら
 フレアーへのリスペクトは十分に伝わってくるという意味ではロックvs.フレアーである価値はある。
 悪くない試合。
 (執筆日:8/4/11)

E統一王座戦、ラダー・マッチ:アンダーテイカー(ch)vs.ジェフ・ハーディ(7/1/02)
 ジェフがいきなりラダー攻撃にプランチャ、椅子攻撃と波状攻撃を仕掛けます。
 ここでラダーを登ってしまえばゲームになってしまうが、
 ハードコアな攻撃でさえ力量差を埋める事が出来ないとしてテイカーが耐え切り反撃。
 間を取った甚振りでドラマチックに引き込みます。
 中盤でベルトを取れる状況になりましたが、
 そこを下りて再びジェフを甚振りにかかります。
 それまでのスキットを知らないので理に適っているかは分かりません。
 しかしそれに依存しない程テイカーの攻めは厳しかった。
 場外からラダーを蹴って腰にぶつけたりね。
 ややくどくなってきた所でジェフがロー・ブローからラダー踏み台ダイブを決めクライマックス。
 ジェフが這うようにラダーを登るのに対し、
 タフなテイカーはすぐに移動できるという世界観なので緊張感がありますね。
 勝敗に直接は結びつかない必殺技に一撃性を持たせたままなのも
 パワー・バランスを考えれば当たり前ではありますが良い事です。
 最後はテイカーがラダー上からチョーク・スラムを決めて切り捨てる形。
 これが試合後の演出にも利いていますね。
 いまだに語り草になっているようにレスラー・ブック双方で描かれた素晴らしいドラマでした。
 只ドラマとして一本筋通っているが故に単純な部分もある。
 ジェフは死んだかのようにダウンして身動きしないので
 構築という面でコミュニケーションはありません。
 それ故にクオリティとしては好勝負といえるレベルにはない。
 中々良い試合です。 

注目試合の詳細

なし

試合結果

@ジョン・シナvs.ショーン・マイケルズ(Raw 1/12/09)
AEC予選:ジョン・シナvs.ショーン・マイケルズ(JBLの代理)(Raw 1/26/09)
Bザ・ロック、クリス・ジェリコvs.HHH、クリス・ベノワ(DQ) (SD 7/20/00)
CWWF王座戦:カート・アングル(ch)vs.スティーブ・オースチン(新チャンピオン!)(RAW 10/8/01)
Dザ・ロックvs.リック・フレアー(RAW 7/29/02)
E統一王座戦、ラダー・マッチ:アンダーテイカー(ch)vs.ジェフ・ハーディ(7/1/02)