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WWE:Best of TV Matches 1996の分析


名勝負 なし
好勝負 ショーン・マイケルズvs.ストーンコールド・スティーブ・オースチン(3/10/96)

@ショーン・マイケルズvs.ストーンコールド・スティーブ・オースチン(3/10/96)
 クラシカルなレスリングを重ねます。
 
 オースチンの絶妙な凌ぎ方が素晴らしい。
 大袈裟にする訳でもない受けメインでこの魅力。
 緩急、変化の調整は見事で、
 1つ前のシーンだけでなく
 2つ前のシーンとも繋げて動く才覚があります。

 当時は人気のなかったリングマスター・ギミックですが、
 そのおかげでこんなに味わい深い試合が見れるとは感謝ですね。

 場外スポットを挟んで一気に後半モード。
 目まぐるしい攻防が十分量あり大満足。

 ダーク・マッチながら手を抜かず2人共この相手と試合をすることを楽しんでいました。

 ぎりぎり好勝負。

Aショーン・マイケルズvs.マーティ・ジャネッティ(Raw 7/1/96)
 最初のレスリングはレスリングの自由性を最大限に活かして
 スピードと立体性を両立させたユニークな織り交ぜ。
 それは93年の二戦を思い起こさせるには十分なクオリティーで
 どちらも決めきれない攻防は再びライバル関係を築き上げます。
 お互い実体のある動きでアピール、競い合った後、ジャネッティの支配シーン。
 相手の反撃をすぐ切る基本は押さえているものの
 その方法論が常に同じで中々膨らまないのはジャネッティのヒールとしての経験不足、はたまた才能不足によるものでしょうね。
 TV放送としては十分なクオリティながら
 HBKがこの2人の最高の状態を再現したにも関わらず、
 ジャネッティがヒールという新しい仕事で十分に周囲が見えなく なっていたのは残念。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:10/5/11)

Bラダー・マッチ:ショーン・マイケルズvs.ゴールダスト(House Show 8/24/96)
 ゴールダストは強烈なキャラしていますが、
 鋭い攻めを見せてハード・ファイト。
 
 HBKのみならずテイカーとも抗争してましたし、
 スポンサーの受けの問題がなければと思いますね。

 HBKは熟練者としてラダー・マッチ用に技セット調整。見事です。
 ちょっと受けで作ろうとし過ぎているきらいはありますけどね。

 通常の攻防だけでかなり見応えある上に、
 ラダー上からのダイビング・ボディ・プレスなど
 派手なラダー・マッチならではのスポットを加えて盛り上げました。

 余談でファンカムに言うことでもないですが、
 スポット間が何故か細かくカットされている編集はいらなかったですね。

 中々良い試合。
 (執筆日:4/?/22)

Cタフマン・コンテスト:スティーブ・オースチンvs.マンカインド(Raw 11/18/96)
 ベイダーの負傷に伴い代役で出てきたのがマンカインド。
 数年後に熱い抗争を繰り広げるカードが実現となります。
 最初はレフェリーらが引き離して殴り合いを止めようとするシーンから。
 試合が始まるようには見えない一風変わった掴みとなっています。
 打撃に対してしっかりと受身を取りつつも
 一時的なダメージとして設定し、常に動きながら相手の攻めを補佐する動作がどちらも上手い。
 だからこそチョーク攻撃も一部ありますが本当に打撃オンリーで試合を組み立てられている。
 小さな行動が意味あるものとして常に注目を引き続けていて、
 自分たちのテンポでひたすらにアクションを重ねていきました。
 ある意味では自己中心的で終わりが見えない内容ですから
 エクセキューショナー乱入でDQという場違いなフィニッシュも適切か。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:2/2/13)


注目試合の詳細

@ショーン・マイケルズvs.マーティ・ジャネッティ(Raw 7/1/96)
 相対し視線を交わす。
 ジャネッティがコーナーに押し込むと拳を構えながらクリーンに離れる。
 組むとロープ際で体勢を入れ替えあう。
 HBKは離れ際に顔に手を押し当てる。
 ジャネッティがHBKの胸を突く。
 HBKが突き返しヘッド・ロック。
 ロープに飛ばされる。
 持ち上げられるも後ろに回りオコーナー・ロールを狙う。
 ロープを掴んでかわされるもリープ・フロッグ。
 ヒップ・トス。
 蹴り飛ばされるも跳ね起きてにらみ合う。
 組むとジャネッティがヘッド・ロック。
 グラウンドに倒す。
 HBKがグラウンド・ヘッド・シザース。
 ジャネッティが上にかぶさる。
 HBKがブリッジで起き上がりバック・スライドへ。
 ジャネッティが着地しクローズラインへ。
 かわされる。
 組むとHBKがヘッド・ロック。
 ジャネッティはロープに飛ばすとアーム・ドラッグ。
 アーム・ドラッグ。
 ヒップ・とスをきめ殴り倒す。
 ジャネッティがコーナーで殴りつける。
 コーナーに振る。
 HBKがコーナーを使って裏に回りロープに走る。
 ショルダー・スルーを狙ったジェネッティをロープに振りヒップ・トス。
 アーム・ドラッグ。
 アーム・ドラッグ。
 ドロップ・キックを決めて落とす。
 ジャネッティがセコンド、キャシディーに励まされてからリングに戻る。
 組むとHBKが腕を取る。
 ジャネッティが殴りつける。
 コーナーに振ってぶつける。
 10カウント・パンチへ。
 HBKがアトミック・ドロップ。
 ロープに走りネック・ブリーカー・ドロップ。
 コーナーに上り飛んでエルボーを打ち下ろす。
 スーパー・キックへ。
 場外に逃げたジャネッティにスライディング・キック。
 しかしヒットしたのはそっくりのコスチュームを着たキャシディー。
 ジャネッティがエプロンから飛んで後頭部にクローズライン。
 リングに戻りアピール。
 その隙にキャシディーがHBKにストンピング。
 リングに戻す。
 ジャネッティがスナップ・メアからカバー。カウント2。
 コーナーに振り替えされるもカウンターで蹴り。
 ロープに振りショルダー・スルー。
 アピール。
 殴りつけてきたHBKにサミング。
 ターン・バックルにぶつける。
 持ち上げるとロープの上に落とす。
 アピール。
 カバーするもカウント2。
 (CM)
 変形スナップ・メア。カウント2。
 チン・ロック。
 HBKが起き上がりロープに走る。
 クローズラインをかわすとクロス・ボディ。
 ジャネッティはカウント2で返すとクローズライン。カウント2。
 チン・ロック。
 HBKが起き上がりロープに走る。
 丸め込む。カウント2。
 コーナーに振り突進するもかわされ鉄柱に激突。
 ジャネッティがカバーするもカウント2。
 コーナーに振ってぶつけ突進。
 かわされコーナーに股間をぶつける。
 HBKがモンキー・フリップへ。
 ジャネッティが着地しクローズライン。
 コーナーに上り飛ぶ。
 HBKが脚を上げ迎撃。
 ジャネッティがロープに振りショルダー・スルーを狙う。
 HBKがフェイス・バスター。
 両者ダウン。
 HBKがロープに振りフライング・フォア・アームズ。
 跳ね起きる。
 ボディ・スラムからストンピング。
 殴り倒す。
 ロープに振りドロップ・キック。
 ロープに振ろうとする。
 振り返されるもショルダー・スルーを狙ったジャネッティにパワー・ボムへ。
 ハリケーン・ラナに切り返されかけるも丸め込む。カウント2。
 コーナーに振ろうとする。
 振りかえされたのでセカンド・ロープに着地。
 フェイントをかけてからトップ・ロープに上りダイビング・クロス・ボディへ。
 ジャネッティが体勢を入れ替える。カウント2。
 すぐクローズライン。
 カバーしに行く。カウント2。
 (CM)
 フェイマサー。
 コーナーに上り飛ぶ。
 かわして起き上がったHBKに蹴り。
 持ち上げようとする。
 HBKが後ろに着地し蹴り。
 パイル・ドライバー。
 コーナーに上る。
 ダイビング・エルボー・ドロップ。
 前奏をならしてスイート・チン・ミュージック。カウント3。

 キャシディーがHBKに襲いかかりショルダー・スルーを狙う。
 HBKは背を通るとスイートチン。
 コルネットがリングに上がるもホセによって殴り倒される。

試合結果

@ショーン・マイケルズvs.マーティ・ジャネッティ(Raw 7/1/96)
Aラダー・マッチ:ショーン・マイケルズvs.ゴールダスト(House Show 8/24/96)
Bタフマン・コンテスト:スティーブ・オースチンvs.マンカインド(DQ)(Raw 11/18/96)