WWE:Best of TV Matches 1979の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | WWWF王座戦:ボブ・バックランド(ch)vs.グレッグ・バレンタイン(2/19/79) |
@WWWF王座戦:ボブ・バックランド(ch)vs.グレッグ・バレンタイン(2/19/79)
序盤はレスリングですが、
ポイントでドロップ・キックやカウンター・ニーを織り交ぜていて
取り合えず序盤だからレスリングをしている、という緩い空気はありません。
ボブはサブミッション、グレッグは打撃の見せ方で素晴らしいものを見せましたね。
ボブの執拗なヘッド・ロック・シーンを経て15分経過。
一度仕切り直してからアーム・ロックの攻防へ。
グレッグがこずるい所を見せつつも
それで主導権を握るには至らず、
あくまで汗滴るレスリングの世界を維持していますね。
ボブの場外転落やアーム・ロックを持ち上げるパワフルなシーンを挟んで30分経過。
再びのボブの場外転落からここでボブはダウン・モードに変調。
重々しい表現が冴えており、一つ一つのニア・フォール・シーンも効果的ですね。
グレッグのラフさと脚攻めの調整も良かった。
45分経過してグレッグか四の字狙いを解禁。
終盤は派手なアクションも多めで最後の時間切れ間際にビッグ・スポット。
当時の60分時間切れって、いつもの試合を薄める代わりに
60分という事実で箔をつけた試合も多々ありましたが、
この試合はスポット作りの意識が強くあって、
80年代を間近に見据えたこのタイミングだったからこその内容でしたね。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:9/?/22)