WWE:Best of TV Matches 2022 part.7の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | IC王座戦:ギュンター(ch)vs.レイ・ミステリオ(SD 11/4/22) タッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.ニュー・デイ(コフィ・キングストン、エグゼヴィアー・ウッズ)(SD 11/11/22) ケヴィン・オーウェンスvs.ジェイ・ウーソ(Raw 11/28/22) SDワールド・カップ決勝:リコシェvs.サントス・エスコバー(SD 12/2/22) IC王座戦:ギュンター(ch)vs.リコシェ(SD 12/16/22) |
@IC王座戦:ギュンター(ch)vs.レイ・ミステリオ(SD 11/4/22)
ジャイアント・キラーで鳴らしてきたミステリオ。
今回はプロレスの上手さも兼ね備えたギュンターとあって
試合の質も素晴らしいものに。
ミステリオが体を張ってギュンターの強烈なドミネイトを被弾。
ボディ・スラムをサブミッションでミステリオが防ぐ攻防は面白かったですね。
身体能力のピークにあるリコシェと色分けが出来ていました。
自分の立ち位置を見極めて判断できる賢さがありますね。
ギュンターもその後をグラップルしない試合運びでフォロー。
お約束の強み619からその後もパワフルなニア・フォールでやり切りました。
最後もダウンするミステリオを力で引き起こしてラリアットというのも格好良かった。
ぎりぎり好勝負。
Aタッグ王座戦:ウーソーズ(ch)vs.ニュー・デイ(コフィ・キングストン、エグゼヴィアー・ウッズ)(SD 11/11/22)
トップ・タッグ対決ならではの風格を持たせていますね。
アクションと雰囲気を両立させる為に
しっかり手綱を引いた上で試合運びが出来ています。
ポイントで加点を加え、構成を意識しながら、
厚みを持たせる為に表現も入れようか、と
熟練タッグならではの落ち着きながらも上質な内容に仕上げていきます。
100点の試合を狙おうとせずに仕上がっていく様は惚れ惚れしますね。
ぎりぎり好勝負。
Bケヴィン・オーウェンスvs.ジェイ・ウーソ(Raw 11/28/22)
ラフさを押し出し、
打撃や鉄柱などの環境攻撃中心に攻防をまとめました。
技の攻防の華やかさを前面に出さなくても
勝負できるこの2人ならではの内容ですね。
ジェイの煽り能力、オーウェンスのダメージ表現ともに冴えていました。
雰囲気に没入したい形の試合なので、
CM少し多めなのが玉に瑕ですが、内容は十分。
面白かった。
ぎりぎり好勝負。
CSDワールド・カップ決勝:リコシェvs.サントス・エスコバー(SD 12/2/22)
序盤は距離感を掴みきれず、
エスコバーのヒール・アピールが先行する形でしたが、
緊密な一進一退のアクションで各要素を同じレベルに集約させていきます。
セコンドを早い段階で追放させると
その後もレベルの高い一進一退。
エスコバーが強烈なトペでリコシェを実況席に串刺ししたシーンは迫力満点でしたね。
少し空白生まれても強烈過ぎる一撃が試合を引き締めます。
ハイ・フライング・メインなのに攻撃的で軽さは感じさせず。
スーパープレックスの見せ方も重厚感ありワールド・カップ決勝にふさわしい内容でしたね。
バリケード上の攻防や雪崩式ラナを着地して吠えるシーンなど
絵姿を意識したスポットを詰め込み過ぎなきらいのあるクライマックスですが、
それに値する舞台ですし、これはこれで良かった。
文句なしに好勝負。
D#1コンテンダーズ・マッチ:アスカvs.リア・リプリーvs.ベイリー(Raw 12/5/22)
相手の動きをコピーしつつも
リアクションまで丁寧なので個性を感じさせます。
3人目がリング内にダウンしていて
細かくアクションを拾いに行っていますね。
ちょっと3ウェイを意識し過ぎて
その形に落とし込むための動きに後半はなってしまいましたが、
全体的に取り組み意欲度は高めでGoodでした。
中々良い試合。
EIC王座戦:ギュンター(ch)vs.リコシェ(SD 12/16/22)
リコシェが食いついて体格差を押し通させない攻防。
かわし合いにサイコロジーがあり、
その立体感ある攻防に魅了されましたね。
中盤はギュンターが腰攻め。
高さを意識して緩急を利かせているので退屈しません。
リコシェは力強さも見せて
ミステリオとはまた違った形で
ジャイアント・キラーのスタイルを作ろうとしていましたね。
リコシェが奇跡を信じさせ、
一方でそれをねじ伏せるギュンターの力強さ。
両者の魅力がカチッとはまった内容でしたね。
文句なしに好勝負。
(執筆日:12/?/22)