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WWE:Best of TV Matches 2021 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 ドリュー・マッキンタイアvs.シェーマス(Raw 3/1/21)

@WWE王座戦:ドリュー・マッキンタイア(ch)vs.キース・リー(Raw Legends Night 1/4/21)
 レジェンズに見送られながらキースが大きなチャレンジに挑みます。

 キースが的確に攻めのポイントを作っていく序盤。
 パウンスでマッキンをフェンスの後ろにまで吹っ飛ばすシーンは印象的で
 とんでもない挑戦者が現れたぞ、という空気感を見事に作り上げましたね。

 マッキンも受けに回りつつも
 ポイントをついて存在感を示し、
 最後のクレイモア一発逆転までの過程を作りました。

 CM除いて10分ない試合時間設定や
 マッキンの実況席へのパワー・ボムがCM中に行われる等
 裏方のバックアップが雑に感じられたのが残念。

 好勝負に少し届かず。

A#1コンテンダーズ・マッチ:アダム・ピアースvs.ダニエル・ブライアンvs.キング・コービンvs.レイ・ミステリオvs.シンスケ・ナカムラ(SD 1/8/21)
 ミステリオvs.ナカムラから。
 短時間ですがリング内外使って絵になるスポットを放つので
 印象的な内容に仕上がっていますね。

 少し体格差処理が不自然でしたが、楽しいオープナーでした。

 コービンが出てくるとミステリオを襲撃。
 CM空けてコービンvs.ナカムラ。
 形は作られていますが、ありきたりな内容ですね。
 必殺技の攻防もあり間違ったことはしていないんですが、加点も少ない。

 続いて本命のブライアンvs.ナカムラ。
 その前の試合でナカムラはサブミッションの前振りも十分にしています。

 ブライアンのいきなりのジャンピング・ニーから丁度よい塩梅でスタート。
 ストーリーを踏まえつつショートカットしすぎない出だしです。

 意欲的に攻防を重ねていて面白かった一方で
 ここでもまたナカムラの合わせ方に難。
 体格があれば本場アメリカでも、というのはスポーツで良く聞かれる文句ですが、
 ナカムラは少し体が大きすぎる印象があって時代は変わったな感があります。

 最後はレインズらが仕込んだスタッフのピアース。
 戸惑うピアースがリングに入る前にレインズ、ジェイがリングに入りやりたい放題。
 ナカムラをKOすると渋るピアースにもスピアー。
 ナカムラの上にかぶせカウント3。
 この時のレインズの仕草・表情は控えめに言って最高でしたね。

 直近だと長めのガントレット・マッチも目立ちましたが、
 今回は20分程度に抑えてストーリーをしっかり語り切りました。

 中々良い試合。

Bセザーロvs.ダニエル・ブライアン(SD 1/15/21)
 テクニカルな部位攻めを行う一方で、
 ロープへのモンキー・フリップなどの
 インパクトあるスポットを積極的に序盤から織り交ぜます。

 テクニカルな部分が派手さに隠れず、
 それぞれの良さを引き立て合っているのが流石ですね。

 PPVクラスの派手さと彼らならではの細かな拘りが光りました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:1/?/21)

Cセザーロvs.ダニエル・ブライアン(SD 2/5/21)
 ブライアンが序盤から腕狙いで押せ押せ。
 一方的な展開に戸惑いを覚えますが、
 それもそのはず試合時間は4分。

 4分の中で作りこむに当たっては
 このバランスから入ったのも逆算すれば納得です。

 その中で何ができるか試行錯誤しつつすり合わせ。
 ハードに追求した結果、セザーロが不慮の流血をしてしまうほど。
 WCWのエディvs.ベノワを彷彿とさせるような真摯なワークでしたね。
 
 平均的な良試合。
 (執筆日:2/?/21)

Dドリュー・マッキンタイアvs.シェーマス(Raw 3/1/21)
 ECで最後に残った2人が改めてマッチアップ。

 最初から荒々しく殴り合い。
 気迫が伝わってきますね。

 シェーマスが打撃を上手く使っていて
 序盤の抑えた攻防の中で痛みを伝えるディティールがあります。
 シェーマスの構築力がいかんなく発揮されていますね。

 簡単にマッキンに主導権を渡さず攻防を作っていく中で
 マッキンが実況席へのベリー・トゥー・ベリー。
 これはかなりのインパクトがありましたね。

 その後も攻守のバランスが均衡してリセットするポイントを混ぜて
 ロング・マッチの中で飽きがないように惹きつけ続けました。

 最後も似た必殺技を持つからこそのクロス・カウンター的見せ方で素晴らしいフィニッシュ。

 王座戦でもPPVでもないですが見事な試合でした。

 ぎりぎり好勝負。
 試合後の余韻も良かったですね。

Eボビー・ラシュリーvs.シェーマス(Raw 3/15/21)
 ハート・ビジネスのユニット、オール・マイティのフレーズなどピースがはまった感のあるラシュリー。
 対するシェーマスはRawで高レベルの試合を続けていますね。

 序盤は荒々しく小競り合い。
 技を抑えたラフ・ファイトでベースの力強さを相互に際立たせています。

 リングサイドのマッキンに見せつけるように
 削るような投げ合いはストーリー演出としても試合の印象付けとしても大成功。
 凄さの伝わる攻め合いです。

 シェーマスのバランス感とロジックが光りますね。
 小刻みに調整を重ねました。

 ラシュリーvs.マッキンに目が向いているタイミングなので、
 終盤はシェーマスの攻めを控えめにまとめているので、
 ここから更に伸ばすこともできた充実の一戦。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:3/?/21)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@WWE王座戦:ドリュー・マッキンタイア(ch)vs.キース・リー(Raw Legends Night 1/4/21)
A#1コンテンダーズ・マッチ:アダム・ピアースvs.ダニエル・ブライアンvs.キング・コービンvs.レイ・ミステリオvs.シンスケ・ナカムラ(SD 1/8/21)
Bセザーロvs.ダニエル・ブライアン(SD 1/15/21)
Cセザーロvs.ダニエル・ブライアン(SD 2/5/21)
Dドリュー・マッキンタイアvs.シェーマス(Raw 3/1/21)
Eボビー・ラシュリーvs.シェーマス(Raw 3/15/21)