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WWE:Best of TV Matches 2021 part.3の分析


名勝負 MITB予選、ラスト・マン・スタンディング:ケヴィン・オーウェンスvs.サミ・ゼイン(SD 7/2/21)
好勝負 MITB予選:リドルvs.ドリュー・マッキンタイア(Raw 6/21/21)

MITB予選セカンド・チャンス・マッチ:ドリュー・マッキンタイアvs.AJスタイルズvs.リドル(Raw 6/28/21)

フォールズ・カウント・エニウェア:リコシェvs.ジョン・モリソン(Raw 7/6/21)

US王座戦:ダミアン・プリースト(ch)vs.ドリュー・マッキンタイアvs.シェーマス(Raw 8/30/21)

@MITB予選:リドルvs.ドリュー・マッキンタイア(Raw 6/21/21)
 リドルの仕掛けにマッキンが自分のプロレス観で応対。

 マッキンのスケールの大きな攻めに
 リドルはこれまでになく劣勢に立たされます。

 お互い相手の攻めを重々しく受けて
 痛みを強烈に表現しています。

 それ故、結構難しい入りに見受けられましたが、
 しっかり積み重ね続けましたね。

 またオートンが試合を身に現れることで
 オートン大好きリドルが奮起するという分かりやすい切り替え点。

 切り返し合いの妙が光り終盤の攻防は更に面白かったですね。

 ぎりぎり好勝負。

AMITB予選セカンド・チャンス・マッチ:ドリュー・マッキンタイアvs.AJスタイルズvs.リドル(Raw 6/28/21)
 マッキンがドミネイトし強いプロレス。

 AJは一線から一歩引いた今のポジションを楽しんでおり、
 受け手に回りつつ3ウェイで脚狙いをするという難題に挑戦。
 更には場外の第3者が復活しないよう
 気を配る立ち回りで上手く試合の大筋を組み立てました。

 リドルはバッファーとして柔軟に立ち回っています。
 最近の使われ方は彼の魅力を引き出す形が多く良いですね。

 実況席葬、リドルの一時退場と演出はありつつ
 やや派手さに欠ける面がありましたが充実の3ウェイでした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:6/?/21)

BMITB予選、ラスト・マン・スタンディング:ケヴィン・オーウェンスvs.サミ・ゼイン(SD 7/2/21)
 ラフに始めて場外戦。
 その気性の荒い遺恨戦はお手の物です。

 実況席の上から場外に投げ捨てる
 序盤仕様ながら特別な見せ場に期待感高まりつつ、
 ダウン・カウントの適切な混ぜ方は上手い。

 オーウェンスの感情表現もまた絶品。
 激しさを隠さず殴りかかるべき時は動き、
 動かないことで怖さ、その底の感情を見せるべき時は動かない。

 数え歌としてのブランドもありますが、
 視聴者の経験値に依存せず、
 この試合の中でのストーリー表現があって、
 その結果として場外にテーブル二段重ねの舞台装置がくみ上げられます。

 そんな激しいスポットでも決着せず。
 そこには過激なスポットをLMSルールの中で調律利かせる巧みな技があります。

 この数え歌の最高の沸点が遂にWWEでも再現されました。

 ぎりぎり名勝負。

Cフォールズ・カウント・エニウェア:リコシェvs.ジョン・モリソン(Raw 7/6/21)
 踏みとどまってスケール感出しながら演舞。
 モリソンがエプロンでネック・ブリーカーを決めショート・カットをしつつも
 モリソンがミズを借りてバック・スライドを決めたりと
 特殊ルールでユーモアも出していきます。

 サンダードームの舞台を彼らの創造力が発揮される。
 足を使えば使うほど彼らの良さが出てノっていきましたね。

 ラフ・ファイトがもう少し上手ければベースがしっかりするのに、という注文や
 最近ミズ、モリソンが売りとしている水鉄砲が
 試合の激しい攻防にゆるーい雰囲気で水を差した感じもありましたが、
 印象に残る特別な試合でしたね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/?/21)

DAJスタイルズvs.マット・リドル(Raw 8/23/21)
 AJがリング環境を使って支配権を握り、
 リドルが蹴りと投げで打開を図る印象的な攻防。

 それぞれ別ベクトルで試合に臨むので、
 相手の魅力を対照的に毀損せず、
 綺麗に一進一退を作れていますね。

 セコンドの存在をうるさくないレベルで意識させた
 カメラ・ワークも地味に良い仕事をしていたと思います。

 予定調和にのせつつも満足度を高める工夫をこらし素晴らしい試合でした。

 好勝負に少し届かず。
 
EUS王座戦:ダミアン・プリースト(ch)vs.ドリュー・マッキンタイアvs.シェーマス(Raw 8/30/21)
 今年のマッキンは凄いですね。
 通常放送でヒット作を連発。
 ダミアン交えた3ウェイでも問題なし。

 プリーストが王者ながら受け手に回り、
 マッキン、シェーマスが力強い試合運び。
 
 大技もポイントにはまって心地よいリズムで、
 ダメージ感がしっかり落とし込まれていく攻防でした。

 3人の中に全くズレがなく同じ土俵を貫き通しました。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/21)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@MITB予選:リドルvs.ドリュー・マッキンタイア(Raw 6/21/21)
AMITB予選セカンド・チャンス・マッチ:ドリュー・マッキンタイアvs.AJスタイルズvs.リドル(Raw 6/28/21)
BMITB予選、ラスト・マン・スタンディング:ケヴィン・オーウェンスvs.サミ・ゼイン(SD 7/2/21)
Cフォールズ・カウント・エニウェア:リコシェvs.ジョン・モリソン(Raw 7/6/21)
DAJスタイルズvs.マット・リドル(Raw 8/23/21)
EUS王座戦:ダミアン・プリースト(ch)vs.ドリュー・マッキンタイアvs.シェーマス(Raw 8/30/21)