WWE:Best of TV Matches 2010の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | エッジvs.クリスチャン(Raw 5/17/10) |
@エッジvs.クリスチャン(Raw 5/17/10)
序盤の心理戦。
エッジが俺の方が実績は上だと見下し、クリスチャンが思考を読み切ってやり返します。
クリスチャンの見得とエッジのヘタレが生きるように微調整してあるのが良いですね。
クリスチャンがフェンスに激突というスポットも素晴らしい。
転換点として印象的でカウント9+腕攻めの起点という二重の意味を持たせている。
ここからエッジの腕攻め。
クリスチャンは細かい反撃、カウンターが冴えていますし、
ダメージ表現もショルダー・タックルで自分の方が倒れるなど意匠をこらしています。
終盤も一般的な型を独自に改変し、弱いVerにしながらも自分の求める流れに使う事でより大きな効果を生み出していて感心しました。
本来PPVでやるに値するカードである事を証明しました。
ぎりぎり好勝負。
(執筆日:1/9/11)
A#1コンテンダーズ・マッチ:ランディ・オートンvs.エッジvs.クリス・ジェリコ(Raw 7/19/10)
オートンのみベビーフェイスという事で1対2でスタート。
こういう展開は没個性的になるものですが、
エッジがやや様子を見ていたりと戦略性、ストーリーを付随させている所は流石ですね。
また2010年のオートンのスター性重視のスタイルともフィットしています。
ただやはり試合を俯瞰的に見た時に1対2を冒頭に持ってきたのが響いている。
その後の仲間割れから排除しての1対1のシーンは、
技に価値があり、攻防に意味があり、表情もある素晴らしいものだったけれど
絶対的に加速度、密度の急の部分が足りません。
構築上、必殺技を多用しながらもそれぞれが自分の必殺技に絶対の自信を保ち続けたという
豪華3ウェイならではの内容だったので、
これはもっと綿密に考えメインで行って欲しかったですね。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:11/4/10)
BUS王座戦:ダニエル・ブライアン(ch)vs.ウィリアム・リーガル(House Show 11/10/10)
オーストリアのハウス・ショーより。
序盤のレスリング。
密着する事、体勢を変える事、決め続ける事、
それらが全て攻防であるという事が本来のレスリングです。
そしてこの2人はそれを見せてくれた。
全てに意味合いを持たせたそのレスリングは
観客の技巧派対決という夢を描く意図がある事を雄弁に語ります。
その中に一つ一つ絞ったプロレス技を織り交ぜ展開。
後半はリーガルがヒールを発揮していきます。
このリーガルのヒールとしての間が絶妙でしたね。
観客自体が自ら望んでいた事を考慮しても
これで完全にコントロールされ掌で踊らされるのは大変心地よい。
リーガルのvs.ベノワに比べるとハード・ヒッティングはなく
リーガルが後輩のブライアンにベノワなどと比べると思い入れが少ない所はあると思います。
しかし10分ない試合時間の中で観客の夢を実現させた心意気に胸打たれる。
中々良い試合。
(執筆日:10/2/11)
注目試合の詳細
@エッジvs.クリスチャン(Raw 5/17/10)組むとエッジがコーナーに押し込もうとする。
クリスチャンが体勢を入れ替えクリーンに離れる。
組むとエッジがバックを取る。
クリスチャンがバックを取り足を取って倒すと離れる。
組むとエッジが腕を取る。
ハンマー・ロック。
ヘッド・ロック。
クリスチャンはロープに振るとリープ・フロッグからフライング・バック・エルボーでカバー。カウント1。
エッジが起き上がり張り手。
クリスチャンが迫るとエッジが場外に逃げる。
クリスチャンが追っかける。
エッジはリングに戻ると入ってきたクリスチャンに殴りかかる。
ロープに振る。
クリスチャンは股下を潜ると殴りつける。
エッジのパンチを避け殴りつける。
ロープにもたれたエッジの背中にのる。
ロープを飛び越えて下りると殴りつけようとする。
エッジがガードし逆に殴りつける。
トペを狙う。
クリスチャンはかわすと同時にリングに戻るとロープ越しに蹴り飛ばす。
三角飛びプランチャを決める。
突進。
エッジはかわしフェンスに激突させる。
リングに戻る。
クリスチャンが何とかカウント9でリングに戻る。
エッジが腕にストンピング。
アピール。
アーム・ロック。
クリスチャンは起き上がると腹を殴りつけていく。
パンチ。
ロープに走りショルダー・タックルにいくも腕が痛くて自分の方が倒れる。
エッジはクリスチャンの腕を引っ張る。
腕にエルボー・ドロップを決めアーム・ロック。
起き上がろうとしたクリスチャンを倒す。
クリスチャンが回転して逃れヘッド・ロック。
エッジがハンマー・ロックに返す。
クリスチャンがエルボーを打っていく。
リバースDDTを狙う。
エッジは体勢を入れ替えるとコーナーに押し込む。
突進。
クリスチャンがカウンターで蹴り。
コーナーを使って蹴り上げようとする。
エッジは受け止めると踏み抜く。
カバー。カウント2。
ロープに腕を絡め引っ張る。
クリスチャンが殴りつけていく。
コーナー上へ。
エッジが捕らえスーパープレックスを狙う。
クリスチャンが殴りつけていく。
トルネードDDT。
カバー。カウント2。
殴りつけていく。
ロープに走りフライング・フォア・アームズ。
コーナーのエッジに突進。
カウンターのバック・エルボーを食らうもフラップジャック。
セカンド・ロープからドロップ・キックでカバー。カウント2。
起き上がるのを待ち受ける。
エッジが蹴りを入れリバースDDTを狙う。
クリスチャンがキル・スイッチに返そうとする。
エッジがバック・ドロップに返そうとする。
クリスチャンは後ろに着地するとドロップ・トー・ホールドでエッジをロープにもたれさせる。
ロープを飛び越えて場外に着地すると殴りつける。
後頭部をロープに打ちつける。
コーナーに上りダイビング・ヘッド・バッドへ。
エッジはかわすとエッジキューション。
カバーするもカウント2。
ロープに走り蹴り飛ばそうとする。
クリスチャンがかわしスクール・ボーイ。カウント2。
クローズラインへ。
エッジがかわし殴りつけるとクリスチャンはターン・バックルに激突。
エッジがスピアーへ。
クリスチャンがカウンターで蹴り上げる。
セカンド・ロープから飛びサンセット・フリップ。カウント2。
起こそうとする。
エッジが腕を捻ってクリスチャンを倒す。
スピアーへ。
クリスチャンがかわしコーナーに激突させる。
コーナーを使ってシーソー式に蹴り上げる。
セカンド・ロープからフライング・バック・エルボー。
キル・スイッチへ。
エッジは腕を引っ張るとコーナーに肩からぶつける。
ロープに走りスピアーでエッジの勝利!
BUS王座戦:ダニエル・ブライアン(ch)vs.ウィリアム・リーガル(House Show 11/10/10)
リーガルが腕を取る。
ブライアンが回転して取り返す。
リーガルが前転して体勢を変え脚と手を絡める。
ブライアンが抵抗して振りほどき倒す。
リーガルが跳ね起きアーム・ドラッグへ。
ブライアンはロックを離さない。
リーガルがロープに走ると同時に体勢を下げ場外に落とす。
ブライアンはすぐに起き上がるとロープを飛び越えリングに戻り脚を取って倒す。
リーガルが蹴り飛ばして場外に落とす。
ブライアンはすぐに起き上がるとロープを飛び越えると同時に蹴り。
ロープに走りサンセット・フリップへ。
リーガルが体勢を変える。
お互い体勢を入れ替えあう。カウント2。
仕切りなおし。観客から歓声が巻き起こる。
ナックル・ロック。
リーガルが切りヘッド・ロック。
ブライアンが押すと同時に腕を掴みモンキー・フリップ。
ロメロ・スペシャル。
リーガルが振りほどく。
アッパーカートに張り手。
ブライアンがリーガルをコーナーにやりアッパーカート。
蹴りを連打する。
コーナーに振ろうとする。
振り替えされるもコーナーを使って一回転しロープに走る。
リーガルがカウンターでクローズライン。
ニーを突き上げロープにぶつける。
喉を踏みつける。
コーナーに不って蹴り。
ダブル・アーム・スープレックスでカバー。カウント2。
ブライアンの上体を起こして殴りつけていく。
カバー。カウント2。
アッパーカート。
ブライアンも打ち返し打ち合いに。
リーガルが許しを請い膝を突く。
ブライアンが拳を握る。
リーガルが握手を求める。
ブライアンが拳を開くも手を掴むと踏みつける。
ドロップ・キックへ。
リーガルはかわすとロープに振りバック・エルボー。
カバー。カウント2。
フルネルソン。
ブライアンが振りほどきハイ・キック。
コーナーに上るとダイビング・ヘッド・バッド。
カバーするもカウント2。
リーガルに近づいていく。
リーガルがダウン上体から蹴り。
ニー・ストライクへ。
かわされるも蹴りをガードするとバック・スライドへ。
ブライアンは逃れるとレベル・ロックに引きずり込む。
リーガルがタップする!
試合結果
@エッジvs.クリスチャン(Raw 5/17/10)A#1コンテンダーズ・マッチ:ランディ・オートンvs.エッジvs.クリス・ジェリコ(Raw 7/19/10)
BUS王座戦:ダニエル・ブライアン(ch)vs.ウィリアム・リーガル(House Show 11/10/10)