TOPアメリカン・プロレスWWE TV Matches →WWE:Best of TV Matches 2009 part.2

WWE:Best of TV Matches 2009 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 フィンレー、グレート・カリvs.バティスタ、レイ・ミステリオ(France 9/14/09)

@IC王座戦:レイ・ミステリオ(ch)vs.ジョン・モリソン(SD 9/4/09)
 試合は序盤の構図作りから着実に高まっていく一進一退のアクションで素晴らしい物があります。
 ただしモリソンには少々がっかりしました。
 ミステリオにほとんど試合の指揮をお願いし、
 多彩な工夫によりムーブでも負けているのは構いません。
 それはキャリアの差なのですから。
 しかし若手が気持ちを見せないでどうします。
 クルーザー級は予定調和の色合いが強いですが、
 試合への向き合い方は真摯でなければなりません。
 確かにミステリオがドラッグ・テストに違反して急に決まった話ではありましょう。
 しかしミステリオを見なさい。
 ミステリオは蹴りの打ち方などでモリソンには勝たせない、という気概を表現しています。
 例え他で負けていたって良い。
 だから絶対に1つは相手より上回った物を持ちなさい。
 そうでなければトップ王座には辿りつけぬ。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/15/10)

Aフィンレー、グレート・カリvs.バティスタ、レイ・ミステリオ(France 9/14/09)
 試合前から凄い歓声が沸き起こっていますね。
 その特別な状況に合わせてミステリオはいきなり10カウント・パンチに打って出ます。
 フィンレーの受けがあって成立するアクションですが、この感性は素晴らしいですね。
 技を決めた後で間を取って見得を切っているのもポイント。
 619の態勢までいった所でフィンレーが初手、カウンターのクローズラインを決め一区切りです。
 続いてカリに交代。
 vs.ミステリオはミステリオが股を潜ってタッチしてすぐ終了。
 バティvs.カリになります。
 心配な組み合わせでしたがバティがダイナミックな受け身を披露。
 ロック・アップから押し飛ばされて倒れ、
 殴られてはロープの間から場外へ転落。
 完璧にカリがスケール・アップされました。
 孤立したバティにヴァイス・グリップを決めるも
 バティがスパイン・バスターに切り返して大盛り上がり。
 ここでタッチではなくバティスタ・ボムを狙い、
 フィンレーがカットという展開が素晴らしいですね。
 タッチを抑え1対1を軸にしつつも、
 その特化した内容が繋がっているのは
 要所のタッグ要素と卓越した構成によるものです。
 続いてミステリオの孤立。
 フィンレーが効率的に痛めつけタッチできるかできないかの見せ場を生み出します。
 交代したカリがミステリオをぼろ雑巾のように扱い盛り上げた後タッチ成功。
 最後はバティがスワグルを抱えたフィンレーにスピアー。
 入ってきたカリを攻撃しロープに固定させると、
 ミステリオと一緒にスワグルを抱えて叩き込みます。
 後は必殺技の乱れ打ちで派手にフィニッシュ。
 これぞタッグという素晴らしい試合。
 カリは要所に登場シーンが絞られているし、
 遠距離撮影だからこそ細かい仕草の粗が目立たなかったことが多分にあるものの
 その存在価値を最大限に発揮したという点でカリのキャリア・ベストに挙げられるでしょう。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:7/21/12)

BECW王座戦:クリスチャン(ch)vs.ヨシ・タツ(10/27/09)
 ヨシ・タツは一流でしょうか。
 おそらくNoでしょう。
 ではスーパースターでしょうか。
 その答えはYesです。
 不思議な印象を与えるロープの跳ね返り方、
 必死さを感じさせる多用するクイックでの脚のじたばた、
 それでいてしっかりした蹴りと技の形。
 ヨシ・タツはしっかり日本人であります。
 至らぬ構築部分はクリスチャンが担当。
 落ち着いて対処しながら広い攻防へと発展させ、
 終盤では自立的な繋ぎで補佐します。
 これにより日本人がアメリカン・ドリームを目指す戦いを作り上げました。
 その表現の素材になるという事はヨシ・タツはスターであるという事です。
 素材である事は悪いことではない。
 中々良い試合。
 (執筆日:3/21/11)