TOPアメリカン・プロレスWWE TV Matches →WWE:Best of TV Matches 2003 part.2

WWE:Best of TV Matches 2003 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@フォールズ・カウント・エニウェア、ハンディキャップ・マッチ:カート・アングルvs.ビッグ・ショー、ワールド・グレイテスト・タッグ・チーム(SD 7/17/03)
 介入からゴミ箱の蓋攻撃。
 このルールだと権利もないので1vs.3何でもあり。

 その中でWGTTをやられ役にすると楽に処理できますが、
 画一的にせず、そのタッグ力を試合の中で発揮させていたのは良かったですね。

 この形式ならではのシチュエーション演出も上手かった。
 リアリティを追求するとカートは反撃できる余地は限られてしまいますが、
 後半に荒々しい場外戦を持ってくることで制限を感じさせず。

 最後まで集中力を持ってみれる素晴らしい試合でした。

 好勝負に届かずも中々良い良い試合。
 (執筆日:5/?/21)

Aクリス・ジェリコvs.ショーン・マイケルズ(Raw 7/21/03)
 まずは基本的なレスリング。
 ただそこにキャリアを活かして意味性を付与している訳ではなく
 普通にレベルが高くないという意味しかないレスリングです。
 その後も一部動きが緩かったりとクオリティは上がりません。
 流石に後半になると要所で印象に残るスポットを作り、道筋も出てくるので安定しています。
 それでも型もアドリブもそれなりの効果しか上げていないですけどね。
 クライマックスだけはジェリコのキャラらしい攻防で良かったです。
 多少甘く見ても、まあまあ良い試合程度。
 (執筆日:1/9/11)

Bブロック・レスナー、カート・アングル、ザック・ゴーウェンvs.ビッグ・ショー、ワールド・グレイテスト・タッグ・チーム(シェルトン・ベンジャミン、チャーリー・ハース)(SD 7/24/03)
 最強のカート、レスナーが爽快に暴れまわります。

 これだけ活躍させつつ受けだけになっていないWGTTの凄さも光りましたね。
 ラフ要素を上手く使って強さを立てた2人に対抗していました。

 またザックは連携役の位置づけでしたが、
 それだけに終わらせず孤立役もこなせたのは
 WGTTのフォローがあってこそでした。

 ビンスが途中で現れ椅子攻撃でザックが完全脱落。
 後半は2対3のハンディキャップ・マッチに。

 クオリティとエンタメ性を両方高く保った内容で、
 試合後もショー、カート、レスラーの3ウェイに向けた関係性をうまく描いていたことに関心しました。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:4/?/23)

CWWE王座戦:カート・アングル(ch)vs.アンダーテイカー(SD 9/4/03)
 まずテイカーがパワーで上回る事をアピールしましたが
 試合の中核を担ったのは予想を覆してレスリング勝負でした。
 序盤のレスリングはテンポがありながら、それだけが存在理由ではなく鋭さを兼ね備えています。
 中盤はテイカーが主要技を間を取りながらの披露でそつなくこなし、今回の目玉である終盤へ。
 テイカーは1つにしぼってはいないもののMMA的な威力設定でサブミッションを使いカートのアンクル・ロックに対抗。
 それぞれの必殺技も絡めてボリューム満点の攻防を見せてくれます。
 多少やりすぎていて、レスナー乱入の弱いフィニッシュに助けられた感はありますが
 03年の時点でここまでやれたのなら06年の好勝負が生まれたのも必然というものです。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:7/17/10)

Dクルーザー級王座戦:レイ・ミステリオ(ch)vs.タジリ(SD 9/4/03)
 タジリのスタイルは奇抜なのでクルーザー級でありながらスタイルの対比が利きますね。
 ミステリオのハイ・フライングとタジリの蹴りを上手く組み合わせてスポットを生み出しています。
 独創的な攻防もありましたね。
 そんなに試合時間は長くなく、布石程度に抑えられた部分もあるものの
 多彩な要素を取り入れ可能性を散りばめた一品です。
 惜しいのはタジリの蹴りですね。
 ロープに振る前の蹴りとスポットの蹴りの見比べがつかない事です。
 バズソー・キック含めタジリは試合構築においては蹴りを使いすぎる問題点がありますね。
 ただ蹴りを多用して印象づけることが商品価値の面ではプラスになるので難しいのだけど。
 中々良い試合。
 (執筆日:7/17/10)