WWE:TV Matches Best of NXT UK 2022 part.1の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | ウォルターvs.ネイサン・フレイジャー(NXT UK 1/13/22) ヘリテイジ・カップ王座戦:ノーム・ダー(ch)vs.Aキッド(NXT UK 1/20/22) チャーリー・デンプシーvs.Aキッド(NXT UK 3/10/22) |
@ウォルターvs.ネイサン・フレイジャー(NXT UK 1/13/22)
ウォルターがコーナー上で踏みつけたりしてアピール。
体格差の中でスケール・アップさせつつも
ネイサンがダウンに回らず、
上手い距離感で躍動して動き回ったのが印象的です。
典型的なビッグ・マンvs.ハイ・フライヤーに陥らずに
見た目華やかなアクション性を前面に押し出してきましたね。
一方でトペを終盤に温存する等
物量押しではない構成も好感が持てましたね。
ぎりぎり好勝負。
Aヘリテイジ・カップ王座戦:ノーム・ダー(ch)vs.Aキッド(NXT UK 1/20/22)
じっくりグラウンド。
ダーがグラウンドを維持しつつ荒々しい部分を出してきます。
余韻でキャラ立てするのが上手いですね。
キッドは後手に回りつつテクニックを見せます。
また、相変わらずR制を活かした構築がNXT UKは冴えわたっています。
ダーについたセコンドのサミュエルズのオーバー・リアクションも楽しかったですね。
ヘリテイジ・カップの醍醐味が詰まった内容で大変満足しました。
ぎりぎり好勝負。
BNXT UK王座戦、エンプティ・アリーナ・マッチ:イルヤ・ドラグノフ(ch)vs.ジョーダン・デヴリン(NXT UK 1/27/22)
ベルトを掲げたイルヤにデヴリンがヘッド・バットを叩きこみ試合開始。
序盤から凶器を使い場外投げも出して、とハードな内容になっています。
ただ勝利条件とは遠いところでの痛めつけ合いは
レスラー間の遺恨によりものというよりかは
そういうお題目だからが第一義に来ていて、
それは前日にAEWが過激なラダー・マッチを作り上げたことと無縁ではないでしょう。
リングに戻ってきてもテーブルが飛び出します。
普通の試合でもトップ・クラスのハードな試合をする両者ですから
凶器盛りだくさんで度肝を抜いてくれ、と言われたら真面目にそれに挑戦します。
しかし、それが彼らの本質に沿っているのか。
団体に踊らされた印象を受けてしまう。
最も身体的に過酷な試合の一つではあったけれども
最も過酷な激闘の表現かというと肯定しきれない。
最後はイルヤが後ろ手に縛られつつも一発大逆転。
私はフィニッシュの印象性を最後に±5点増減させる要素として視ていて、
その点では通常、印象的なフィニッシュと肯定的に評価するところですが、
この試合では表現者より前にブッカーが規定し過ぎている感想を補強するだけでした…。
2人の体の張りっぷりに驚き、敬意を示しつつも好勝負以上には評価できず。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:1/?/22)
CNXT UK王座戦:イルヤ・ドラグノフ(ch)vs.ネイサン・フレイジャー(NXT UK 3/3/22)
イルヤはいつもながら苛烈なファイト。
腕を痛める受け表現も良くて充実していましたね。
対するフレイジャーもハードな攻めを受けつつも
やるべきことを逃さず応対。
攻防に立体感を持たせましたね。
フレイジャーの勝ちの可能性も感じさせる
一進一退で盛り上げました。
好勝負に少し届かず。
Dチャーリー・デンプシーvs.Aキッド(NXT UK 3/10/22)
デンプシーは手足が長くケリー・フォン・エリックを思わせますね。
その肉体美を活かしたレスリング。
ブリッジするデンプシーの腹の上にキッドが乗ったりしていましたね。
自由自在オリジナルのレスリングは面白かった。
ここまでレスリングに拘れるのは
王座戦ではなくてオープニングだからというのもあったでしょう。
図らずも生まれた魔法のような時間でした。
最後が介入絡みであっさり目のまとめ方でしたが、とにかく面白かった。
ぎりぎり好勝負。
注目試合の詳細
なし試合結果
@ウォルターvs.ネイサン・フレイジャー(NXT UK 1/13/22)Aヘリテイジ・カップ王座戦:ノーム・ダー(ch)vs.Aキッド(ドロー)(NXT UK 1/20/22)
BNXT UK王座戦、エンプティ・アリーナ・マッチ:イルヤ・ドラグノフ(ch)vs.ジョーダン・デヴリン(NXT UK 1/27/22)
CNXT UK王座戦:イルヤ・ドラグノフ(ch)vs.ネイサン・フレイジャー(NXT UK 3/3/22)
Dチャーリー・デンプシーvs.Aキッド(NXT UK 3/10/22)