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WWE:TV Matches Best of NXT 2020 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 ガントレット・イリミネーター:カイル・オライリーvs.KUSHIDA vs.ティモシー・サッチャーvs.キャメロン・グライムスvs.ブロンソン・リード(NXT 9/23/20)

@NXT王座戦、60分アイアン・マン・マッチ:アダム・コールvs.フィン・ベイラーvs.ジョニー・ガルガーノvs.トマッソ・チャンパ(NXT Super Tuesday 9/1/20)
 ガルガーが場外に逃げる展開もあり1対1メイン。
 打撃オンリーで技を温存する意図で、
 実際打撃だけで場を動かせていてそれは良い。

 ただもう少し緊密に入り乱れないと締まらないですね。
 場を制するもの入れ替えながら同じことを繰り返している。

 2人で5分かけてやることを
 4人だから倍時間をかけれるか、
 それで等価な成果物が出せるかというとそうではありません。

 15分経過。

 数珠打ちを入れると3人でのスポットを入れ始め
 次のステージに移りますが、
 これまた順繰りに回しているだけ。

 トップ4の対決というのも分かるのだけれども
 それを単なる均一化の表現にしてしまうのは勿体ない。
 ベイラーの勢いが頭一つ抜けている印象付けくらいでしょう。

 25分で最初のフォールが生まれますが、
 それでも試合の作り方は変わらず。
 クロスの怪我で急遽組むことになったとはいえ
 敢えてこの形式にするのならそれなりに勝算と準備が必要では。

 全員タイになって残り20分ちょっと。
 4ウェイならではの面白みが加わりましたが、CM結構挟みますね。
 小枠で放送を続ける形式とはいえ
 試合時間が10分を切っている中でやることには少々疑問です。

 一流どころが揃っているので内容自体は良いものの
 この試合形式を上手く消化はできてはおらず事前の期待値には届かず。

 中々良い試合。
 (執筆日:9/?/20)

ANXT王座戦:フィン・ベイラーvs.アダム・コール(NXT 9/8/20)
 オーソドックスな入りからスタート。
 少し掴みが弱いか。
 
 ただコールの攻めにふらつくベイラーの受け表現は上質。
 
 CMを挟んで相互に攻め。
 アイアン・マン・マッチと同じくブックの弱さが気になりますが、
 リズムは良く進め一進一退。

 構図、絵を作って後半右肩に上げましたが、
 それでも十分に満足するには至らず。

 好勝負に少し届かず。

Bケージ・マッチ:リア・リプレイvs.メルセデス・マルチネス(NXT 9/8/20)
 巨匠メルセデスのWWE加入後最初のビッグ・マッチ。

 お互いヒートし凶器に手を出そうとするも
 その隙を相手が見逃さず、と
 上手く理屈をつけて焦らしながら攻防を紡いでいます。

 WWEでのキャリア差はあるメルセデスですが、
 物怖じすることなく怖さをしっかり表現。

 ビッグ・ムーブを打ち合って
 最後はセコンドとテーブルを絡めて良質な帰結。

 試合時間が延びればまだまだクオリティも伸ばせたでしょう。

 好勝負に少し届かず。

Cガントレット・イリミネーター:カイル・オライリーvs.KUSHIDA vs.ティモシー・サッチャーvs.キャメロン・グライムスvs.ブロンソン・リード(NXT 9/23/20)
 (3人目以降は時間差で入ってくるイリミネーション形式)
 まずはオライリーとKUSHIDAの対決。
 切り返し合いながら張り合って高め合い。
 2人だけの時間が限られている中で
 立ち止まることなく高め合って最高のスタート・ダッシュを切りましたね。

 リードがパワー・ファイターとして3人目で加わって
 良い変転を見せながら参加レスラー集結。

 多人数戦ならではのチェーン・アクションは圧巻で
 ポイントとなる場外ダイブも上手く演出しています。

 個性が出せていなかったティモシーも
 脱落されて整理されると魅力を発揮したし、
 最近少しずつ階段を登っているグライムスが
 ここにきて真価を発揮し、もらった活躍の場をしっかりものにするパフォーマンス。
 
 今回はこの試合でも良い動きを見せたオライリーが王座挑戦となりましたが、
 グライムスも近いうちに王座に挑戦するでしょう。

 素晴らしい内容でした。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/20)

Dハンテッド・ハウス・オブ・ホラー・マッチ:デクスター・ルミスvs.キャメロン・グライムス(NXT Halloween Havoc 10/28/20)
 WWE流一軒家プロレス(ホラー版)と思わせつつ
 その実はキャメロンがビビり芸を見せながら
 独り言を喋る喋るの大独演会。
 お見事でした。

 ルミスも沈黙キャラをホラーVerに昇華させ
 墓場リングでの僅かな攻防も
 ゾンビを絡ませながらポージング・プロレスで盛り上げました。
 
 楽しかった!

 まあまあ良い試合。

ENXT女子王座戦、テーブルズ・ラダーズ&スカーズ・マッチ:イオ・シライ(ch)vs.キャンディス・ラレー(NXT Halloween Havoc 10/28/20)
 キャンディスの悪魔コス、イオの生歌唱で入場から盛り上がりましたね。

 ハロウィーン・テイストでスカーズがついていて
 バラバラ死体の模型も出てきますが、
 基本それだけで椅子も普通に出てくるTLCマッチです。

 立体的な試合構築はできているものの
 場外戦でCMに入り、CM中に一度リングに戻って、CM明け前に再び場外、と
 少し焦って進めていた面もありますね。

 立てた椅子の上にスープレックスや
 リングのラダー上からエプロンに橋渡しにしたラダーへの落下など
 目を見張るほどのハードな技の数々。
 
 一方で椅子を足に挟んでドラゴン・スクリューという独創的なものもありましたね。

 特番とはいえPPVでもないのにここまで身を削ったハード・マッチが見られるとは思わなかった。

 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:10/?/20)


注目試合の詳細

なし

試合結果

@NXT王座戦、60分アイアン・マン・マッチ:アダム・コール(2)vs.フィン・ベイラー(2)vs.ジョニー・ガルガーノ(1)vs.トマッソ・チャンパ(1)(NXT Super Tuesday 9/1/20)
ANXT王座戦:フィン・ベイラー(新チャンピオン!)vs.アダム・コール(NXT 9/8/20)
Bケージ・マッチ:リア・リプレイvs.メルセデス・マルチネス(NXT 9/8/20)
Cガントレット・イリミネーター:カイル・オライリーvs.KUSHIDA vs.ティモシー・サッチャーvs.キャメロン・グライムスvs.ブロンソン・リード(NXT 9/23/20)
Dハンテッド・ハウス・オブ・ホラー・マッチ:デクスター・ルミスvs.キャメロン・グライムス(NXT Halloween Havoc 10/28/20)
ENXT女子王座戦、テーブルズ・ラダーズ&スカーズ・マッチ:イオ・シライ(ch)vs.キャンディス・ラレー(NXT Halloween Havoc 10/28/20)