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WWE:TV Matches Best of NXT 2014の分析


名勝負 なし
好勝負 セザーロvs.サミ・ゼイン(Arrival 2/27/14)

NXT女子王座戦:ナタリアvs.シャーロット(Takeover 5/29/14)

NXT王座戦:エイドリアン・ネヴィル(ch)vs.サミ・ゼインvs.タイソン・キッドvs.タイラー・ブリーズ(Takeover II 9/11/14)

NXT王座戦:エイドリアン・ネヴィル(ch)vs.サミ・ゼイン(Takeover:R Evolution 12/11/14)

@セザーロvs.サミ・ゼイン(Arrival 2/27/14)
 数え歌と認知されファンの期待感も高い一戦。
 しかもその舞台がNXTとあって
 個人的な感情を前面に出しながら戦うことができていますね。
 セザーロは長い手足で大きく見せる受け。
 一方で演舞の中でまさかのドロップ・キックを決めたりして意表をつきます。
 反応の良い、投げを着地に切り返して防ぐ系も織り交ぜ
 自由度高く、それでいて無駄な意思疎通の間を置かない攻防。
 フェンスぶつけを多用して中盤を落ち着けると脚攻め。
 密着しすぎで受け手の表現する余地があまりないのが勿体無いですね。
 しかし攻め自体はえぐぐ、脚攻めで決まりそうな雰囲気は出せている。
 アラビアン・プレスを花道へのサイド・スラムに切り返し
 リングアウトするかどうかというビッグ・スポットを挟んで終盤へ。
 スケールの大きな攻防は素晴らしく、
 丸め込みによるテンポ・アップといった側面でも見るべきものがあった。
 NXTのこれまでの戦いを踏まえた上で集大成としてきました。
 文句なしに好勝負。
 (執筆日:3/?/14)

ANXT王座戦、ラダー・マッチ:ボー・ダラス(ch)vs.エイドリアン・ネヴィル(Arrival 2/27/14)
 ネヴィルの身体能力見せた上で、ボーがインサイド・ワークで支配。
 ボーはちょっと足元がおぼつかないですね。
 受けは大げさにして、間を置きながら試合を運んで、と
 やるべきことは分かっているから思いの外良いけれど、
 それでもちょっと拙く見えてしまうことは否めません。
 ボーとネヴィル、それぞれの立ち位置を明確にし、それに準拠しながら中盤以降を構築。
 比較的早い段階で相手を動けなくしてラダーを登る戦法を使ったため、
 一度クール・ダウンさせる必要がありましたが、
 そこでボーがダウン・ベースに移ったのは残念。
 それでも成立はしますが、ネヴィルへの配慮があれば
 ボー自体はもっとヒールとしての煽りで時間をつぶしても良かった。
 改善点はあるものの中々良い試合で王座交代劇として見応えがありました。

B#1コンテンダーズ・マッチ:タイラー・ブリーズvs.サミ・ゼイン(Takeover 5/29/14)
 初見のブリーズ。
 携帯で自分を撮るナルシストキャラは良いですね。
 試合が始まると特別なスキルこそ感じさせないものの
 受け身後の細かい仕草、ヒールとしての導入等
 求められているものはしっかり押さえられている印象。
 サミがブリーズと融合しやすい真っ向の試合運びで試合のクオリティは高め。
 サミの作った流れからではありますが、
 それぞれの大技が適切に配置され終盤は大きな盛り上がりとなります。
 ダイナミックな緩急後の強烈な一発一発から最後はビューティ・ショット(レッグ・ラリアット)。
 タフな打ち合いの後でレッグ・ラリアットは軽い印象を受けるものの
 少なくとも通常のレッグ・ラリアットよりかは回転力、キレあって良かった。
 好勝負に届かずも中々良い試合。

CNXT女子王座戦:ナタリアvs.シャーロット(Takeover 5/29/14)
 出場が危ぶまれたブレットですが無事セコンドに登場。
 フレアーがシャーロットについてハート家vs.フレアー家を背負っての戦いとなります。
 まずはナタリア手動のオーソドックスなレスリング。
 シャーロットはまだ基本をなぞるのが限界のようで、
 時々試合運びのレベルがまだ上がらないのかという思いもありますが、
 切り返しは抑えていますし、長身だけあって時々凄く映えた動きで観客を魅了します。
 ただ、それ以上にこの試合はナタリアのアピール・センスが冴えわたっていたことが印象的です。
 中盤はシャーロットがルール。
 不安定ながら父親譲りの技で時間は埋められていますね。
 ナタリアの反撃は分かりやすさだけでなく組み合わせの妙も意識。
 NXTだからこそのものを感じます。
 終盤の上で4の字とシャープ・シューターでクライマックス。
 まさに2人の対決にふさわしい構成をしっかり成功させました。
 試合後4人で感動的な抱擁を交わし締め。
 ぎりぎり好勝負。

DNXT王座戦:エイドリアン・ネヴィル(ch)vs.タイソン・キッド(Takeover 5/29/14)
 キッドが刺々しいヒールとして試合運び。
 簡単に主導権を与えません。
 そうするとネヴィルが中々思ったように動けない。
 守勢に回っている絵姿で魅せるスキルに欠けるのがネヴィルの欠点です。
 まだまだ動いてなんぼの所があり特筆すべき試合とは言い切れない。
 凄い技が出始めて一変するかと思いきや、
 そこまで相互のミックスで攻防が生まれている訳ではなく不十分なまま。
 平均的な良試合。
 (執筆日:6/?/14)

ENXT王座戦:エイドリアン・ネヴィル(ch)vs.サミ・ゼインvs.タイソン・キッドvs.タイラー・ブリーズ(Takeover II 9/11/14)
 サミvs.ブリーズ、ネヴィルvs.キッドの乱闘でスタート。
 相手方と鏡像になるように統一感を持たせた後、
 ブリーズの携帯を使ってサミに焦点を当てます。
 続いてキッド、ブリーズの連携技で攻め立て、
 ネヴィルをリング外に追いやるチーム戦の様相。
 キッドが技セットを変えることで
 トップ・スターとして振舞っていたのが印象的です。
 キッドがブリーズを裏切る展開。
 ブリーズのダウンがやや長く、
 ネヴィルのダイブによる反撃シーンはもう少し早くても良かった。
 サミが受け手として技を上手く引き出し、
 再びキッドがベテランとして試合の舵取りをします。
 それぞれ自ターンを担当して回していきますが、
 統率とカオスのラインどりが中途半端になっていたのが残念。
 最後のニア・フォールは見応えがありました。
 技だけでなくブリーズの大袈裟な悔しがりを初めとして
 感情表現もしっかりついていました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/14)

FNXT王座戦:エイドリアン・ネヴィル(ch)vs.サミ・ゼイン(Takeover:R Evolution 12/11/14)
 ネヴィルが静の見せ方で
 ヒール王者としての雰囲気感をだし、
 尚且つアクションとの緩急を作り出しています。
 ネヴィルは受け手に回り
 中々ダイブもきめれない展開ですが、
 しっかりとライバル関係を描いて
 観客を熱狂の渦に巻き込んでいます。
 つぼを押さえているので終盤に
 何もそんなインディー的な高難度の技をオンパレードしなくても、という
 印象がありますが素晴らしい攻防でした。
 後、オーウェンズ(スティーン)による祝福、試合後の裏切りという演出は
 インディー・ファンとしては涙物でしょう。
 また、純WWEファンにとってもネヴィルが昇格?という中で
 NXTの次のストーリーを早くも期待が高まったはず。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:12/?/14)

注目試合の詳細

なし

試合結果


@セザーロvs.サミ・ゼイン(Arrival 2/27/14)
A
B#1コンテンダーズ・マッチ:タイラー・ブリーズvs.サミ・ゼイン(Takeover 5/29/14)
CNXT女子王座戦:ナタリアvs.シャーロット(新チャンピオン!)(Takeover 5/29/14)
DNXT王座戦:エイドリアン・ネヴィル(ch)vs.タイソン・キッド(Takeover 5/29/14)
ENXT王座戦:エイドリアン・ネヴィル(ch)vs.サミ・ゼインvs.タイソン・キッドvs.タイラー・ブリーズ(Takeover II 9/11/14)