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WWE:TV Matches Best of NXT 2010-2012の分析


名勝負 なし
好勝負 ウィリアム・リーガルvs.カシウス・オーノ(NXT 4/11/13)

@クリス・ジェリコvs.ダニエル・ブライアン(NXT 2/23/10)
 初回放送より。
 ジェリコが生意気なんだよ、と見下していたブライアンが
 ジェリコに比類する技術を持っている事を伝えたという点で
 新人のダニエルの魅力をアピールに出来た内容です。
 ただ試合時間が6分程しかないために、
 やれる事がまだまだあったのに、と思う所は多い。
 最初からブライアンが飛ばして激突するので
 プロとルーキーの間の壁を感じさせる暇はありません。
 またタイミングもちょっと合っていない場面が散見されます。
 最初にレスリングをやる時間的余裕があるならそこで感覚をあわせられたかもしれませんね。
 また最後にジェリコがトペを受け流して実況席にぶつけて、そのように実況もされていましたが、
 普通にブライアンの方が先に起き上がってそのカウンターは無視する事になっていました。
 後のNXTのクオリティ・ベースを考えるとこれ以上求めてはいけないのだろうけどね。
 平均レベル。
 (執筆日:8/28/11)

Aテッド・デビアスvs.ダニエル・ブライアン(NXT 1/25/11)
 ブライアンは締めている時に空いているほうで相手を動きにくくしたりと
 テクニカルなものが栄える世界観でレスリングを行っています。
 それに対するデビアスは只その世界観に合わせられるレスラーでしかないが、
 クレイ、マリースという素晴らしい取り合わせがセコンドについているし、
 観戦している他のプロから野次が飛ぶのでデビアスの存在感が無くても試合は進んでいく。
 マリースがデビアスから心が離れかけているストーリーとも妙にシンクロしますね。
 前半はじたばたして散々だったデビアスだが後半に主導権を握って
 ブライアンを甚振るシーンに入ると様変わり。
 獰猛性を見せながらしっかりアピールできています。
 流れを持ってクライマックスに突入すると良好な切り返し合いで盛り上げました。
 まあまあ良い試合でした。
 (執筆日:8/28/11)

Bジャスティン・ガブリエルvs.タイソン・キッド(NXT 8/9/11)
 スムーズなレスリングの後はキッドが強引且つハードな攻め。
 決してガブリエルに任せて置けないというネガティブな意味合いからではなく
 ガブリエルなら細かく動いて、それを押さえつけるこの攻めの意味合いを増してくれるだろうという信頼から行っています。
 そしてそれは成功している。
 またガブリエルはベビーフェイスとしての痛がり方、立ち構えが出来ていて構図もしっかりしています。
 エプロン際の攻防は面白かったし、認知されている450を使った構築も上手かったですね。
 13分という通常放送としては長い時間の中でじっくりと時間をかけながら進行し、
 どこにも隙のない高い完成度を誇る試合に仕上げました。
 NXTという番組コンセプトの対極にある内容。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/28/11)

Cトレント・バレッタvs.タイソン・キッド(NXT 8/23/11)
 Superstarsの5/12/11の試合と比較しながら説明すると
 前回はスピードにのせていたのに対し、
 今回は一つ一つしっかりと見せていきます。
 また仕切る事でちょっとしたライバル関係も感じさせますね。
 一つ一つに焦点が当たる事でカウンターが如何に冴えているかが分かりやすく、
 バレッタの長所がより伝わりやすくなっています。
 同時に細かい打撃が粗い、という課題も露呈していますけどね。
 試合は律儀な一進一退の中で軽くマンネリ気味になりかけるも
 中盤では場外へのネック・ブリーカー、
 終盤では雪崩式ハリケーン・ラナからの攻防と
 まさにこういう試合において求められているスポットがジャストで提供されています。
 最後はタイタントロンに現れた「誇り」にキッドが気を取られてフィニッシュする形だが、堂々と胸を張れる内容でした。
 平均的な良試合。
 (執筆日:8/28/11)

Dタイソン・キッドvs.マイケル・マクガリカティ(NXT 3/21/12)
 キッドの技のセンスは良いですね。
 ベビーフェイスになった様子ですが当然だと思います。
 マイケルはキッドについていけていますが
 もう少しスピードをあげたいですね。
 また歩き方がぎこちなく、どたどたしているのも難点。
 ブル・ファイターになりえない軽量級の歩き方ではありません。
 余り盛り上がっているとは言えないですが
 観客の反応に対する感受性がもっとあっても良い。
 まあまあ良い試合。

Eマイケル・マクギリカティvs.タイソン・キッド(NXT 6/20/12)
 マイケルはこれがダメならこれ、
 こう仕掛けてこれに移ろう、と移行の妙がある。
 その分まだ深みを見せられていませんが
 真剣に打ち込んでいることが伝わってくるレスリングで
 ハート一家のレスリングを彷彿とさせます。
 技の入りも鋭くアクセントがついています。
 キッドは相変わらず動きが完成されていますね。
 ベーシックな後転かと思いきや逆再生のように戻るなど独創性にもより磨きがかかっている。
 試合の進行に関して両者の中で合意ができていますね。
 それは展開をあらかじめ決めているとかそういうことではなくて
 プロレスの概念、立ち向かうスタンスが一致しているということ。
 まさに数え歌として進化を遂げていることを感じさせる内容でした。
 改善点としてはまずマイケルが間をとって何もしないことで煽っていますが
 もっと直接的に観客を煽る行動をとっても良いですね。
 攻防が芳醇なだけにマイケル自身が対照的に淡泊に見えます。
 また攻防ばかりが目について一体感は覚えにくいですね。
 もっと盛り上がれる試合でした。
 中々良い試合。
 (執筆日:7/20/12)

F初代NXT王座戦:セス・ローリンズvs.ジンダー・マハル(8/29/12)
 マハルは手足の長さを活かして分かりやすい動きをしています。
 表情の交え方や受身のリズムも良いですね。
 セスをエプロンから花道に投げるビッグ・スポット後は
 マハルが支配するターンとなりましたがここでも適切に試合を進めています。
 後半にかけてはセスが個性的な技を
 その技種に最も適切な場面で使いこなし盛り上げていきました。
 ステージで見守る他のNXTスターが応援していたのも良かったですね。
 只もっと声を出すなどして熱を感じさせて欲しかった。
 仕掛けとしてはChikaraに劣ります。
 これ以上の試合になる可能性はなかったけれども
 マハルがオールラウンダーとしての資質を見せ、
 マイナス・ポイントのない上出来の試合内容を実現させました。
 中々良い試合。
 (執筆日:10/1/12)

G初代NXTタッグ王座トーナメント決勝:エイドリアン・ネヴィル、オリヴァー・グレイvs.ワイアット・ファミリー(エリック・ローワン、ルーク・ハーパー)(NXT 2/13/13)
 ワイアット・ファミリーは良いギミックですね。
 ただ試合面ではまだ課題が残るか。
 ハーパーに関してはここ1,2年で技量に磨きをかけていて
 今回もバランスを取ってやられ役も両立させています。
 一方のネヴィル、グレイ。
 ネヴィルはある程度の制限を受けながらも持ち味を出しています。
 しかしグレイは不器用で、歩数も無駄に多い。
 初代王座戦ということで展開量は満たしているものの未完成な印象。
 平均レベル。

Hウィリアム・リーガルvs.カシウス・オーノ(NXT 4/11/13)
 リーガルがねちっこいグラウンド。
 地味ながら小会場だからか
 観客は細かい部分にも注目し意外に良い反応を見せています。
 リーガルの老獪な攻めで、手ではなく指に狙いをつけてえぐさも見せる。
 一方のオーノも容赦ないハード・ヒットで対抗。
 戦い方は形式的だがリアルな鬩ぎあいで最後まで盛り上げました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:4/?/13)

注目試合の詳細

なし

試合結果

@クリス・ジェリコvs.ダニエル・ブライアン(NXT 2/23/10)
Aテッド・デビアスvs.ダニエル・ブライアン(NXT 1/25/11)
Bジャスティン・ガブリエルvs.タイソン・キッド(NXT 8/9/11)
Cトレント・バレッタvs.タイソン・キッド(NXT 8/23/11)
Dタイソン・キッドvs.マイケル・マクガリカティ(NXT 3/21/12)
Eマイケル・マクギリカティvs.タイソン・キッド(NXT 6/20/12)
F初代NXT王座戦:セス・ローリンズ(初代チャンピオン!)vs.ジンダー・マハル(8/29/12)
G初代NXTタッグ王座トーナメント決勝:エイドリアン・ネヴィル、オリヴァー・グレイ(新チャンピオン!)vs.ワイアット・ファミリー(エリック・ローワン、ルーク・ハーパー)(NXT 2/13/13)
Hウィリアム・リーガルvs.カシウス・オーノ(NXT 4/11/13)