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WWE:The History of World Heavyweight Championship Disc Twoの分析


名勝負 WCW王座戦:ザ・ロック(ch)vs.クリス・ジェリコ(No Mercy 10/21/01)
好勝負 なし

約3時間です。

@WCW王座戦:リック・フレアー(ch)vs.スコット・スタイナー(Clash of the Champions XIV 1/30/91)
 スコットは素晴らしいロープ・ワークとパワフルな技を持っているので
 ルガー、スティングのようにフレアーと噛み合うかと思われたのですけどね。
 ああいう相手と壊し合いをするような技の使い方をフレアーは認めないし、
 構築もフレアーの正攻法ながらクオリティが思うように上がらない。
 フレアーに関してはセコンドのリックへの意識が散漫になった部分があるし、
 スコットの場合は余りフレアーを理解しておらず動きの照準がずれている事が原因です。
 まあまあ良い試合程度。
 (執筆日:6/20/10)

AWCW王座戦、ケージ・マッチ:レックス・ルガーvs.バリー・ウィンダム(Great American Bash 7/14/91)
 ルガーが耐えキャラを発揮するものの相手のウィンダムは自分より体格があるので
 どちらの攻撃も決定打にならないシーンが前半は続きます。
 大技、サブミッションの追加で終盤へと試合はちゃんと変化していったけれども最後まで熱を帯びませんでした。
 それこそ離脱したフレアーならこれから一進一退を生み出せるのだろうけど、と・・・。
 少し悪い試合。

BWCW王座戦:ベイダー(ch)vs.ロン・シモンズ(8/2/92)
 シモンズを負けないパワーの持ち主として設定した後、
 それでも上回るだけの物をベイダーが見せます。
 ベイダーがこのまま攻めきる事も、シモンズがパワー・スラムを一発カウンターで決めひっくり返す事も、
 どちらのビジョンも観客に抱かせていて素晴らしいですね。
 シモンズという事でどうしても単純な流れにはなってしまっているが
 予想より良くこれならPPVで行っても全然問題なかったですね。
 まあまあ良い試合。

CWCW王座戦、ランバージャック・マッチ:ベイダー(ch)vs.リッキー・スティムボート(10/16/93)
 スティムボートがベイダーに立ち向かうには絶対的な攻撃量ない上に、
 ベイダーもそれに対する受けがいまいち。
 リアルな痛みが売りだけに強さの表現がぶれると試合が崩れていきますね。
 ランバージャックという形式も使えていないし、
 この2人の対決とは思えない程の外しっぷりでした。
 最後もチープ・フィニッシュ。
 悪い試合。

DWCW王座戦、ケージ・マッチ、キャリア対キャリア(レフェリー:ミスターT):ハルク・ホーガン(ch)vs.リック・フレアー(Halloween Havoc 10/23/94)
 2大スターのフレアーとホーガンが引退をかける、という事で
 勝敗への興味が他を圧倒して高い中、ホーガンがヒートして逸脱し
 それを注意するミスターTがフレアーにつく可能性もあるのでは、と
 観る者の想像をかきたてハラハラさせてきます。
 (本当はノーDQだから何故注意するのという話なんですけどね。)
 しかし内容自体はというと同じことばっかりとは言わないが
 幅が狭く、そして勝敗自体も後からすると政治が見えるし結局復帰するしで・・・。
 まあまあ良い試合。

EWCW王座戦:スティングvs.ハルク・ホーガン(Superbrawl VIII 2/22/98)
 それぞれ能力が劣化した上に、相互の高めあいがないのが面白くない原因です。
 スティングはStarrcadeと比べるとキャラとスタイルの調整が利いていたけど後半はやっぱりダラダラする事になってましたね。
 悪い試合。

FWCW王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ゴールドバーグ(7/6/98)
 ゴーバは最後までほとんど何もせず。
 NBA選手マローンの綺麗なエース・クラッシャーが唯一の見所でしょう。
 これでゴーバが無敗のままトップ王座を獲得です。
 ひどい試合。

GWCW王座戦:ジェフ・ジャレット(ch)vs.ブッカーT(Bash at the Beach 7/9/00)
 ヘビー級では貴重な動ける2人の対決ですが
 序盤に観客席内乱闘、実況席技を消費、
 リングに戻ればサブミッション、と非効率的な構築となっています。
 可もなく不可もなくといった所ですね。
 新たに王座を作りながら1時間も経たずに王座移動だってんだからルッソーは・・・。
 平均レベル。

HWCW王座戦:ザ・ロック(ch)vs.クリス・ジェリコ(No Mercy 10/21/01)
 序盤はベーシックなレスリングを基本に押さえながらも
 ヒールや相手への意識、早いテンポのアクションと多彩な要素が詰まっています。
 そしてその種が面白い程順調に開花していきます。
 ロープに振る、振り返すが直接攻撃につながらない。
 カウンターが非常に良く機能している一進一退の攻防です。
 呼吸もぴったりで観客の目を引きつけて放させません。
 これはザ・ロック対ジェリコを数え歌にするだけの売りです。
 そしてスピード押しではなく落とす場面もありながらこの圧倒的なフロー感。
 観客が喧騒と歓喜に包まれる特別な空間が生まれたのは偶然ではありません。
 必然です。
 ショート・カットがある訳でもないし、フィニッシュはステフの乱入絡みです。
 WWF軍内の争いでサイド・ストーリーといった位置づけです。
 それでも尚この試合はただただ素晴らしい。
 ぎりぎり名勝負。
 (執筆日:10/28/09)

総評
 中々こういう機会がないとみられないWCWの試合が収録されていますが
 それは同時にクオリティの低さにつながっている。
 唯一DVD化すべき名勝負はWWE時代だしジェリコの個人物と被っている。
 (執筆日:7/17/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

HWCW王座戦:ザ・ロック(ch)対クリス・ジェリコ
  組み離れる。
  組むとザ・ロックがヘッド・ロック。
  ハンマー・ロック。
  ジェリコがハンマー・ロックに返しヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ザ・ロックがアーム・ドラッグ。
  起き上がった所で腕をひねりヘッド・ロック。
  押し飛ばされショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ジェリコがアーム・ドラッグ。
  アーム・ドラッグ。
  腕を取りニーを落とす。
  アーム・ロック。
  起き上がられた所で腕をひねる。
  ロープに振ろうとする。
  ザ・ロックが振り返しバック・エルボー。
  ジェリコが起き上がりザ・ロックに張り手。
  殴り倒しマウント・パンチ。
  殴りつけロープに喉を押しつける。
  チョップ。
  ロープに振りクローズラインへ。
  避けられるもリープ・フロッグへ。
  ザ・ロックはロープを掴んで止まりタイミングをずらすとジェリコを殴り倒す。
  マウント・パンチ。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  ジェリコが蹴り上げクローズラインへ。
  ザ・ロックが受け止めロック・ボトムを狙う。
  ジェリコは振り払うと両足を取って倒しウォール・オブ・ジェリコを狙う。
  ザ・ロックがロープに逃げエプロンに出る。
  ジェリコが三角跳びドロップ・キックを決めて落とす。
  場外に下りると蹴りつける。
  鉄階段に叩きつける。
  持ち上げフェンスの上に落とす。
  場外カウントをカット。
  ザ・ロックが更に攻撃されない内にリングに転がり込む。
  ジェリコがダイビング・バック・エルボーを決めカバー。カウント2。
  後頭部にエルボーを打ち込む。
  殴りつけようとする。
  ザ・ロックがガードし殴りつける。
  ロープに振る。
  ジェリコがフライング・クローズライン。
  カバーするもカウント2。
  起こして張り手。
  チョップ。
  ザ・ロックが体勢を入れ替えチョップ。
  コーナーに振ろうとする。
  ジェリコは振り返すとニール・キック。
  カバーするもカウント2。
  バック・ブリーカー。
  もう1発。
  ロープに走りセントーン。
  カバー。
  ザ・ロックがカウント2で返すと同時に丸め込み。
  ジェリコはカウント2で返すと殴りつける。
  ザ・ロックを殴り倒す。
  ロープに振る。
  ザ・ロックがフライング・クローズライン。
  突進。
  ジェリコがカウンターでロープへのスタンガン。
  マウント・パンチ。
  ボディ・スラムを決めるとコーナーにのぼる。
  ザ・ロックがロープを揺らしてジェリコの体勢を崩す。
  殴りつけスーパープレックス。
  両者ダウン。
  ジェリコが起き上がり殴りかかる。
  ザ・ロックはガードすると殴りつける。
  ロープに振るとベリー・トゥー・ベリー。
  サモアン・ドロップに続けカバー。カウント2。
  殴りつけロープに振ろうとする。
  ジェリコが防ぎクローズライン。
  ザ・ロックが跳び起きる。
  殴りつけていく。
  後ろに手をあげ殴りつけるとジェリコは転落。
  場外に下りると実況席に叩きつける。
  ジェリコをリングに戻す。
  ストンピング。
  ストンピング。
  起こして殴りつけようとする。
  ジェリコがガードして殴りつける。
  チョップを打ちロープに走る。
  ザ・ロックがカウンターでクローズライン。  
  カバーするもカウント2。
  ブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  起こそうとする。
  ジェリコが殴りつけチョップ。
  ロープに走る。
  ザ・ロックがクローズラインを狙う。
  避けられるも場外に投げ捨てる。
  場外に下りるとジェリコをリングに戻す。
  カバーするもカウント2。
  スナップ・メアを決めるとチン・ロック。
  レフェリー・チェックが入る。
  ジェリコが3回目で腕を上げる。
  起き上がるとバック・エルボー。
  殴りつけるとロープに振りドロップ・キックへ。
  ザ・ロックはロープを掴んで自爆させるとコーナーへのスリング・ショット。
  クローズライン。
  起こすとターン・バックルにぶつけコーナーにのせる。
  殴りつけスーパープレックスを狙う。
  ジェリコが抵抗。
  ザ・ロックを突き飛ばして落とす。
  ミサイル・キック。
  ザ・ロックが殴りつけようとする。
  ジェリコがガードして殴りつける。
  ザ・ロックが殴りつけようとする。
  ジェリコがガードして殴りつける。
  チョップを打ちロープに振ろうとする。
  振り返されるもバック・エルボー。
  ロープに走りショルダー・タックル。
  ロープに走りネック・ブリーカー。
  ハリケーン・ラナを決める。カウントは2。
  起こしてチョップ。
  コーナーに振ろうとする。
  ザ・ロックは振り返すとバック・ドロップを狙う。
  後ろに逃れたジェリコにクローズラインを狙う。
  ジェリコが受け止めロック・ボトム。
  ラ・ケプラーダにつなげる。
  カバーするもカウントは2。  
  起き上がったザ・ロックにブルドッグ。
  エルボー・パッドを外しピープルズ・エルボーへ。
  ザ・ロックは避けて自爆させる。
  ジェリコの蹴りを受け止めドラゴン・スクリュー。
  シャープ・シューターを決める。
  ジェリコが何とかロープを掴み場外に転がり出る。
  ザ・ロックは場外に下りると蓋を取りTVモニターを取る。
  リングに逃げようとするジェリコを引き戻すと実況堰の上にのせる。
  そしてロック・ボトム。
  場外カウントをカットする。
  ジェリコを殴りつけリングに戻す。
  リングに入るとジェリコのエルボー・パッドを捨てる。
  ジェリコが起き上がるのを待ち構える。  
  ロック・ボトムを狙う。
  ジェリコがバック・エルボーを叩き込んで逃れると突進。
  ザ・ロックがカウンターでスパイン・バスター。
  ピープルズ・エルボーへ。
  ジェリコが決まる直前でザ・ロックの脚を掴んで倒しウォール・オブ・ジェリコ。
  ザ・ロックがロープを掴もうとする。
  ジェリコが中央に引き戻す。
  ステフが現れ椅子をリングに入れる。
  ジェリコがそれに気づいてエプロンのステフを捕まえようとする。
  ステフが寸前で場外に逃げる。
  ザ・ロックが近づいてきたジェリコに蹴りをいれDDT。
  ステフをリングに投げ入れる。
  そしてステフにロック・ボトム。
  ジェリコがザ・ロックに椅子へのブレイク・ダウン。
  カバーし1,2,3!
  ジェリコが新WCWチャンピオンに!
  ジェリコはベルトをザ・ロックとステフに見せ付けた後コーナーで掲げる。
  ザ・ロックが起き上がり椅子を手にする。
  ジェリコが向き直りザ・ロックに気づく。
  ザ・ロックはジェリコを認めたのか、はたまた椅子がないとお前は俺に勝てないと言いたいのか、椅子をジェリコに渡して去っていく。
  ジェリコは椅子とベルトを掲げる。

試合結果

@WCW王座戦:リック・フレアー(ch)vs.スコット・スタイナー(Clash of the Champions XIV 1/30/91)
AWCW王座戦、ケージ・マッチ:レックス・ルガー(新チャンピオン!)vs.バリー・ウィンダム(Great American Bash 7/14/91)
BWCW王座戦:ベイダー(ch)vs.ロン・シモンズ(新チャンピオン!)(8/2/92)
CWCW王座戦、ランバージャック・マッチ:ベイダー(ch)vs.リッキー・スティムボート(10/16/93)
DWCW王座戦、ケージ・マッチ、キャリア対キャリア(レフェリー:ミスターT):ハルク・ホーガン(ch)vs.リック・フレアー(Halloween Havoc 10/23/94)
EWCW王座戦:スティング(新チャンピオン!)vs.ハルク・ホーガン(Superbrawl VIII 2/22/98)
FWCW王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ゴールドバーグ(新チャンピオン!)(7/6/98)
GWCW王座戦:ジェフ・ジャレット(ch)vs.ブッカーT(新チャンピオン!)(Bash at the Beach 7/9/00)
HWCW王座戦:ザ・ロック(ch)vs.クリス・ジェリコ(新チャンピオン!)(No Mercy 10/21/01)