WWE:The Triumph and Tragedy of World Class Championship Wrestling Disc Twoの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@3本勝負:デューク・ケオムカvs.リッキー・スター(Texas Rasslin' ?/?/'50s)
1本目。
リッキーが腕、頭を使って英国式反復リズムをつけているのが見所。
サブミッションで締め上げている時に脚で抑えていたりと決め方にも注目ですね。
ケムオカは煽り能力こそないものの打撃が鋭くて良いですね。
当時の欠点が出て道筋がないまま1本目はフィニッシュ。
2本目。
落とし所になると本当に見所がなくなるのが辛いところ。
時代ゆえに限られていますからね。
2本目の見所は実質最後だけ。
追い込みを凌いだリッキーがドロップ・キック5連発でカウント3を奪います。
ドロップ・キックの間隔が驚くほど短いですね。
3本目。
ラフ度、攻防のスリリングさで高めていき
最後はリッキーがスケールのでかいスナップ・メア(相手が受け損ねたらRKO誕生です)2発で〆。
当時に強みを感じさせつつ、小さいながらも展開に対する意識があり、
それが許容範囲の長めの時間に収まっている。
思っていたより楽しめましたね。
平均的な良試合。
Aアメリカン王座戦、ノーDQ:キング・コング・バンディ(ch)vs.フリッツ・フォン・エリック(Fritz Von Erich Retirement Show 6/4/82)
バンディが攻めてもフリッツが0距離の反撃しかしないから
試合を引っ張りようがなく、密着してごちゃごちゃやっているだけです。
後半場外を使ったりしてフリッツの攻めターンとなり一応格好はつけましたが、
こんな状態で王座を奪取、そのまま引退なんてとんだ出来レースです。
悪い試合。
BNWA王座戦、ケージ・マッチ(レフェリー:マイケル・ヘイズ):リック・フレアー(ch)vs.ケリー・フォン・エリック(Star Wars of Wrestling 12/25/82)
序盤は前の試合を前提として逸っているので格式に欠けるし、
ヘイズの他にサブ・レフェリーがいてケージ内がごちゃごちゃしているので
美しい絵巻物という面が弱くなってしまったのは否定できません。
しかしフレアーが補正し軸を作ってからの後半は神がかっていましたね。
ケージ、流血、脚攻め、という定番要素と
充実した攻防のタイミング、組み合わせが絶妙でした。
このまま突っ走って欲しかった所ですがクライマックスはいまいち。
ヘイズが不正するフレアーに耐え切れずKOしエリックにカバーさせようとするも
自分の力で勝ちたい、とケリーが拒否した事で
やってられるかとレフェリーを放棄するシーンが挟まれるんですね。
そのシーンを引きずってごたごたが続き、
ケリーがディスカス・パンチを叩き込むも力尽きる、というフィニッシュが
狙い通りの美しさを演出できていません。
両者10カウント・ダウンではなく
ケリーに対するレフェリー・ストップとしたのも微妙に感じさせる原因となっています。
ヘイズがターンしWCCW最大のヒールとなった事で
数え歌の中でも有名な試合ですが内容はベストとはいえない。
好勝負に少し届かず。
(執筆日:5/4/10)
Cアイスマン・パーソンズ、デイビッド&ケビン・フォン・エリックvs.フリーバーズ(5/?/83)
エリックは見栄えの良い動きが出来るけれど
何も考えずその瞬間でのみ判断している。
フリーバーズは煽るけれども実体が余りない。
相手を捕まえる後半は孤立や変化で見応えがあったけれど
これも相手がアイドルだから成り立っているレベルです。
平均レベル。
Dヘア・マッチ:バディ・ローズvs.アイスマン・パーソンズ(Star Wars of Wrestling 6/17/83)
ローズがヘタレてアイスマンの技を引き立てるが
ストーリーではなくやや並列気味です。
アイスマンも技の中でどれが中核にあるのかはっきりしないですね。
タイツを掴んでの丸め込みだったとはいえカウント3後
ごちゃごちゃさせクリームを塗るだけで髪切りを実現させないのはフリッツ・マジック。
少し悪い試合。
E世界6マン・タッグ王座戦:ファビュラス・フリーバーズ(ch)vs.フリッツ&ケビン&マイク・フォン・エリック(David Von Erich Memorial Parade of Champions 5/6/84)
ケビン、マイクの能力の無さは業界随一。
ハート家にもいましたが完全にエリックという肩書きだけの駄目レスラー。
フリーバーズとの抗争がヒットした情念をこの試合でも発揮してはいるものの
完全にトルネード・ルールではないので爆発しきれず。
フリッツは動きがよぼよぼながら、
ずっと同じようなシーンが続くこの試合の中で存在を活かして微妙に変化をつけているので帳消し。
悪くない試合。
(執筆日:3/12/11)
Fクリス・アダムス、サンシャインvs.ジミー・ガーヴィン、プレシャス(David Von Erich Memorial Parade of Champions 5/6/84)
サンシャインとプレシャスのキャット・ファイトに観客が以上に熱狂しています。
確かに本人たちもわき目も振らずに相手に掴みかかっていて見るべきものはあるけど
そんな2人にかき消される男2人は情けない。
悪い試合。
(執筆日:3/12/11)
Gグレート・カブキvs.カマラ(David Von Erich Memorial Parade of Champions 5/6/84)
カブキの鈍い(本人は間を取っているつもりだろうけど)受けがひどい。
ジョバーのような派手さもなく只弱く見えるだけ。
神秘性以前の問題です。
ゴミ箱行き。
(執筆日:3/12/11)
Hアメリカン・タッグ王座戦、ノーDQダブル・リング・マッチ:ファンタスティックスvs.ミッドナイト・エクスプレス
(Parade of Champions 5/5/85)
タッグは新しい形の創出ではなく型を最大化する事が求められる形式。
その中でトルネードにして更にダブル・リングで相方を考える機会を減らすなんて馬鹿げています。
MNEが椅子を使って優位に立ってからの少しばかり魅力は出たけど
最後はもう空位のままでいいよと思わせる茶番劇だし全体的に期待外れ。
そもそもMNE自体まだイートン、レーンという世界最高のタッグではなく
イートン、コンレーの2代目Verですし・・・。
少し悪い試合。
(執筆日:3/12/11)
Iクリス・アダムスvs.ケヴィン・フォン・エリック(7/?/85)
アダムスはコンディショニングからキレのある動きを見せ、
ケヴィンは野生児としてプロレスの型に縛られない事でよい動きを見せます。
アイアン・クローを早めに見せて、そこからラフでヒート・アップさせていきました。
ケリーのがラフ・ファイトの際体を大きく動かしていたのには感心しましたね。
しかし後半の落としが退屈。
試合時間が短いのだからラフで突っ走るべきでした。
最後も我を忘れてケーブルで首を絞めDQというものですしね。
平均より少し上。
Jブルーザー・ブロディ、ミッシング・リンクvs.ワン・マン・ギャング、リック・ルード(10/?86)
下手とかそういう話の前に崩れすぎ手を抜きすぎ。
ワン・マン・ギャングに信頼感を覚えるとかどういう事でしょう。
ひどすぎる試合。
Kケージ・マッチ(レフェリー:フリッツ・フォン・エリック):ブルーザー・ブロディvs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー(3rd Cotton Bowl Extravaganza 10/12/86)
実にスローでスリリングとは程遠い。
ブロディは行動が雑でキャラも崩れ勝ち。、
アビーはグダグダな上、地獄突きも効果的に見せれず。
プエルトリコ・スタイルに制限をかけたような内容。
最後はフォークを持ち出したアビーをフリッツが殴りつけ、
ブロディにカバーさせてカウント3というもの。
老人フリッツの頭の中では自分が一番強いのでしょう。
ひどすぎる試合。
総評
WCCWは試合という意味でのプロレスは雑で
フリッツのチープ・フィニッシュも多いので収録試合はいまいち。
MOTYに選ばれた試合のようにフリーバーズvs.エリック家の全編乱戦の試合が1試合あればな、と思いますね。
(執筆日:4/21/11)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
BNWA王座戦、ケージ・マッチ(レフェリー:マイケル・ヘイズ):リック・フレアー(ch)vs.ケリー・フォン・エリック(WCCW 12/25/82)ケリーがフェイントでタックルを狙う。
フレアーは動じずにかわす。
組むとケリーが脚を取って倒し脚にエルボー・ドロップ。
もう1発。
レッグ・ロック。
フレアーがチン・ロックに捕らえ逃れ起こそうとする。
ケリーが脚を取って倒し脚にエルボー・ドロップ。
レッグ・ロック。
フレアーが腕を取って逃れる。
起き上がり捻る。
ケリーはすぐに前転しドロップ・キック。
フレアーはもんどりうってコーナーに逃げる。
迫るケリーをヘイズが離れさせる。
ケリーが蹴り。
殴りつける。
フレアーはケリーをコーナーにもたれさせるとチョップ。
パンチにチョップ。
ケリーが殴りまくる。
ためを作って殴りつける。
フレアーが倒れこむようにダウン。
ケリーがフレアーを起こそうとする。
フレアーがニー。
ニー。
副レフェリーに見えないように拳を顔に当てる。
チョップ。
スナップ・メア。
ロープにもたれニー・ドロップ。
起き上がったケリーにニー。
ケリーが殴りつけていく。
フレアーがパンツを掴んでニー。
殴りつけチョップで倒す。
起こすとロープに腕を絡め殴りつける。
ヘイズがフレアーを引き離す。
ケリーが近づいてきたフレアーに蹴り。
パンチ。
殴り倒す。
コーナーにもたれさせると殴りつける。
殴りつける。
ヘイズが引き離す。
フレアーが近づいてきたケリーの腹にパンチ。
チョップ。
ブレーン・バスターへ。
ケリーは後ろに着地するとスリーパー。
フレアーがバック・ドロップに切り返す。
ケリーが起き上がるとトップ・ロープにのる。
そこからニー・ドロップ。
ニー・ドロップ。
フレアーが闇雲に拳を振る。
ケリーはかわしてタックルで倒すとニー・ドロップ。
マウント・パンチ。
タイガー・クローを狙う。
フレアーは手首を掴んで耐えると腹を殴りつけて逃れる。
フレアーは起き上がると蹴り。
ロープに振りバック・エルボーで倒す。
担ぐとロープの上に落とす。
ロープに喉を押し付ける。
ヘイズが無理やり引き離す。
ケリーが近づいてきたフレアーに蹴り。
フレアーが腹にパンチ。
ターン・バックルにぶつけチョップ。
スナップ・メア。
エルボー・ドロップ。
カバー。カウント2。
起こそうとする。
ケリーが腹に拳を叩き込んでいく。
起き上がり殴りつけていく。
フレアーはロープにもたれるも腹に蹴り。
ロープに振りアブナミドル・ストレッチを狙う。
ケリーがあわせて回転し最後はケリーがアブナミドル・ストレッチを決める。
フレアーがヒップ・トスに切り返す。
ロープに走りエルボー・ドロップへ。
ケリーは避けて自爆させる。
フレアーを起こすとケージにぶつける。
フレアーがケリーをケージにぶつけようとする。
ケリーが体勢を入れ替えてフレアーをケージにぶつける。
フレアーを起こすとケージにこすりつける。
ヘイズが引き離す。
フレアーがでたらめに拳を振る。
ケリーがフレアーをケージにこすりつける。
ヘイズが引き離す。
ケリーがフレアーを殴りつける。
勢いをつけてケージにぶつける。
起こそうとする。
フレアーが殴りつけようとする。
ケリーは避け殴り倒す。
アピールしてタイガー・クローへ。
フレアーがカウンターで脚に蹴り。
ケリーが殴りつける。
フレアーはロープにもたれながらも脚に蹴り。
脚に蹴り。
蹴りつけ倒す。
ロープに脚を絡め引っ張る。
ヘイズが髪を掴んで引き放す。
フレアーが近づいてきたケリーの脚を掴んで倒す。
ロープに脚を絡める。
注意副レフェリーを威嚇。
ロープを掴んで起き上がったケリーに対し見えないように顔に拳。
チョップ。
脚にニーを叩き込む。
ロープに脚を絡め引っ張る。
ヘイズが髪を掴んで引き離す。
フレアーがスナップ・メア。
4の字へ。
ケリーが蹴り飛ばす。
フレアーが脚を掴んで倒し4の字へ。
ケリーが蹴り飛ばす。
殴りつけようとする。
フレアーはガードして脚を蹴り。
ケリーが殴りつける。
勢いをつけてケージにぶつける。
起こそうとする。
フレアーが脚に頭突き。
ケリーが起き上がりフレアーを殴りつけていく。
フレアーは既に流血している。
フレアーが起き上がり殴りつける。
ケリーはひるまずに殴り倒す。
ニー・ドロップへ。
フレアーがかわして自爆させる。
フレアーがコーナーにもたれるケリーにチョップ。
中央に引っ張ると4の字。
ケリーは両肩がつくもカウント2で上げていく。
そして何とか反転させようとする。
耐えるフレアーに対し意表をついて反対に回り反転させる事に成功。
フレアーは痛みの余りロックを解く。
ケリーはフレアーの脚を蹴りつけていく。
脚をロープに絡めて引っ張る。
ヘイズがケリーを引き離す。
逃げようとロープにのぼるフレアーの脚を殴りつける。
パンツを掴んで引き止める。
フレアーを殴りつけるとフレアーはエプロンに転落。
ストンピング。
ヘイズが髪を掴んで引き離す。
ケリーがフレアーの頭部を蹴る。
殴りつける。
ケージにぶつける。
ケージにこすりつける。
ヘイズが引き離す。
ケリーがフレアーを起こす。
フレアーがニー。
チョップ。
トップ・ロープにのぼる。
そこから飛ぶ。
ケリーがタイガー・クローでキャッチ。
フレアーの体が崩れてダウン。
ヘイズはケージ外のゴディに喋りかけられ話している。
ヘイズがチェックに戻る。
先にチェックしていた副レフェリーが両肩がついているとしてカウントし始める。
ヘイズはフレアーの脚がロープに一瞬当たったのを目撃。
副レフェリーに説明する。
しかし一瞬の事で副レフェリーが確認にいった時にはロープに脚がかかっていない。
軽く口論になる。
ヘイズはケリーにタイガー・クローを止めるよう言う。
従わないケリーの髪を掴んで無理やり引き離す。
納得いかないケリーはヘイズに説明を求める。
その裏でフレアーが起き上がりケリーの背中にハイ・ニー。
副レフェリーとヘイズが言い合いになっている。
フレアーがケリーにチョーク。
ヘイズがフレアーを引き離そうとする。
フレアーが振り払いケリーにチョップ。
ヘイズが怒ってフレアーにパンチ。
副レフェリーは手を出した事を責める。
ヘイズは無視してぐったりしているケリーにカバーするよう言う。
ぐったりしているのでケリーの髪を掴んでカバーさせる。
ケリーは納得いかないのでカバーを止める。
ヘイズはやってられない、とケリー、副レフェリーの胸を突き扉から出ようとする。
とめようとするケリーの背後でフレアーが起き上がりハイ・ニー。
ケリーにぶつかってヘイズが扉の外に転落。
ゴディがどさくさにまぎれて扉をケリーに叩きつける。
ゴディはヘイズを起こすとケージ内に入れる。
フレアーがケリーをカバー。
ヘイズは邪魔だと副レフェリーを突き飛ばすとカウントするもカウント2。
副レフェリーを突き飛ばす。
副レフェリーがヘイズとゴディに出て行けという。
こっちから願い下げだとヘイズ、ゴディは退場。
そのごたごたの裏でフレアーはチョークしマウント・パンチ。
フレアーはケリーを起こすとケージにぶつける。
ケリーは起き上がろうとするも倒れるような状態。
フレアーがケリーの頭部に拳を振り落とす。
マウント・パンチ。
起こすとスナップ・メア。
カバー。カウント2。
カバー。カウント2。
ロープに掴まって何とか起き上がったケリーをケージにぶつける。
カバー。カウント1。
マウント・パンチ。
ケリーがフレアーの腹にパンチ。
パンチ。
フレアーが頭部にエルボー。
起き上がったケリーの頭部にエルボーを打ちおろす。
ケリーが拳を振るも空振り。
フレアーがチョップ。
ケリーがパンチ。
フレアーがチョップ。
コーナーにもたれさせパンチ。
ケリーが殴りつけディスカス・パンチ。
しかし力尽きダウン。
副レフェリーはケリーの状態を確かめている。
その後レフェリー・ストップのようでフレアーの腕を上げる!
フレアーの防衛!
試合結果
@3本勝負:デューク・ケオムカvs.リッキー・スター(2-1)(Texas Rasslin' ?/?/'50s)Aアメリカン王座戦、ノーDQ:キング・コング・バンディ(ch)vs.フリッツ・フォン・エリック(新チャンピオン!)(Fritz Von Erich Retirement Show 6/4/82)
BNWA王座戦、ケージ・マッチ(レフェリー:マイケル・ヘイズ):リック・フレアー(ch)vs.ケリー・フォン・エリック(Star Wars of Wrestling 12/25/82)
Cアイスマン・パーソンズ、デイビッド&ケビン・フォン・エリックvs.フリーバーズ(5/?/83)
Dヘア・マッチ:バディ・ローズvs.アイスマン・パーソンズ(Star Wars of Wrestling 6/17/83)
E世界6マン・タッグ王座戦:ファビュラス・フリーバーズ(ch)vs.フリッツ&ケビン&マイク・フォン・エリック(新チャンピオン!)(David Von Erich Memorial Parade of Champions 5/6/84)
Fクリス・アダムス、サンシャインvs.ジミー・ガーヴィン、プレシャス(David Von Erich Memorial Parade of Champions 5/6/84)
Gグレート・カブキvs.カマラ(David Von Erich Memorial Parade of Champions 5/6/84)
Hアメリカン・タッグ王座戦、ノーDQダブル・リング・マッチ:ファンタスティックス(新チャンピオン!)vs.ミッドナイト・エクスプレス(Parade of Champions 5/5/85)
Iクリス・アダムスvs.ケヴィン・フォン・エリック(DQ)(7/?/85)
Jブルーザー・ブロディ、ミッシング・リンクvs.ワン・マン・ギャング、リック・ルード(DQ)(10/?86)
Kケージ・マッチ(レフェリー:フリッツ・フォン・エリック):ブルーザー・ブロディvs.アブドゥーラ・ザ・ブッチャー(3rd Cotton Bowl Extravaganza 10/12/86)