WWE:The Best of Saturday Night's Main Event Disc Threeの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
約2時間35分です。
@ハルク・ホーガン、アルティメット・ウォーリアーvs.ミスター・パーフェクト、ジーニアス(Saturday Night's Main Event #25 1/27/90)
この2人が組んではまともに試合を展開させる訳がない。
形だけの反撃シーンを作るも基本ワン・サイド。
パーフェクトの大げさな受けと試合後のウォーリアーとホーガンのWMへの火花の散らしあいが見所です。
悪い試合。
Aハルク・ホーガンvs.ミスター・パーフェクト(Saturday Night's Main Event #26 4/28/90)
タッグに比べると自ずと頭を使わなければならないのでましにはなっているが、
ホーガンが勝手に耐えて、やられて、ハルク・アップしているだけです。
悪い試合。
Bハート・ファウンデーションvs.ロッカーズ(Saturday Night's Main Event #26 4/28/90)
スピードにのった中、正統的に、また自由にレスリングを組み上げる。
きびきびとした動きで見事な緩急ですね。
素晴らしいタッグ同士の可能性を活かした内容です。
しかし後半はHBKの孤立が型を活かさない形になると
デモリッションが視察に訪れ、最後はやっぱりのデモリッションを巻き込んだ乱闘で不透明決着。
クオリティは高いがタッグとしてはやや散漫な形となりました。
中々良い試合。
CIC王座戦:ミスター・パーフェクト(ch)vs.ティト・サンタナ(7/28/90)→詳細
同年に行われたフレアーvs.ピルマンを彷彿とさせますね。
場外を含めた広い空間の中を移動しながら一進一退を生み出します。
レフェリーが脚を痛めた事で(この演技がくさくて一瞬冷めました)サンタナが勝機を逃すと
後半はパーフェクトが支配して落ち着かせます。
サンタナの反撃で爆発的に盛り上がるように作り上げ、最後は薄氷の防衛。
いちいちスケール・アップさせる受身をしていたりとパーフェクトの素晴らしさが伝わってくる内容でしたね。
逆にサンタナは良い事は良いけどパッとしないよね、という定評を覆せない所がありました。
この試合での役割所はいかに観客を熱狂させるオーラを醸すかにありましたからね。
中々良い試合。
Dバトル・ロイヤル(Saturday Night's Main Event #29 4/27/91)
ホーガンが入っていますがウォーリアーにトップを譲った後とあって、
ホーガンのためのバトル・ロイヤルではなく、最後の2人にヴァレンタインが残る格好になっています。
このヴァレンタインが意外に観客の支持を受けていてパーフェクトとの本格的な一騎打ちは見所がありましたね。
悪くない試合。
Eブレット・ハートvs.テッド・デビアス(Saturday Night's Main Event #29 4/27/91)
ブレットはハードで素早さもある。
まったくぶれない攻撃です。
デビアスは受けで試合を作りますから上手く噛み合っていますね。
しかし後半はデビアスの試合構築が弱い。
ブレットがここまでそれ自体で価値のあるレスラーという事を証明しているなら
もっと乱戦っぽく無理やり押さえつけ、時に自由に放して構築したら良かったですね。
通常の試合となるとデビアスは人の良さが出て中々一線を越えれないからなぁ。
最後はパイパーが乱入。
デビアスに襲いかかって反則かと思いきや、
シェリーに絡んでブレットXデビアスをカメラからフェード・アウトさせる、という、より性質の悪い物。
ようやく姿を消して気を取り直して・・・と思ったら
ブレットとデビアスがわざとらしく場外に出て両リンだものね。
中々持ってひどいエンディングでした。
平均的な良試合。
Fリック・フレアー、アンダーテイカーvs.ハルク・ホーガン、シッド・ヴィシャス(Saturday Night's Main Event #30 2/8/92)
テイカーがNWA的な受けをしてフレアーと連携技まで見せるので驚きです。
当時ここまでキャラを逸脱したのは他に例を見ないように思います。
タッグを頑張って試合を壊すヒールに対し、ベビーフェイスはスター性で頑張って試合を壊してくれます。
更にはせっかくシッドが見捨てたのに、
ビーフケーキなんかが加勢に入るからホーガンは全然やられない。
その日その日ベースで観客を満足させるスタイルのホーガンとはいえ、こういう時はやられないとねぇ。
ひどい試合。
GIC王座戦:デイビー・ボーイ・スミス(ch)vs.ショーン・マイケルズ(Saturday Night's Main Event #31 11/14/92)
レスリングは素早いが特に組み合わせのボーナス・ポイントはなし。
HBKのヘタレっぷりもスミスのパワーも見せるには見せるが試合構築への影響はなし。
ヘビー級でもJrヘビー級でもない中途半端な内容といった印象ですね。
終盤はそれまでに比べ構図に入り盛り上がるもフィニッシャー・チョイスが微妙でしたね。
これなら丸め込みでよいように思うが・・・。
間違いなく良い試合だがまったく特別な物はなく、まあまあ良い試合程度。
Hストリート・ファイト:ショーン・マイケルズvs.シェイン・マクマホン(Saturday Night's Main Event #32 3/18/06)
シェインは生まれもっての部分に依存しているから年を取るときついですね。
行動に移るまでの時間が長く、かなりリズムが悪いです。
ラダー上から場外テーブルへのスーパープレックスなど過激な事をやって
試合をスロー・ペースにして顔芸などの領域に持ってきているのでそれなりには楽しめますけどね。
最後はScrewedフィニッシュ。
これならもう少し試合時間は短くしても良いのじゃない。
悪くない試合。
Iハンディキャップ・エリミネーション・マッチ:DXvs.スピリット・スクワッド(Saturday Night's Main Event #33 7/15/06)
この形式にも関わらず試合時間は10分なし。
この事実だけで予想はつくと思いますが、
5人揃った状態の時にさえ応援団にはまったく攻めさせる機会を与えず。
DXがからかって5回フィニッシャーを見せるだけ、といった按配です。
DXに対して最も効果を与えた攻撃はスクワッドの誰でもなくビンスだったものねぇ。
情けない。
ひどい試合です。
JWWE王座戦:エッジ(ch)vs.ジョン・シナ(Saturday Night's Main Event #33 7/15/06)
雰囲気だけ作ると速すぎるスーパープレックスを放ち終盤へ。
その終盤は動きこそ良い物のシナはテンプレートで対応しています。
TVマッチと全然変わりなかったですね。
少し悪い試合。
総評
ビデオ化されていないという面ではベスト版に関しては一定の需要がありましたが、
やっぱりその性質上中身は厳しい物で3枚組みもいらないだろう、というのが率直な感想。
(執筆日:7/30/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
CIC王座戦:ミスター・パーフェクト(ch)vs.ティト・サンタナ(7/28/90)組むとパーフェクトがニー。
殴りつけロープに振ろうとする。
サンタナが振り返しヒップ・トス。
アーム・ドラッグ。
ドロップ・キックを決め落とす。
レフェリーの制止を振り切り場外に出る。
パーフェクトが逃げリングに滑り込む。
そのまま反対の場外に出る。
サンタナが追って捕まえ殴りつける。
チョップで倒す。
リングに戻す。
腕を取る。
パーフェクトが取り返す。
サンタナが取り返す。
パーフェクトがロープに押し込みニー。
ロープに振ろうとする。
サンタナが振り返しショルダー・スルーを狙う。
パーフェクトが蹴り上げクローズライン。
起こすとニーを突き上げる。
起こすとチョップ。
殴りつけていく。
ドロップ・キック。
サンタナは近づいてきたパーフェクトに蹴り。
殴りつけて起き上がる。
パーフェクトが殴りつける。
ボディ・スラム。
ストンピング。
ネック・ロック。
ヒーナンがレフェリーの注意を引いている隙に首を絞める。
サンタナが拳を突き上げて逃れる。
パーフェクトが殴りつける。
コーナーに振り突進。
サンタナがカウンターで蹴り。
クローズラインを叩き込む。
命乞いをするパーフェクトの髪をつかんで起き上がらせるとぐるぐるパンチ。
倒れたパーフェクトとレフェリーが激突。
サンタナがパーフェクトの脚を蹴り払う。
4の字を決める。
レフェリーは脚を抑えている。
サンタナは外してレフェリーの状態を確認。
ロープに走るとパーフェクトにフライング・フォア・アームズ。
カバーするもレフェリーは立てないようでカウントするまでに時間がかかる。カウント2。
サンタナが文句を言う。
セカンド・ロープに上るとフライング・クローズライン。
レフェリーが這っていきカウントするもカウント2。
サンタナがニー・ドロップ。
サンタナがレフェリーに文句を言う。
どうしようもないという事でセカンド・レフェリーが入ってくる。
(CM)
パーフェクトが近づいてきたサンタナにパンチ。
腹に蹴り。
殴りつける。
ロープに振りクローズラインへ。
サンタナが避けクロス・ボディ。
パーフェクトはカウント2で返すと殴り飛ばす。
膝をついたサンタナを殴りつける。
起こすとコーナーにもたれさせチョップ。
スナップ・メア。
ネック・ブリーカー。
頭部にストンピング。
膝をついたサンタナを殴りつける。
サンタナが殴り返しながら起き上がっていく。
パーフェクトが殴り返し蹴り飛ばす。
またの間に頭部を挟み回転。
サンタナを起こすとチョップ。
殴りつけていく。
サンタナが殴り返しコーナーにパーフェクトをもたれさせる。
パンチを連打。
拳を叩き込むとパーフェクトが場外に転落。
サンタナは場外に下りるとチョップで倒す。
リングに戻す。
髪をつかんで投げ飛ばすとパーフェクトは股間を鉄柱に打ち付ける。
サンタナはパーフェクトを起こすとアトミック・ドロップ。
反対向きにしてもう1発。
コーナーにぶつかったパーフェクトにクローズライン。
カバー。カウント2。
ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
パーフェクトがパーフェクトプレックスを狙う。
サンタナがインサイド・クレイドルに切り返す。
パーフェクトがカウント2で体勢を入れ替える。
1,2,3!
パーフェクトの防衛!
試合結果
@ハルク・ホーガン、アルティメット・ウォーリアーvs.ミスター・パーフェクト、ジーニアス(Saturday Night's Main Event #25 1/27/90)Aハルク・ホーガンvs.ミスター・パーフェクト(Saturday Night's Main Event #26 4/28/90)
Bハート・ファウンデーションvs.ロッカーズ(ノー・コンテスト)(Saturday Night's Main Event #26 4/28/90)
CIC王座戦:ミスター・パーフェクト(ch)vs.ティト・サンタナ(Saturday Night's Main Event #27 7/28/90)
Dバトル・ロイヤル(勝者:ミスター・パーフェクト)(Saturday Night's Main Event #29 4/27/91)
Eブレット・ハートvs.テッド・デビアス(ダブル・カウントアウト)(Saturday Night's Main Event #29 4/27/91)
Fリック・フレアー、アンダーテイカーvs.ハルク・ホーガン、シッド・ヴィシャス(DQ)(Saturday Night's Main Event #30 2/8/92)
GIC王座戦:デイビー・ボーイ・スミス(ch)vs.ショーン・マイケルズ(新チャンピオン!)(Saturday Night's Main Event #31 11/14/92)
Hストリート・ファイト:ショーン・マイケルズvs.シェイン・マクマホン(Saturday Night's Main Event #32 3/18/06)
Iハンディキャップ・エリミネーション・マッチ:DXvs.スピリット・スクワッド(Saturday Night's Main Event #33 7/15/06)
JWWE王座戦:エッジ(ch)vs.ジョン・シナ(DQ)(Saturday Night's Main Event #33 7/15/06)