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WWE:The Best of Saturday Night's Main Event Disc Oneの分析


名勝負 なし
好勝負 ランディ・サベージvs.ブレット・ハート(Saturday Night's Main Event #13 11/28/87)

約2時間55分です

@WWE王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ボブ・オートンJr(Saturday Night's Main Event #1 5/11/85)
 ホーガンのテンプレートが出来ていないが、
 かといってボブがプロレスをする程にはピュアなレスリングではない。
 7分せずにパイパーが乱入して反則裁定です。
 悪い試合。

Aポール・オンドロフvs.ロディ・パイパー(Saturday Night's Main Event #2 10/5/85)
 テンションと硬さでそれぞれ定評のある2人が乱戦。
 憎しみが血走った良い乱戦ですね。
 ただブックの位置づけとしては遺恨の一環としての乱戦でしかないので、
 そこから発展させる気もなく両リンという当たり障りのないエンディングとなっています。
 平均レベル。  

BWWE王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.テリー・ファンク(Saturday Night's Main Event #4 1/4/86)
 ホーガンがアピールではなく行動で観客に訴えかけ、汗をかいているのは良いですね。
 テリーはWWEで実績がないのでやられ役を抜け出る物ではなかったけど。
 悪くない試合。

Cボクシング・マッチ:ミスターTvs.ボブ・オートンJr(Saturday Night's Main Event #5 3/1/86)
 茶番。
 何故ボクシング・マッチでリングアウト決着なのやら。
 ひどい試合。
 試合後パイパーがリングに上がって2人でリンチしWMへの下準備。

Dリッキー・スティムボートvs.ジェイク・ロバーツ(Saturday Night's Main Event #7 10/4/86)
 スティムボートのスピードにロバーツがついていけるので良い内容になっていますね。
 しかしロバーツが見得を切る時間は与えられていないし、
 最後は終盤というには弱いクイック・フィニッシュで終わり。
 平均より少し上。
 試合後スティムボートがコモド・ドラゴンでロバーツの蛇を追い払いました。 

EIC王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.ジェイク・ロバーツ(Saturday Night's Main Event #8 11/29/86)
 ヒールvs.ヒールではありますが
 両者ががむしゃらにぶつかり合えば当然観客も惹きこまれてしまいますね。
 相手に負けたくない、相手を攻撃する事だけを念頭に置いて向き合っていますし、
 だからこそカバーされてもカウント2ではなくカウント1で返している。
 荒れた自然の結果としてダブルDQとなりますが最後まで集中力は途切れませんでしたね。
 平均的な良試合です。

FWWE王座戦、ケージ・マッチ:ハルク・ホーガン(ch)vs.ポール・オンドロフ(Saturday Night's Main Event #9 1/37/87)
 オンドロフは喧嘩ファイトが出来るから、ホーガンだから、という理由だけでは引きません。
 相変わらずホーガンはやられ方が下手なので
 思うように勝負論に見せ場を持っていけないのだけど
 両者同時に脱出、延長戦という展開がそれを補っています。
 当時のホーガンの試合にしては上位に位置する内容。
 平均より少し上です。

G20マン・バトル・ロイヤル(Saturday Night's Main Event #10 3/14/87)
 人数の多さが難しい所だけど、ホーガン、アンドレの二台巨頭が含まれているのでテンポ良く脱落。
 アンドレがホーガンの不意をつき、全員が協力してこの2人も脱落です。
 それによりスターは消えるものの残ったレスラーが意外に頑張り引き継ぎました。
 今回優勝する事になるハーキュリースが中でも良かったですね。
 悪くない試合。

Hタッグ王座戦、3本勝負:ハート・ファウンデーション(ch)vs.ブリティッシュ・ブルドッグス(Saturday Night's Main Event #11 5/2/87)
 1本目が反則系で2-0のブックですので3本勝負という形式に左右されることなく、
 ハードな攻撃とタッグの要素が詰まったぶつかり合いが見られます。
 ただ1本目が反則系だったので2本目でブルドッグスが普通に3カウントをとっても
 王座が移動しないというルール適用はまったくもって馬鹿げていますね。
 まあまあ良い試合。

IIC王座戦:ホンキー・トンク・マン(ch)vs.ランディ・サベージ(Saturday Night's Main Event #12 10/3/87)
 セコンドを上手く試合の転換点として利用しており、
 また相手ともタイミングを計って攻防をしています。
 ただジミーがKOされて消えた後はやや地味ですね。
 サベージも怒るならチョークなどではなくもっと躍動感のある動きで表現するべきでした。
 最後はHFの乱入で終わり。
 しかしホンキーから受ける印象以上に内容はありました。
 平均より少し上。

Jランディ・サベージvs.ブレット・ハート(Saturday Night's Main Event #13 11/28/87)
 ブレットがまだシングルとしては完成されていないので
 ベースの接触具合はやや完成度に足りない所がありますが、
 試合の展開付けが上手く、鉄柱やロープなどの環境を存分に使っています。
 リング周りが良く見えていますね。
 また終盤はサベージが脚を痛め歩けなくなりますが、
 その状況とサベージ勝利という結末をどう結びつけるか、
 フィニッシュから帰納的に試合を組み立てている。
 サイコロジーに優れた内容となっています。
 ぎりぎり好勝負。

@バリー・ウィンダム、リッキー・スティムボート、マイク・ロトンドvs.アイアン・シーク、ニコライ・ボルコフ、ジョージ・スティール(Saturday Night's Main Event #1 5/11/85)
 USA組みはNWA式の魅せ方で盛り上げます。
 一方の反米軍はその異質なスタイルを理解できず、ただサンドバックになっているだけです。
 少し悪い試合。

(執筆日:7/23/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

Jランディ・サベージvs.ブレット・ハート(Saturday Night's Main Event #13 11/28/87)
  ナイドハートがエリザベスに近づく。
  サベージが場外に下りて立ちふさがる。
  サベージがHFを追いかける。
  リングに逃げようとしたブレットの脚を捕まえて引きずり出すと頭部にエルボーを打ち込む。
  鉄柱にぶつける。
  リングに戻りアピール。
  サベージはリングに入ったブレットに掴みかかるとコーナーでジャブをいれ顔をかきむしる。
  コーナーに振ろうとする。
  ブレットが振り返そうとする。
  サベージは髪をつかんで防ぎコーナーに振る。
  突進。
  ブレットはかわしてコーナーに激突させると背中を殴りつけ蹴り。
  起こしてチョーク。
  スナップ・メア。
  エルボー・ドロップ。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  サベージが蹴り上げる。
  ランニング・エルボー。
  エプロンに転がり出たブレットを起こすと顔を掴んでロープに押し付ける。
  レフェリーが引き離す。
  サベージがロープを勢い良く押すとブレットは押し飛ばされ柵に激突。
  ナイドハートがエプロンに上がる。
  サベージは入ってこいよ、と挑発。
  同じくエプロンに上がってきたジミーとナイドハートの頭をぶつける。
  コーナーに上がると場外のブレットめがけて飛ぶ。
  ブレットがカウンターでメガフォン攻撃。
  ナイドハートがサベージに蹴りをいれリングに戻す。
  ブレットがロープに振り蹴り。
  レッグ・ドロップ。
  持ち上げるとコーナーに逆さ吊りにする。
  ストンピングを連打。
  レフェリーが注意。
  パイル・ドライバー。
  カバーするもカウント2。
  エルボーを頭部に打ち込み倒す。
  コーナーに振り突進。
  サベージはかわしてコーナーに激突させる。
  ブレットを肩から鉄柱に突っ込ませる。
  スナップ・メア。
  コーナーに上るとそこから飛んでダブル・アックス。
  カバーするもカウント2。
  起こそうとする。
  ブレットが腹にパンチ。
  バック・ブリーカー。
  セカンド・ロープにのるとエルボー・ドロップへ。
  サベージが避けて自爆させる。
  起こすと蹴り上げる。
  髪をつかむとロープ越しに場外へ飛びロープに喉を打ち付ける。
  リングに戻りカバー。カウント2。
  ロープに押し付ける。
  レフェリーが注意して放す。
  サベージが突進。
  ブレットがカウンターで場外へのショルダー・スルー。 
  サベージはこれで脚を痛めてしまい動けない
  ブーツを脱いで脚を抑えている。
  ブレットは場外に下りると近づく。
  レフェリーが反則にするぞ、と脅して下がらせる。
  サベージが何とか体をリングに入れる。
  ブレットは自分の勝ちにしろ、と要求するもレフェリーはサベージの戦意を確認し試合続行。
  ブレットが脚を殴りつける。
  脚にストンピング。
  脚を掴んで引っ張ると鉄柱に叩きつける。
  リングに戻ると脚にニーを叩きつける。
  スピニング・トー・ホールド。
  サベージが蹴り飛ばすとブレットは肩から鉄柱に激突する。
  サベージはブレットの喉をロープに押し付ける。
  ロープを引っ張りマットに叩きつける。
  カバー。カウント2。
  ブレットがレッグ・ロック。
  ハーフ・ボストン・クラブ。
  サベージがロープを掴む。
  ブレットはエプロンで起き上がったサベージにリング内へのスナップ・メア。
  脚を殴りつける。
  サベージが顔を引っかく。
  エプロンへ移動。
  ブレットがサベージを起こしてリング内へのボディ・スラムを狙う。
  サベージがインサイド・クレイドルに切り替えして1,2,3!
  サベージの勝利。
  ブレットがサベージを羽交い絞めにする。
  ジミーがメガフォン攻撃を狙うもサベージは避けて誤爆させる。
  メガフォンを手にして追い払う。

試合結果

@WWE王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ボブ・オートンJr(DQ)(Saturday Night's Main Event #1 5/11/85)
Aポール・オンドロフvs.ロディ・パイパー(ダブル・リングアウト)(Saturday Night's Main Event #2 10/5/85)
BWWE王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.テリー・ファンク(Saturday Night's Main Event #4 1/4/86)
Cボクシング・マッチ:ミスターTvs.ボブ・オートンJr(リングアウト)(Saturday Night's Main Event #5 3/1/86)
Dリッキー・スティムボートvs.ジェイク・ロバーツ(Saturday Night's Main Event #7 10/4/86)
EIC王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.ジェイク・ロバーツ(ダブルDQ)(Saturday Night's Main Event #8 11/29/86)
FWWE王座戦、ケージ・マッチ:ハルク・ホーガン(ch)vs.ポール・オンドロフ(Saturday Night's Main Event #9 1/37/87)
G20マン・バトル・ロイヤル(勝者:ハーキュリース)(Saturday Night's Main Event #10 3/14/87)
Hタッグ王座戦、3本勝負:ハート・ファウンデーション(ch)vs.ブリティッシュ・ブルドッグス(2-0)(Saturday Night's Main Event #11 5/2/87)
IIC王座戦:ホンキー・トンク・マン(ch)vs.ランディ・サベージ(DQ)(Saturday Night's Main Event #12 10/3/87)
Jランディ・サベージvs.ブレット・ハート(Saturday Night's Main Event #13 11/28/87)
Kバリー・ウィンダム、リッキー・スティムボート、マイク・ロトンドvs.アイアン・シーク、ニコライ・ボルコフ、ジョージ・スティール(Saturday Night's Main Event #1 5/11/85)