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WWE:Legends of Wrestling Vol.Threeの分析


名勝負 NWA王座戦、アイ・クイット・マッチ: リック・フレアー(ch)vs.テリー・ファンク(Clash of the Champions IX 11/15/89)
好勝負 #1コンテンダーズ・マッチ:テリー・ファンクvs.リッキー・スティムボート(WCW Clash of Champions VII 6/14/89)

Disc 3はロディ・パイパーとテリー・ファンク。
約2時間50分です。

パイパーに関してはパイパーズ・ピットとそのスタイルを。
テリーに関してはそのイカレっぷり、ベビーフェイス/ヒール両方こなした才覚など。

・Roddy Piper Interviews Himself

@アマレス・エキシビション:リック・フレアーvs.ロディ・パイパー(Mid Atlantic 11/24/82)
 上手くいかないフレアーがいきなり蹴りつけるもパイパーが逆転し3カウント奪う、というプロモ試合。

Aロディ・パイパーvs.ポール・オンドロフ(WWF 8/3/85)
 パイパーの煽りっぷりは見事な物ですね。
 オンドロフはこういう感情的なファイトは向いてないのでやや物足りない。
 不透明決着のつけ方がいまいちでそれを助長させましたね。
 リングに戻らずフェード・アウトまで乱闘を続ければよかったのに。
 平均レベル。

Bロディ・パイパーvs.ボブ・オートン(WWE SNME 11/29/86)
 いきなりムラコに退場命令。
 パイパー→オートン→パイパーと攻めて終了という非常に短い試合。
 しかし2人の芸達者ぶりは伝わる。

Cヘア・マッチ:ロディ・パイパーvs.エイドリアン・アドニス(Wrestlemania III 3/29/87)
 ジミー・ハートが大忙しの活躍を見せて盛り上げました。
 ラフ・ファイトの対比とスリーパーの攻防でボリュームを増せば、
 ファン・マッチ以上の物にもできる可能性を感じましたがここでは単なるファン・マッチです。
 平均レベル。
 ついでにこの試合はパイパーの最初の引退試合でもありました。

Dロディ・パイパーvs.ハク(WWE SNME 10/14/89)
 パイパーの復帰戦。
 しばらくリングを離れているので少々腕は鈍っていますがハクをスカッシュし盛り上げています。
 
Eケージ・マッチ:ロディ・パイパーvs.リック・ルード(WWE 12/28/89)
 フォールも有効なルールですがパイパーの元気が無く単調なシーンで展開されます。
 ルードのケージ上ダイブや脱出を巡る終盤のブックを見るにつれ 
 それなりに気合は入っていたと思うのですが、悪くない試合程度に終わります。

FIC王座戦:カート・ヘニング(ch)vs.ロディ・パイパー(WWE 12/28/90)
 パイパーが攻めっぱなし、
 へニングは金具攻撃からようげき反撃。
 終盤にようやく攻防が出るという退屈な内容です。
 少し悪い試合。

Gテリー・ファンクvs.ジャンクヤード・ドッグ(WWE SNME 11/2/85)
 テリーがフット・ワークを見せていますが
 ほとんどが受け一辺倒なのでたいした試合ではありません。
 少し悪い試合。

HNWA王座戦、アイ・クイット・マッチ: リック・フレアー(ch)vs.テリー・ファンク(Clash of the Champions IX 11/15/89)
 「プロレス嫌いな人でもいい
 とにかく見てください
 業界最高の2人のレスラーが
 すべてを出して戦っています」
 JRのこの言葉が全てを物語っています。
 この試合のフレアーは他のどの試合よりもエネルギッシュです。
 自分を鏡に映したかのようなフット・ワークを見せるファンクに対し全身全霊のチョップを打ち込んでいく。
 そのチョップはどの一発も最も重く、そして最大にスケール・アップされています。
 流血を使っていないにも関わらず内腑をえぐるように響いてくるハードコア・マッチ。
 歴史的な名勝負です。
 (執筆日:10/11/09)

I#1コンテンダーズ・マッチ:テリー・ファンクvs.リッキー・スティムボート(WCW Clash of Champions VII 6/14/89)
 打撃、ロープ・ワークと大技を上手く組み合わせ、使い所をわきまえているから、
 決して派手ではないにもかかわらず、それは意味を持ち十分な効果を為す。
 試合構築に関しても場外のはさみ方から、
 一進一退、二進一体の使い分け、そして相手とのバランス感覚が秀逸です。
 美しい試合です。
 試合時間がメインなのに13分、反則裁定フィニッシュというのが残念ですが
 試合後にルガーがヒール・ターンするサプライズのための仕様なので問題ありません。
 試合後の結末を含めて、ぎりぎり好勝負。
 しかしこのDVDはルガーが現れる前に映像が終了しています。
 まあ特に変わった事はしてないので想像力で補完すれば良いと思いますけど。

Jレジェンズ・マッチ:テリー・ファンクvs.タリー・ブランチャード(WCW Slamboree 5/22/94)
 40歳と50歳の乱戦ですが
 木板へのパイル・ドライバーや花道DDTの他、
 コーナーから立てた椅子へのパイル・ドライバー
 (仕掛けたテリーが椅子に座る、という間の抜けた形になり一安心)も出る程でした。
 途中でDQになるので試合としては余り評価できませんけどね。
 悪くない試合。
 (執筆日:10/9/09)

総評
 この2人なら語る事は一杯ありそうなものなのに本編は短めです。
 パイパーは個人物が出ているし、
 ファンクも特集の一人で終わらせるには物足りない。
 スティムボートvs.ファンクのDVD化は大きいが試合後のシーンがカットされているしなぁ。
 (執筆日:3/3/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

HNWA王座戦、アイ・クイット・マッチ:リック・フレアー(ch)vs.テリー・ファンク(Clash of the Champions IX 89)
  組むとフレアーがコーナーに押し込もうとする。
  ファンクが逃れパンチで威嚇。
  組むとファンクがロープに押し込みパンチを放つ。
  フレアーは避けるとチョップを打ち込む。
  ファンクは場外に転落。
  リングに戻る。
  フレアーがコーナーに押し込み殴りつける。
  チョップを叩きつける。
  コーナーに振る。
  コーナーに振る。
  チョップ。
  ファンクがたまらず場外へ。
  フレアーが追いかけ腹にパンチ。
  チョップ。
  チョップ。
  ファンクがたまらずリングに入り場外に逃げる。
  フレアーはリングで待つ。
  ファンクがリングに入る。
  ファンクがジャブで牽制。
  組むとファンクがヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  フレアーが脚を掴んで倒しチョーク。
  ファンクはフレアーを殴りつけて逃れる。
  エプロンに出るとフレアーの頭部を蹴りつける。
  殴り倒す。
  リングに戻るとロープ越しにチョップ。
  ヘッド・バッド。
  リングに戻すと背中を殴りつける。
  フレアーがチョップを打つも崩れ落ちる。
  ファンクはフレアーを起こすと殴り倒す。
  起こすと頭部にエルボーを落とす。
  場外に投げ捨てる。
  場外に下りるとフレアーを柵にぶつける。
  殴りつけていく。
  マイクを取るとそれで殴りつける。
  フレアーがチョップ。
  ファンクがマイクで殴りつける。 
  フレアーがチョップ。
  ファンクを殴りつける。
  ファンクがリングに転がりはいる。
  フレアーがリングに入りチョップ。
  ファンクがフレアーを殴り倒す。
  10カウント・パンチ。
  マイクをつきつけ降参を迫りながら殴りつける。
  フレアーがアトミック・ドロップに返す。
  ファンクをロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  ファンクがネック・ブリーカーに切り返す。
  顔に張り手を叩き込み挑発。
  フレアーは起き上がると喉を掴む。
  股間にニー。
  チョップを打ち込んでいく。
  ファンクが場外に逃げる。
  後を追いチョップを打ち込み柵にぶつける。
  チョップにパンチ。
  チョップを打つ。
  ファンクがリングに逃げようとする。
  フレアーは引き戻すと柵に叩きつける。
  チョップ。
  ゲイリーを押す。
  リングに逃げたファンクを追ってリングに入る。
  マイクを取ると降参しろと迫りチョーク。
  エプロンに出てゲイリーを威嚇。
  ファンクが後ろからフレアーを殴りつける。
  リングに引き入れるとネック・ブリーカー。
  事故で首を痛めたよなというと首を殴りつける。
  パイル・ドライバーの体勢に捕らえる。
  レフェリーに聞くよう指示。
  Noというフレアーを殴りつける。
  重心を低くしたフレアーを引き上げパイル・ドライバー。
  Noと言うフレアーにレッグ・ロック。
  また首が折れるぞといってフレアーの後頭部をリングに叩きつける。
  場外に投げ捨てる。
  場外に下りると床の上でパイル・ドライバー。
  レフェリーが聞くもフレアーは答える力もない。
  ファンクがマイクでフレアーを殴りつける。
  リングに戻す。
  エルボーを叩きつけて倒す。
  起こすとエルボーを叩きつけて落とす。
  場外に投げ落とす。
  テーブルの上にボディ・スラム。
  テーブルを移動させエプロンにたてかける。
  フレアーを起こそうとする。
  フレアーが腹にパンチ。
  チョップ。
  チョップ。
  パンチ。
  テーブルにファンクの頭を叩きつける。
  テーブルを移動させる。
  ファンクの背中を殴りつけチョップ。
  テーブルの上を滑らせる。 
  ゲイリーにエルボー。
  ファンクにチョップ。
  リングに逃げようとするファンクを引き戻すと柵をまたぐ様に落とす。
  チョップ。
  ファンクがリングに逃げる。
  フレアーは追うとニー・ドロップ。
  ファンクがたまらず場外に出る。
  すぐ戻る。
  フレアーがファンクにアトミック・ドロップ。
  脚をロープに乗せヒップ・ドロップ。
  チョップ。
  足を蹴りつける。
  チョップにパンチのコンボ。
  脚を蹴りつけ倒す。
  ファンクが場外に出て逃げていく。
  フレアーは追っていくと押し倒す。
  持ち上げると脚にニー・クラッシャー。
  リングに戻る。
  ファンクをエプロンに引き上げるとリング内へのブレーン・バスター。
  脚を引っ張り4の字を狙う。
  蹴り飛ばそうとする脚を掴み4の字に持っていこうとする。
  ファンクが殴りつけ防ぐ。
  フレアーをエプロンに出すとリング内へのブレーン・バスターを狙う。
  フレアーが逆に持ち上げエプロンに落とす。
  ファンクの脚をエプロンに叩きつける。
  リングに戻るとファンクの拳を避けながらチョップ。
  脚を蹴りつけると倒して4の字。
  No・・・Never・・・といってファンクが耐える。
  しかし遂にYes,I quitと口にする!
  フレアーの勝利!
  フレアーが「私と握手したいと言え」と求める。
  ファンクは止めようとするゲイリーを押しのけると
  「約束したんだ。お前は最高だ。俺より上だ」と言って握手する。


I#1コンテンダーズ・マッチ:テリー・ファンクvs.リッキー・スティムボート(WCW Clash of Champions VII 6/14/89)
  組むとテリーがロープに押し込む。
  体勢を入れ替えあう。
  レフェリーが引き離す。
  組むとテリーがコーナーに押し込む。
  チョップ。
  チョップ。
  張り手を叩き込む。
  りっキーがチョップを打ち込んでいく。
  仕切りなおし。
  組むとテリーがロープに押し込み顔に張り手。
  リッキーはすぐに張り手2発。
  チョップに張り手を叩き込む。
  テリーは崩れるように場外に出る。
  テリーがリングに戻る。
  組むとテリーがヘッド・ロック。
  ロープに振られショルダー・タックル。
  ロープに走りショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  リッキーがカウンターでダブル・チョップ。
  ドロップ・キック。
  もう1発決め落とす。
  リングに入ってきたテリーを殴りつける。
  殴りつけようとする。
  テリーはガードするとジャブから左ストレート。
  場外に落とす。
  場外に下りるとエルボーを叩き込む。
  リッキーがチョップ。
  チョップ。
  柵に振ってぶつける。
  リングに戻す。
  テリーが両脚を取って倒しマウントを取る。
  マウント・パンチを叩き込んでいく。
  顔を踏みつけ一回転。
  殴りつける。
  ネック・ブリーカー。
  首裏にボディ・プレス。
  カバー。カウント2。
  リッキーがチョップ。
  チョップ。
  ロープに振りショルダー・スルーを狙う。
  テリーが蹴り上げクローズライン。
  首裏にチョップを叩きおろす。
  リッキーがチョップ。
  首裏にチョップを叩きおろす。
  リッキーがチョップ。
  チョップに蹴り。
  チョップ。
  コーナーに振る。
  テリーが一回転して場外に転落。
  リッキーはコーナー上に立つ。
  テリーが朦朧とエプロンに上がるも崩れ落ちる。
  リッキーは依然コーナー上に立っている。
  場外のテリーめがけ飛びシングル・アックス。
  持ち上げるとそのままリング・サイドを回っていく。
  ボディ・スラム。
  リングに戻る。
  テリーがリングに戻る。
  リッキーがテリーを持ち上げ場外にボディ・スラム。
  アピール。
  コーナーに振り突進。
  テリーがカウンターで蹴り。
  顔に拳を叩き込む。
  殴りつける。
  チョップ。
  チョップ。
  ロープに振りバック・エルボー。
  パイル・ドライバー。
  カバー。カウント2。
  起こしてエルボーを叩き込む。
  リッキーがチョップ。
  チョップ。
  コーナーに振ろうとする。
  テリーが一回転して振り返すとリッキーとレフェリーが激突。
  テリーはリッキーをコーナーに振り一回転して転落させる。
  場外に下りるとランニング・パイル・ドライバー。
  リングに戻るとレフェリーの様子を確かめる。
  場外のリッキーをエプロンに引き上げるとリング内へのブレーン・バスター。
  朦朧とするレフェリーを引っ張ってきてカバー。カウントは2。
  カバー。カウントは2。
  ダウンするリッキーを殴りつけていく。
  コーナー上へ。
  ダイビング・ボディ・プレスへ。
  リッキーが両膝を立てて迎撃。
  ロープに振り腹にパンチ。
  ロープに振り腹にパンチ。
  ガット・バスター。
  コーナーに上り叫ぶ。
  シングル・アックス。
  背中にジャンピング・キック。
  テリーが場外に転げ落ちる。
  マイクを持ってエプロンに上がると近づいてきたリッキーをマイクで殴りつける。
  レフェリーが反則を取る!
  ダウンするリッキーにストンピング。
  (このDVDはここまで)
  そこにルガーが椅子を持って現れる。
  テリーは逃げていく。
  ルガーがマイクを取る。
  少し喋った後スティムボートを起こす。
  しかし次の瞬間ラリアット。
  起き上がったスティムボートを殴りつけ椅子を持ってくる。
  崩れるスティムボートに近づくと椅子を叩きつける。
  スティムボートを起こしトーチャー・ラック。
  お前が#1コンテンダーだと言って去っていく。
  スティングが現れスティムボートの様子を気遣う。

試合結果

@アマレス・エキシビション:リック・フレアーvs.ロディ・パイパー(Mid Atlantic 11/24/82)
Aロディ・パイパーvs.ポール・オンドロフ(ダブル・カウントアウト)(WWF 8/3/85)
Bロディ・パイパーvs.ボブ・オートン(WWE SNME 11/29/86)
Cヘア・マッチ:ロディ・パイパーvs.エイドリアン・アドニス(Wrestlemania III 3/29/87)
Dロディ・パイパーvs.ハク(WWE SNME 10/14/89)
Eケージ・マッチ:ロディ・パイパーvs.リック・ルード(WWE 12/28/89)
FIC王座戦:カート・ヘニング(ch)vs.ロディ・パイパー(カウントアウト)(WWE 12/28/90)
Gテリー・ファンクvs.ジャンクヤード・ドッグ(WWE SNME 11/85)
HNWA王座戦、アイ・クイット・マッチ: リック・フレアー(ch)vs.テリー・ファンク(Clash of the Champions IX 11/15/89)
I#1コンテンダーズ・マッチ:テリー・ファンクvs.リッキー・スティムボート(DQ)(WCW Clash of Champions VII 6/14/89)
Jレジェンズ・マッチ:テリー・ファンクvs.タリー・ブランチャード(ダブルDQ)(WCW Slamboree 5/22/94)