WWE:Legends of Wrestling Vol.Oneの分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
Disc 1はハルク・ホーガンとボブ・バックランド。
約2時間45分です。
本編ではJRをホストとして、パネリストにダスティ・ローデス、パット・パターソン、マイク・グラハム、マイケル・ヘイズを招き座談会を行います。
バックランドに関してはカリスマはなくとも独特の魅力があった事、
トレーニング狂で、娯楽路線に合わなかった事など。
ホーガンに関しては下済み時代から分かるプロレスに対する熱意、
王の中の王と言うべき存在、とべた褒め。
@ハルク・ホーガン、ハイ・フライヤーズvs.ボビー・ヒーナン、ジェシー・ヴェンチュラ、ケン・パテラ(AWA 8/8/81)
ベビーフェイスがヒールに捕まるも、
そこから徐々に流れを取り戻す、という典型的な内容。
ホーガンのスター性以外特別な物はなし。
むしろ内容に合わせたカードの妙が良いですね。
平均より少し上。
Aハルク・ホーガン、アンドレ・ザ・ジャイアントvs.ボビー・ヒーナン、ボブ・ダンカン、ニック・ボックウィンクル、ケン・パテラ(AWA 11/7/82)
2対4のハンデ戦とはいえ基本1対1ですからね、
アンドレ、ハルクがやられさせるのは簡単ではなく
見所がカオスな乱戦になってしまっている上それが予想以上に長引いた、ひどい試合。
Bハルク・ホーガンvs.ハーリー・レイス(WWE SNME 3/12/88)
本当にあのNWA王者のレイス??って思うぐらいホーガンが攻めまくりです。
テンプレートに持っていくためだけにレイスに攻めの機会が与えられます。
ひどい試合。
CWWF王座戦:ボブ・バックランド(ch)vs.スパイロス・アリオン(WWE 3/25/78)
ボブは地味で見所のないレスリングを見せ、スパイロスはだらだらのラフ・ファイト。
低レベルな攻防を続けて決着もつかず。
新王者になってお披露目となる試合で何故ダブルDQを選ぶのでしょうか。
そんな相手にも見えませんし。
悪い試合。
DWWF王座戦、ケージ・マッチ:ボブ・バックランド(ch)vs.ジミー・スヌーカ(WWE 6/28/82)
ボブは喧嘩ファイトでつっかかり、
スヌーカもミステリアスな間の取り方で応戦です。
ただ2人の間でのやり取りは上手くはいっておらず
(もし流血したのがジミーではなくボブならもっと盛り上がったのだろうけど)
煮詰まった所で最後にビッグ・スポット、ケージ上からのスーパーフライを敢行しています。
まあまあ良い試合。
EWWF王座戦:ボブ・バックランド(ch)vs.バディー・ローズ(WWE 8/30/82)
ボブは4年前とは別人になってますね。
ただ腕を上げるアピールだけにも関わらず観客が合わせて歓声を上げます。
本人が王者として成長し、そこから生まれた独特の魅力が観客にも伝わっている。
試合においても観客の反応を利用しながら流れを生み出していく。
動きもトレーニングの賜物でキレがあります。
一方のバディーはやや体重Overな気がしますが、
良いヘタレっぷりと正統な試合運びを見せます。
ただヘッド・ロック中心でそれだけで激しい攻防も出来ているものの
中盤の方法論が単一で少し冗長でした。
終盤では温存した技でしっかりと攻防が出来ているので単純に中盤をカットすれば向上したはずですね。
好勝負に届かずも中々良い試合でした。
総評
本編は明らかに売れ線ではない作りですが
自伝好きならありかもしれませんね。
ただ複数人のパネリストを揃えているにしては意見を戦わせるシーンが無く刺激が少ないか。
試合に関しては華がなく、つまらないと思っていたボブがEで輝いていたのに感心。
売れないだろうけど個人物をちょっと見てみたくなりました。
(執筆日:3/19/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@ハルク・ホーガン、ハイ・フライヤーズvs.ボビー・ヒーナン、ジェシー・ヴェンチュラ、ケン・パテラ(AWA 8/8/81)Aハルク・ホーガン、アンドレ・ザ・ジャイアントvs.ボビー・ヒーナン、ボブ・ダンカン、ニック・ボックウィンクル、ケン・パテラ(AWA 11/7/82)
Bハルク・ホーガンvs.ハーリー・レイス(WWE SNME 3/12/88)
CWWF王座戦:ボブ・バックランド(ch)vs.スパイロス・アリオン(WWE 3/25/78)
DWWF王座戦、ケージ・マッチ:ボブ・バックランド(ch)vs.ジミー・スヌーカ(WWE 6/28/82)
EWWF王座戦:ボブ・バックランド(ch)vs.バディー・ローズ(WWE 8/30/82)