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WWE:Hell in a Cell Disc Twoの分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ヘル・イン・ア・セル:HHHvs.クリス・ジェリコ(Judgement Day 5/19/02)
 HIACなので乱戦スタートですが
 ジェリコがこまごましたファイトでいまいち。
 試合が進むにつれ様々な凶器が飛び出すので
 当然ハードにはなっていき面白くはなっていく。
 しかし凶器に比例した以上の物ではありません。
 HIACは指針があるようで無いですからね。
 ジェリコには向いていなかったように思います。
 ただ素晴らしいラスト・マン・スタンディングを行った事を考えると
 特別な物にならなかったのを向き不向きだけで片付けられない。
 やはり2人の間での気持ちのやり取りが感じられなかったのは本人の責任です。
 この試合が実質的にセルの上にのぼった最後のHIACですね。
 平均的な良試合。
 (執筆日:10/28/09)

AWWE王座戦、ヘル・イン・ア・セル:ブロック・レスナー(ch)vs.アンダーテイカー(No Mercy 10/20/02)
 テイカーのギブスという仕掛けが大きい。
 バック・エルボーと使い分けながら凶器として使います。
 レスナーのギブスを奪っての腕攻め、テイカーが痛みに耐えながらパンチへと展開させていきます。
 ただこれ以外に構築手法を持ち合わせておらず
 淡々と攻撃を繰り返すシーンも多いです。
 巨体同士のごつごつしたファイトとはいえもう少し考える必要がありました。
 しかしテイカーの大流血があった故に、逃げ道無しの死闘という
 イメージがつき初期HIACに見劣りしないメイン・イベントとなりました。
 好勝負に少し届かず。
 プッシュの力が大きかったレスナーですがこの試合をこなした事で一気に王者らしくなっていきましたね。
 (執筆日:10/29/09)

B世界ヘビー級王座戦、ヘル・イン・ア・セル(レ フェリー:ミック・フォーリー):トリプルH(ch)vs.ケビン・ナッシュ(Bad Blood 6/15/03)
 ナッシュの打撃へのモーションが良いですね。
 体格ゆえのインパクトもついて気持ちが良い。
 HHHはリングを出入りして展開をつけているけど
 やられっぱなしで受けの中で手が出ず、
 鋭利な凶器に頼っているのが03年クオリティといった所か。
 スレッジ・ハンマーという持ち凶器がある事で
 有刺鉄線角材を一般凶器にまで落とせたのは構築の上で助かりましたね。
 平均的な良試合。
 (執筆日:2/18/10)

Cヘル・イン・ア・セル:トリプルHvs.ショーン・マイケルズ(Bad Blood 6/13/04)
 ドル箱カードの最終決戦。
 その変転する奇怪な姿は最後に本質が見えるけれどもひとまずは順序を追ってみていきます。

 1/4。
 HHHが間をいつも以上に置き、HBKも最初のカバーから疲労感を出してくる事に違和感を感じますね。
 場外を多用するものの、試合を作るために使う気はありません。
 また感情に流されている割に雄弁に見せるつもりもない。
 しかし咀嚼できる攻めで間違いなく悪いものではない、と。

 2/4。
 この頃になると歯車は回ってきます。
 言葉が足りないと感じるものの、表情は出始めているし、
 やっている事はスローでも、スローには感じさせない。
 リズムのつけ方も良くなっています。
 HIACという事で過激な面も出てきますね。
 椅子へのサイド・スラムなどが行われますが、
 初期のような、体を張った頑張りに依存する物ではありませんでした。
 しかしそれが売りなのは間違いありません。
 過激化の代償をしなくても良いのに彼らは払っています。
 トップ・スターとしてWWFの過激化を肌で体験していますからね。
 やはりその血がさせたのでしょうか。
 この時点でまだ実体は見えませんね。 
 47分の長時間を前提とした構築ではないし、
 10分が20分、30分と続いていく内容でもありません。

 3/4。
 初めて、大きな仕掛けがありました。
 流血レベルと凶器の配置、表情で段階を踏む事を考えていたようで1ステージ上げています。
 それに伴い構築手法の全貌も見えてきます。
 思いのほか単純で技、切り返しを全て書き出し、それを分散させる、というものですね。
 HIACですが閉じ込められている印象はなく
 あるとすれば物理的より精神的な閉塞感でした。

 4/4。
 両膝をついての殴り合いから支えあって起き上がり必殺技を決めるもダウン、という完全に死闘モードな内容です。
 でもそんなに盛り上がっていません。
 なぜならまずエンターテインの部分を観客の感じる余地として丸投げしたものの、
 結局観客が自発的に行間を埋める物が2人には足りなかったからですね。
 それで残ったのは私的すぎる戦い。
 スケール・アップしない等身大な物なのでダウンや間が長かったのも当然ですね。
 疲れをそのまま溜め続ける。
 力を振り絞って疲れを跳ね除けて動くという事がない。
 自分の為にしか戦っていないので120%の力も出ず、何も背負っていない。
 名勝負になるぬも当然といった事で。

 ある種の異形の試合としての面白みはあったけど
 結局このカードのゴールド・スタンダードがRawの一戦のみになるとは思いませんでした。
 中々良い試合。
 (執筆日:11/5/09)

DVD Rating:★☆☆☆☆

注目試合の詳細

@ヘル・イン・ア・セル:HHHvs.クリス・ ジェリコ
  一進一退の攻防後HHHがジェリコをセルにぶつけていき腕から出血させる。
  ジェリコは鉄階段状でのペ ディグリーをスリング・ショットに返すと
  セルにHHHの額をこすり つけ流血させる。
  ジェリコがラダーを持って 突進するも
  HHHは椅子を叩き付け吹 き飛ばす。
  ジェリコはラダー上へブル ドッグを決めるも鉄階段攻撃を食らう。
  ジェリコは椅子攻撃からカ バーするもレフェリーは攻撃に巻き込まれ気絶中。
  ジェリコはレフェリーに八 つ当たりし流血させる。
  レフェリーを手当てするた め扉のチェーンをきる。
  HHHがスレッジ・ハン マーの一撃からカバーするもカウントするレフェリーはいない!
  2人はセルから出てくる。
  ジェリコはスペイン語実況 席上でペディグリー狙うも
  HHHはDDTに返し実況 席ごと破壊!
  HHHが有刺鉄線付き角材 を手にするのを見るやジェリコはセルの上へと逃げていく。
  HHHもジェリコを追って セルの上へ!
  ジェリコは角材を奪い取る とHHHの背中に叩き付ける!
  そしてウォール・オブ・ ジェリコ!
  セカンド・レフェリーがセ ルの上にあがり意思確認。
  HHHはなんとか逃れる。
  ジェリコが角材を振りかぶ るもHHHがロ−・ブロー!
  ペディグリーはリバース・ スープレックスに返されるも
  ジェリコの脳天に角材を叩 き込む!
  カバーするがカウント2!
  ならばとペディグリーを決 める!
  さすがのジェリコもこれは 返せずカウント3!
  HHHの勝利!

AWWE王座戦、ヘル・イン・ア・セル:ブロック・レスナー(ch)vs.アンダーテイカー
  テイカーは右手にギブスをつけている。
  テイカーがコーナーに追い詰めギブスで殴りかかるも避けられる。
  コーナーに追い詰めギブスで殴りかかる。
  レスナーは避けるとバックを取りテイク・ダウン。
  テイカーは起き上がるとバック・エルボー。
  蹴りをいれバック・エルボー。
  ロープに振ろうとする。
  レスナーが振り返しパワー・スラム。カウント2。
  コーナーでショルダー・ブロックを叩き込む。
  コーナーに振り突進。
  テイカーは避けるとギブスで腹にパンチ。
  ロープに振るとギブスで殴りつけようとする。
  レスナーはロープを掴んで止まると場外に逃げる。
  外に逃げようとするも無理。
  テイカーが場外に降り近寄ってくる。
  レスナーはリングに入る。
  入ってきたテイカーにストンピング。
  コーナーにもたれさせるとギブスを殴りつける。
  ギブスを蹴りつける。
  腕をロープに絡ませギブスを引っ張る。
  アーム・ロック。
  腹にパンチ。
  テイカーは距離をとると近づいてきたレスナーをギブスで殴りつける。
  レスナーがニーを入れロープに振ろうとする。
  テイカーは振り返すとギブスで殴りつける。
  場外に転がり落ちたレスナーは流血している。
  テイカーは場外に下りると蹴りつける。
  起こしてバック・エルボー。
  鉄階段に叩きつける。
  セルにぶつける。
  セルを掴んでからストンピング。
  セルに押しつける。
  セルにぶつけクローズライン。
  カバーするもカウント2。
  マウント・パンチ。
  セルにこすりつける。
  セルにぶつける。
  エプロンに寝かせるとギブスで殴りつける。
  エプロンに上がるとレッグ・ドロップ。
  更にダイビング・レッグ・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  セルにぶつける。
  ヘイマンが金網に手を入れて何とかしようとしている。
  テイカーはその前でレスナーをギブスで殴りつける。
  ヘイマンにセル越しのビッグ・ブーツ。
  レスナーを鉄階段にぶつける。
  流血したヘイマンのネクタイを掴むとセルにぶつけていく。
  レスナーがテイカーめがけ突進するも避けられセル越しにヘイマンと激突。
  テイカーが突進。
  レスナーがカウンターでセルへのフラップジャック。
  持ち上げ鉄柱に叩きつける。
  セルにも叩きつける。  
  ストンピング。
  ギブスにベルトをつなぎとめる。
  そのベルトを外に通しヘイマンにもたせる。
  動きを取れないテイカーを殴りつける。
  椅子を取り出し背中に叩きつける。
  ギブスに椅子を何度も叩きつける。。
  ギブスをはがしにかかる。
  ギブスに噛み付く。
  テイカーが必死に抵抗し殴りまくる。
  しかし腕が痛む。
  レスナーはすぐ起き上がると腕を殴りつけセルにぶつける。
  もう1発。
  テイカーの顔を踏みつけながらギブスを破っていく。
  テイカーがレスラーの顔を蹴り上げる。
  もう1発。
  しかしレスラーが殴りつけギブスを外そうとする。
  ひとまずリングに戻す。
  腕を蹴りつけ踏みつける。
  遂にギブスを外すことに成功。
  殴り蹴りつける。
  ロープに腕を絡めて殴りつける。
  持ち上げるとコーナーにのせる
  天井を掴みながら蹴りつけていく。
  テイカーがロー・ブロー。
  突き飛ばして落とす。
  テイカーはロープの上からエルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  エプロンに出たレスナーを起こそうとする。
  レスナーがカウンターでロープへのジョー・ブリーカー。
  テイカーがレスナーにビッグ・ブーツ。
  トペ・スイシーダで追撃するが自身もセルにぶつかった様子。
  鉄階段を取ろうとするも手が痛む。
  レスナーが殴りかかりセルにぶつける。
  クローズライン。
  鉄階段を取ると叩きつける。
  テイカーが流血。
  もう1回叩きつける。
  テイカーはひどい流血。
  テイカーをリングに戻す。
  テイカーが蹴りつけ殴りつける。
  ロープに走る。
  レスナーがカウンターでスパイン・バスター。
  カバーするもカウント2。
  もう1度カバーするもカウント2。
  殴りつける。
  蹴りつけ殴りつける。
  テイカーはもロープにもたれながらも右で殴りつける。
  殴りつける。
  殴りつけクローズライン。
  レスナーの手を踏みつける。
  手を踏みつける。
  オールド・スクールを狙うべくコーナーにのぼる。
  レスナーがアーム・ドラッグで落とす。
  蹴りつけ担ぎ上げる。
  テイカーが後ろに逃れチョーク・スラム。
  カバーするもカウント2。
  右で殴りつける。
  突進しクローズライン。
  コーナーに振り突進。
  レスナーがカウンターで蹴り。
  蹴りつけるとラスト・ライドのポーズ。
  テイカーがリバース・スープレックスに切り返す。
  ロープに走りDDT。
  カバーするもカウント2。
  ラスト・ライドのポーズ。
  レスナーを起こしラスト・ライドを狙う。
  レスナーはコーナーに押し込むとショルダー・ブロックを連打。
  10カウント・パンチ。
  一息いれた所をテイカーが持ち上げラスト・ライド。
  カバーするもレスナーの手がロープを掴む。
  首をかっきるポーズからツームストンを狙う。
  レスナーは後ろに逃れてツームストンの体勢。
  そこから担ぎ上げてF5。
  1,2,3!でレスナーの防衛!
  レスナーはさっさと出るとベルトを取りにいく。
  帰ろうとするもセルを振り返すと登っていく。
  そしてセルの上でベルトを掲げる。


B世界王座戦、ヘル・イン・ア・セル(レフェリー:ミック・フォーリー):HHH(ch)vs.ケビン・ナッシュ
  ナッシュがHHHを痛めつけていく。
  HHHをセルにぶつけていく。
  椅子をHHHに叩きつけていく。
  鉄階段を投げつけるがHHHは寸前で回避。
  場外でジャック・ナイフを狙うもHHHはセルを利用し着地。
  工具箱の蓋を手にするも殴られ阻止される。
  しかしハンマーでナッシュを殴りつける。
  ミックがハンマーを取り上げる。
  HHHはナッシュを殴りつけ流血させる。 
  ナッシュの額をセルにこすりつけるとドライバーを手にする。
  ドライバーを額に突き立てる。
  今度は有刺鉄線つき角材を叩き込む!
  ナッシュは額への一撃を防ぐと、逆にHHHの額に角材で一撃!
  流血したHHHにもう一度叩き込むと角材の上にスネーク・アイズ!
  カバーするもカウントは2。
  HHHは木箱でナッシュを殴りつけるとスレッジ・ハンマーを手にす る。
  ミックがハンマーを取り上げる。
  ならばと鉄階段を手にするもナッシュのドロップ・トー・ホールドで 自爆。
  HHHはナッシュの椅子攻撃を防ぐとナッシュとミックに椅子攻撃。
  ミックはMrソッコを装着しHHHにマンディブル・クロー!
  HHHはロー・ブローで逃れる。
  ナッシュの鉄階段攻撃がミックにも当たる。
  ナッシュにぶつかりミックはセルに激突。
  ナッシュはペディグリーをスリング・ショットに返し角材にぶつけるとジャック・ナイフ!
  カバーするもカウントは2!
  HHHがナッシュをスレッジ・ハンマーで殴りペディグリー!
  カバーし1,2,3!


Cヘル・イン・ア・セル:HHHvs.HBK
  憎しみが強すぎてレスリングにならない
  HBKが優勢に進める。
  HHHはHBKを場外に投 げ捨て自分のペースに持っていこうとする。
  HBKがHHHをセルにぶ つけ流血させる。
  HHHはHBKの腰に狙い をつける。
  椅子攻撃を避けられるも鉄 柱、セルにぶつけ痛めつけていく。
  椅子を使って腰を破壊して いく。
  ペディグリーに捕らえるも HBKはロー・ブロー。
  鉄階段状でパイル・ドライ バー狙うもリバース・スープレックスに返される。
  鉄階段攻撃を避けるとフラ イング・フォア・アームズを決め跳び起きる。
  スイート・チン・ミュー ジックに行くも
  HHHは避けて鉄階段攻撃 で流血させる。
  HBKはスリーパーから逃 れるとDDT。
  椅子をHHHの脳天に叩き こんでいく!
  カバーするがカウントは 2!
  HBKはラダーを使って攻 撃していく!
  ダイビング・エルボー・ド ロップに行くが自爆!
  2人は残った力を振り絞り 殴りあう。
  HHHをテーブルに載せる とラダー上からダイビング・エルボー・ドロップ!
  カバーするもカウントは 2!
  HBKは前奏をならしス イート・チン・ミュージックへ!
  しかしHHHは避けロー・ ブローからペディグリー!
  カバーするがカウントは 2!
  互いを支えにして起き上が る。
  電光石火のスイート・チ ン・ミュージックが決まるもカウントは2!
  HHHがペディグリー!更 にもう一発ペディグリーを決めカバー1,2,3!でHHHの勝利!

試合結果

@ヘル・イン・ア・セル:HHHvs.クリス・ジェリコ(Judgement Day 5/19/02)
AWWE王座戦、ヘル・イン・ア・セル:ブロック・レスナー(ch)vs.アンダーテイカー(No Mercy 10/20/02)
B世界ヘビー級王座戦、ヘル・イン・ア・セル(レ フェリー:ミック・フォーリー):トリプルH(ch)vs.ケビン・ナッシュ(Bad Blood 6/15/03)
Cヘル・イン・ア・セル:トリプルHvs.ショーン・マイケルズ(Bad Blood 6/13/04)