TOPアメリカン・プロレスWWE 1998年 →WWE:Summerslam-Highway to hell 8/30/98

WWE:Summerslam-Highway to hell 8/30/98の分析


名勝負 なし
好勝負 IC王座戦、ラダー・マッチ:ザ・ロック (ch)対HHH

Dライオン・デン・マッチ:ケン・シャムロック対オーエン・ハート
 別の場所に設置された、UFCのような金網に囲われた多角形リングで行われます。
 一進一退で金網も上手く使っているものの
 ロー・ブロー含めた技の使い方などからして
 試合コンセプトが曖昧模糊たるのはいただけない。
 個人的には前回の方が好きですね。
 平均レベル。
 (執筆日:10/3/09)

FIC王座戦、ラダー・マッチ:ザ・ロック (ch)対HHH
 DXの入場曲が生演奏されていて
 首脳陣の期待の高さも窺えますね。
 さて2人共まだトップ・レスラー1歩手前なので
 HBK対ラモンのようにラダーが無くてもこの境地に
 たどり着ける可能性があったかと聞かれれば否ですが
 ラダーからの落下などハード・バンプの連続と
 一方で脚攻めを絡める等しっかりした構築で
 かなりの熱戦模様を展開したため
 途中からは両者に歓声が送られる程の熱狂に包まれました。
 両者にとって最初に成し遂げた傑作がこの試合になるでしょうね。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:10/3/09)

髪切り戦も確かな中堅同士で
まあまあ良い試合でした。

GWWF王座戦:スティーブ・オースチン(ch)vs.アンダーテイカー
 テイカーもオースチンも大きな振りの拳と体勢入れ替えで
 ダイナミックに緩急をつけた殴り合いを見せます。
 そして拳でスタートしながらリスト・ロックに落ち着く。
 中盤への導入で打撃を解禁するように
 打撃→レスリングへの戻りは難しいんですね。
 これをやってのけるオースチンのテクニックは素晴らしいですね。
 それが出来るテクニックがある事は知っていたけれども、
 98年にこういう試合をしていた印象がなかったので驚きました。
 オースチンが自由な発想で畳み掛ける中、
 オースチンが技をかけようとした際に逆に技を決める、という形でテイカーも反撃しています。
 リアルタイムで能力を発揮しアイディアが発展していく。
 その過程と結果が同時に見れるのがプロレスの醍醐味です。
 テイカーのエプロンからリングへのランニング・チョーク・スラムや
 ダイビング・レッグ・ドロップでの実況席葬の重み付けが足りないように、
 ハイ・テンポなやり取りの中でスポットの意味合いは薄れているのが欠点。
 テイカーは良い意味でも悪い意味でも形作られたレスラーですからね。
 オースチンのゼロ・ベース思考が強すぎてテイカーが完全に圧倒された構築となっています。
 テイカーをややおいてけぼりにした世界という点で好勝負とまでは言わないが
 2001年のオースチン像の片鱗が見える興味深く、そして上質なメイン・イベント。
 好勝負に少し届かず。
 (執筆日:8/4/11)

DVD Rating:★★★☆☆

注目試合の詳細

FIC王座戦、 ラダー・マッチ:ザ・ロック(ch)対HHH
  HHHはフェイスバスターからSuck it!
  ザ・ロックは油断する HHHにロック・ボトムの体勢に行くが、HHHに振り切られる。
  HHHも負けじとペディグリーを狙うも、場外に投げ落とされる。
  HHHはザ・ロックを柵に ぶつけるも、リングに立てかけたラダーにぶつけられる。
  ザ・ロックはラダーをリン グに入れ登っていくが
  HHHはコーナー上からの ダブル・アックスで落とすと、ラダーで殴りつける。
  ザ・ロックはラダーを登る HHHを落として、脚を痛めつけていく。
  HHHの脚をラダーで挟む と椅子でたたきつけ、更に鉄柱にぶつけていく。
  ザ・ロックはベルトに指が触れるとこ ろまで登って行くもHHHに落とされる。
  HHHは場外でラダー上にペディグリーを狙うも、逆にラダー上へ落とされる。
  ヘンリーがリングに入れた新たなラダーをザ・ロックは登っていく。
  脚をつかむヘンリーを蹴飛ばすとHHHはラダーを押し倒す。
  チャイナはヘンリーに拳を一閃。
  HHHがベースボール・スライドでラダーをザ・ロックにぶつけ、ザ・ロックは流血。
  ザ・ロックはHHHの攻撃をDDTで返す。
  二人はラダー上で殴り合い、
  ザ・ロックがHHHを殴り落とすが、
  HHHはコーナー橋渡しにしたラダーにぶつかって、
  ザ・ロックの登っているラダーにぶつかって倒す。
  ラダー攻撃を狙うザ・ロックにHHHはチャイナから渡された椅子で攻撃。
  しかしザ・ロックはHHHにラダーの上へボディ・スラムを決めると
  ピープルズ・エルボー!
  更にHHHの反撃を防ぎロック・ボトムが炸裂!
  HHHは這いながらもザ・ロックをラダーから落とすとペディグリー!
  ヘンリーがHHHにパウダー攻撃。
  HHHはそれでもラダーを登っていくが
  ザ・ロックが追いつきHHHを殴って優位に立つ。
  しかしチャイナがザ・ロックにロー・ブロー!
  HHHがベルトを取り勝利!
  HHHが新ICチャンピオンに。

試合結果

@ヨーロピアン王座戦:ディーロ・ブラウン(ch)対バル・ヴィーナス(DQ)
Aハンデ戦:オディッティズ対カイエンタイ
B髪切り戦:X-Pac対ジェフ・ジャレット
Cセイブル、エッジ対ジャクリーン、マーク・メロ
Dライオン・デン・マッチ:ケン・シャムロック対オーエン・ハート
Eタッグ王座戦、ノー・ホールズ・バード、 フォールズ・カウント・エニウェア:ケイン、マンカインド(ch)対ニュー・エイジ・アウトロウズ(新チャンピオン!)
FIC王座戦、ラダー・マッチ:ザ・ロック (ch)対HHH(新チャンピオン!)
GWWF王座戦:スティーブ・オースチン(ch)対ジ・アンダーテイカー