TOPアメリカン・プロレスWWE 1996年 →WWE:Wrestlemania XII 3/31/96

WWE:Wrestlemania XII 3/31/96の分析


名勝負 WWF王座戦、アイアン・マッチ:ブレット・ハート(ch)vs.ショーン・マイケルズ
好勝負 なし

Bスティーブ・オースチンvs.サビオ・ベガ
 ほんと96年のオースチンは素晴らしいね。
 乱打戦から腕攻めというレスリングへ
 変転する流れが妙手。
 ベガも基本オースチンと相性が良いんでしょうね。
 ポイントでちゃんと反撃しています。
 只そこまで長くないのと
 フィニッシュが問題ですね。
 ヒールであるオースチンのチープ・フィニッシュなんですが
 余りくどくやる過ぎたため最後の最後に観客が死んでしまいました。
 それでも平均的な良試合。

Cジ・アルティメット・ウォーリアーvs.HHH
 ウォーリアーがまさかのカムバック。
 リングに様々なカラーのウォーリアー・マークが映し出されて
 やはりウォリヤーは格好良いなと思わされましたよ。
 しかしHHHには忘れたい週末。
 何せ奇襲からぺディグリーを決めるも
 ウォーリアーが起き上がって瞬殺されちゃうのだものなぁ。

Dジ・アンダーテイカーvs.ディーゼル
 迫力ある試合が期待されたんですが
 ディーゼルが無駄に間を空けすぎ、
 何をしたら良いか分からなくなったら取りあえずアピールって感じで、
 迫力あるファイトは生まれず稚拙さが目立つ結果に。
 平均レベル。

A+Eハリウッド・バック・ロット・ブロウル:ロディ・パイパーvs.ゴールダスト
 駐車場で車のガラスをバットでぶち破ったり物をぶつけたりする
 WWEならではのファン・マッチ的場外乱闘からカー・チェイス、リングに戻って決着という構成。
 後の24/7に繋がる物が垣間見えます。
 ただリングでの攻防は試合扱いされてないために終着点が見えないしかなり冗長。
 このダラダラした戦いを1シーンで見るなんて耐えられない。
 悪くない試合。
 (執筆日:4/24/11)

FWWF王座戦、アイアン・マッチ:ブレット・ハート(ch)vs.ショーン・マイケルズ
 さてメイン。
 正直今から見ますと影響という面では大きな物があるとしても
 試合自体は少し過大評価されていると思いますね。
 レスリングの原点に戻った試合運びは
 黄金時代を彷彿とさせるものの
 それだけで魅せるには足りず退屈な印象は拭えません。
 文字通りのトップ・レスラーとはいえ
 この2人も90年代レスラーですからね。
 テーズやガニアらに比べると
 試合を作った上で更に魅了する巧みの技に欠けました。
 それでも本当に試合としてはできています。
 60分間全て意味のある攻防でしたし
 緩急のつけ具合、試合運びも素晴らしいです。
 そして退屈な部分も最後の最後で
 スイートチンによってカタルシスとして昇華される。
 また上記の通り与えた影響も大きいです。
 WWFだけに限らず世界的なレベルにおいて
 オールド・スクールの再評価を提言し、
 それを受け止められるだけのビッグ・マッチ感が
 団体の努力も含めて築き上げられた。
 だからこそ歴史的試合と言えるんですね。
 クオリティとしてはやや足りない部分もありますが
 名を残した試合こそ名勝負以外の何物でもありませんから
 ぎりぎり名勝負入りですね。 
 (執筆日:10/1/09)

 伝説のメインがあるし、他のカードも楽しめる。
 しかしメインの比率がかなり大きいことは否定できず
 DVD化されているので手に入れる必要は無いか。
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

FWWF王座戦、アイアン・マッチ:ブレッ ト・ハート(ch)vs.ショーン・マイケルズ
  2度HBKはブレッドのヘッド・ロックを簡単に返してみせ技術で劣っていないことを示す。
  ブレットが再びヘッド・ロックを決める。
  今度はHBKの動きを読み、なかなか外させない。  
  HBKも今度はこちらの番だとアーム・バーを決めると
  ブレットの動きを読み、なかなか外させない。
  ブレットがHBKを場外へ投げるもHBKはロープにつかまり逆上がりで戻ってきて再びアーム・バー。
  ブレットは打撃を交えて攻撃のリズムを変えてくる。
  スパイン・バスターからシャープ・シューターを狙うもHBKはすぐさまロープに逃げる!
  HBKはブレットを鉄柱にぶつけてから
  スイート・チン・ミュージックにいくがタイム・キーパーに誤爆!
  ブレットの腕を鉄柱に叩きつけていく。
  HBKも打撃を交え始める。
  ブレットはスタンガン、スリング・ショットを決めると、
  この試合初めてのカバー。カウントは2。
  ブルドッグやパワー・スラム等の大技が出始める。残り時間は30分。
  ブレットがパイル・ドライバーを決めカバーするもカウントは2。
  HBKはコーナーのブレットを投げ落とすとハリケーン・ラナを決め
  スイート・チン・ミュージックに続けようとするも察知され場外に逃げられる。
  ならばとダイビング・クロス・ボディで追撃。
  リングに戻しダイビング・ボディ・プレスにいくが
  ブレットは体勢を入れ替える。カウントは2。
  お互いクイックを狙い始めるがカウント3ならず。
  ショルダー・スルーでHBKは場外へ転落してしまう。
  ブレットは波状攻撃からダイビング・エルボー・ドロップ。
  ウィップで一回転しコーナーの上に乗ったHBKに
  雪崩式バック・ドロップを決めカバーするがカウントは2!
  ウィップで一回転して転落したHBKを鉄階段にぶつける。
  ベリー・トゥー・ベリーを決めるもカウント3は奪えない。
  トベ・スイシーダを食らったHBKだが、カウントぎりぎりでなんとかリングに戻る。
  ブレットはジャーマン・スープレックス・ホールドを決めるもカウントは2。
  残り時間が10分を切る!
  ブレットは攻撃の手を緩めずスーパープレックスを決めると
  シュープ・シューターを狙う!
  だがHBKは脚を掴んで決めさせない!
  HBKの裏をかきボストン・クラブに切り替えるもHBKはロープに逃れる。
  HBKはダイビング・エルボー・ドロップを狙ったブレットを蹴り上げると
  フライング・フォア・アームズを決める。
  跳び起きて連続攻撃からダイビング・エルボー・ドロップ!
  しかしカウントは2!
  HBKはパワー・ボムからムーンサルト!だがこれでもカウント3は奪えない!
  コーナーからハリケーン・ラナを決めるも、またもやカウント2。
  残り時間1分!
  HBKはコーナーに登りミサイル・キックに行くも
  ブレットは避けてシャープ・シューターに返す!
  必殺技が決まり決着かと思われたがHBKは耐え抜き時間切れ!
  引き分けかと思われたが、ゴリラ・モンスーンの裁量でサドンデスが決定!
  ブレットが一方的に攻め込むもHBKが一瞬の隙をつきスイート・チン・ミュージック!
  だがカバーにいけない。
  HBKは再びスイート・チン・ミュージックを決め1,2,3!
  HBKが新WWFチャンピオンに!

試合結果

@ヨコズナ、アームド・ジョンソン、ジェイク・ロバーツvs.ブリティッシュ・ブルドッグ、オーエン・ハート、ベイダー
Aハリウッド・バックロット・マッチ:ゴールダストvs.ロディー・パイパー
Bスティーブ・オースチンvs.サビオ・ベガ
Cジ・アルティメット・ウォーリアーvs.HHH
Dジ・アンダーテイカーvs.ディーゼル
Eハリウッド・バックロット・マッチ:ゴールダストvs.ロディー・パイパー
FWWF王座戦、アイアン・マッチ:ブレット・ハート(ch)vs.ショーン・マイケルズ(新チャンピオン!)(60分時間切れ→サドンデス)