TOPアメリカン・プロレスWWE 1996年 →WWE:In Your House X-Mind Games 9/22/96

WWE:In Your House X-Mind Games 9/22/96の分析


名勝負 WWF王座戦:ショーン・マイケルズ(ch)vs.マンカインド
好勝負 なし

製品ビデオにはサビオ・ベガvs.マーティ・ジャネッティ戦が収録されています。

テイカーvs.ゴールダスト戦はジ・ファイナル・カーテン・マッチと
銘打たれてますが抗争決着戦というだけで
何のことはない普通の試合形式です。

EWWF王座戦:ショーン・マイケルズ(ch)vs.マンカインド
 HBKの見本シリーズ、
 ハードコア・マッチ部門に輝くのがこの試合。
 では試合を振り返ってみましょう。
 まずマンカインドのスケール・アップのため
 序盤にHBKが前奏まで行ってしまっているのが目につきますね。
 只これは仕方ない。
 フォーリーは試合構築力が高くは無いですからね。
 しかしここで注目したいのはこれが高すぎるステージにならなかったという事。
 WWE史上最高のハードコア・センスを持つ2人が
 過激且つ絵になるスポットを次々と繰り出すのですからね。
 ブレーン・バスターで鉄階段に脚をぶつけたり
 雪崩式の技による場外テーブル葬、コンクリート上での技etc・・・
 ハイ・スポット間の繋ぎも素晴らしいです。
 脚攻め、手攻めという展開面においても テンポ面においても上出来です。
 攻防面に関しては粗さが出て一番改善できる点ですが
 ハードコア・マッチですからね。
 雰囲気をセット・アップするのである程度許容されます。
 細かいところに目を移すと
 棺桶の使い方なんかも面白いものがありますね。
 最初はテイカーを髣髴とさせる、おどろおどろしい入場方法として、
 次にぶつける凶器、そこから閉じ込める場所へと変貌し
 最後はテイカー出現の場所へ持っていく。
 より高いスポットへと変貌し最初と最後が繋がる。
 まさにエッシャーの無限階段の如し。
 最後に触れておくべきはフィニッシュでしょうか。
 乱入による反則裁定で通常はマイナス・ポイントとなる終わり方です。
 しかしながらその前に椅子を踏み台にしたスイートチンが決まっており
 これは原初的位置づけの必殺技の裏verですから実質的終了と見なせ
 マイナス・ポイントとは言えないですね。
 私自身これをDQで終わった試合と記憶して無かったですしね。
 結論としては文句なしに名勝負で年間最高試合にふさわしい。
 (執筆日:10/1/09)

総評
 1マッチ興行の1つですが
 WWF王座戦はHBKのDVDで見れるので
 このPPVを見る価値はないでしょう。 
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

EWWF王座戦:ショーン・マイケルズ(ch)vs.マンカインド
  ドルイド僧が棺桶を運んでくる。
  棺桶から出てきたマンカインドは骨壺を抱えて体を揺らす。
  ホセ・ロザリオを連れHBKが登場。
  試合開始。
  マンカインドがいきなり打撃でペースを握り道連れクローズライン。
  HBKを蹴飛ばし柵にぶつける。
  マットを剥がそうとする。
  HBKがドロップ・キックを決めるとマンカインドはマットの下敷きに。
  マット越しに踏みまくる。
  這い出てきたマンカインドにダイビング・ボディ・プレスを決めコンクリートに叩きつける。
  更にエプロンから飛んでマンカインドをコンクリートに叩きつける。
  リングに戻すと身軽さを生かして攻めていきダイビング・エルボー・ドロップも決める。
  前奏を始めるがマンカインドは危険を察知し場外に逃げる。
  マンカインドは骨壷を抱いて落ち着きを取り戻した様子。
  リングに戻ってくるとHBKをコーナーに押し込み殴りつける。
  HBKが体勢を入れ替え殴りつけコーナーに振ろうとする。
  振り返されるも激突を防ぎ殴りかかる。
  マンカインドはスナップ・メアをマンディブル・クローに切り返そうとする。
  HBKが抵抗。
  HBKはマウント・ポジションに移動し殴りつける。
  蹴りつける。
  マンカインドが強烈なフォア・アームズを決める。
  HBKを落とすと実況テーブルを動かす。
  HBKがテーブル越しに飛びかかる。
  ブレーン・バスターを決めるとマンカインドの脚が鉄階段にぶつかる。
  HBKが脚攻めを開始する。
  4の字に捕らえる。
  マンカインドが反転させ逃れる。
  HBKはロープに振られるも低空ドロップ・キックを決めハーフ・ボストン・クラブ。
  マンカインドがロープを掴む。
  マンカインドが不意を突いて地獄突き。
  HBKがクルーシーフィックス。カウント2。
  ハリケーン・ラナを狙う。
  マンカインドがスタンガンに返す。
  マンカインドは自らの脚にペンを刺して感覚を取り戻す。
  得意のラフ・ファイトでHBKに攻め込む。
  コーナーに座り込んだHBKにニー・アタック。
  チョークをしたり顔をマットに叩きつけたり。
  HBKが不意を突いてバック・ドロップ。
  それでもマンカインドの方が体力は残っている。
  HBKはマンカインドの股下を通り抜けると脚を引っ張り脚をマットにぶつける。
  コーナーに振ろうとするも振り返され逆さ吊りに。
  マンカインドが連続でエルボー・ドロップを叩き込む。
  HBKを蹴り落とす。
  鉄階段にもたれかかったHBKにニー・ドロップを狙う。
  しかし避けられ鉄階段に激突。
  HBKがドロップ・トー・ホールドでマンカインドを鉄階段にぶつける。
  リング内へのブレーン・バスターを狙う。
  マンカインドが逆に持ち上げようとする。
  HBKはエプロンに着地し突進してきたマンカインドをかわす。
  マンカインドは鉄柱に激突し自爆。
  HBKはリングに戻ってきたマンカインドにパワー・スラムを決める。カウント2。
  マンカインドをロープに降り勢いをつけた上で落とそうとする。
  マンカインドはロープに絡まり首吊り状態になる。
  HBKがリングを降りマンカインドに近づく。
  マンカインドが不意を突いてマンディブル・クロー。
  HBKが後ろに倒れて柵にぶつける。
  椅子を手に取るとマンカインドの拳をガード。
  マンカインドの脚に椅子を叩きつけ頭部にも叩きつける。
  リングに戻すとマンディブル・クローを防ぐべく手を攻める。
  マンカインドが場外へのショルダー・スルーを決める。
  エプロンからダイビング・エルボー・ドロップを決める。
  場外カウントが進むがマンカインドはリングを降りる。
  そしてHBKにネック・ブリーカー。
  HBKはコンクリートに打ち付ける。
  HBKが這いながらリングに戻ろうとする。
  マンカインドはロープへのフェイマサーを決めるとダブル・アームDDT。
  カバーするもカウント2。
  パイル・ドライバーもカウント2。
  何度もカバーするがカウントは2。
  苛立ったマンカインドは椅子をリングに投げ入れる。
  レフェリーが慌てて椅子を排除する。
  マンカインドはHBKを棺桶の中に入れる。
  HBKがここで猛反撃。
  マンカインドを殴りつけ棺桶から出るとリングでフライング・フォア・アームズ。
  跳び起きるとダイビング・エルボー・ドロップまで持っていく。
  ダイビング・クロス・ボディはカウント2。
  コーナー上へ。
  マンカインドはロープにもたれかかってHBKの体勢を崩す。
  マンカインドは場外テーブルへの雪崩式バック・ドロップを狙う。
  HBKがクロス・ボディに切り返す。
  HBKが何とかリングに戻る。
  マンカインドも起き上がると椅子を持ってコーナー上へ。
  HBKはリングに立ててあった椅子を踏み台にスイート・チン・ミュージック。
  カバーに行くもベイダーが乱入してきたのでカウント2で止める。
  レフェリーがゴングを鳴らす。
  HBKはフライング・フォア・アームズでベイダーを追い出す。
  ベアラーがHBKに骨壷攻撃。
  シッドが出てきてベイダーと殴りあいながら退場。
  マンカインドがHBKにマンディブル・クローを決めダウンさせる。
  ベアラーに棺桶を開けるよう指示するが
  棺桶の中にはテイカーが。
  テイカーがマンカインドに襲いかかる。
  マンカインドは逃げていく。
  反則裁定でHBKの王座防衛とアナウンスされる。

試合結果

@レザー・ストラップ・マッチ:サビオ・ベガvs.ジャスティン・ブラッドショー
Aホセ・ロザリオvs.ジム・コルネット
Bタッグ王座戦:スモーキング・ガンズ(ch)vs.オーエン・ハート、ブリティッシュ・ブルドッグ(新チャンピオン!)
Cマーク・ヘンリーvs.ジェリー・ロウラー
Dジ・ファイナル・カーテン・マッチ:ジ・アンダーテイカーvs. ゴールダスト
EWWF王座戦:ショーン・マイケルズ(ch)vs.マンカインド(DQ)