TOPアメリカン・プロレスWWE 1994年 →WWE:Wrestlemania X 3/20/94

WWE:Wrestlemania X 3/20/94の分析


名勝負 オーエン・ハートvs.ブレット・ハート

IC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ
好勝負 なし

@オーエン・ハートvs.ブレット・ハート
 オーエン、ブ レット双方にとってマスターピースと言える一品です。
 兄弟対決を意識させスペクタクルを感じさせる展開に
 それを上回るハードで絶妙な攻防が重なり螺旋のラインを描きます。
 その螺旋は一貫した論理性と流れによって補強され
 理想と違う事無く最高到達点、歴史的な名勝負のレベルにまで届きました。
 (執筆日:9/1/09)

WWF王座戦ですが驚くべきことにルガー戦の方が面白かったです。
実はルガーが王座奪取しブレットに奪われる予定だったものの
ルガーの飲酒の問題で見送られたとか。

GIC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ
 まずラダー導入までの流れが非常に素晴らしいです。
 リングの出入り、多方向へのウィップと
 かなり激しく動いているにもかかわらず
 それらがジグソー・パズルのように嵌り組み立てられていく様は壮観です。
 ラダー投入後も目を見張るものがあります。
 HBKが2回目である事を考えても
 ほとんどのラダー・ムーブを出しながら、見事に構成し
 落下に関しても理想的な受けを見せています。
 この試合から敢えて粗を探すなら中盤に見られたラダー・ダイブでしょうか。
 インパクトに比べ位置づけが軽いですし、
 またそのラダーは中央に立てられているため
 そのままベルトを取れたのではと感じさせてしまいました。
 只他には欠点を挙げることは出来ないですね。
 非常に熱を帯びた中身でしたし
 それを締めるに値する素晴らしいフィニッシュです。
 ラダー・マッチを世に知らしめた功績も考慮すれば
 これぞ歴史的な名勝負と呼ぶべきですね。
 (執筆日:9/1/09)

総評
 年間最高試合を争う2試合が生まれた凄い大会。
 他も94年という事を考えると、それなりに楽しめると評価すべきだろう。
 (執筆日:10/16/08)  
DVD Rating:★★★★★

注目試合の詳細

@オーエン・ハートvs.ブレット・ハート
  オーエンがしゃがんでファイヤーマンズ・キャリー。
  グラウンド・ヘッド・シザースに捕らえられるも逃れてアピール。
  返ってくるのはブーイング。
  ブレットがバックを取る。
  オーエンがロープに逃れる。 
  オーエンはバックを取ると大きく持ち上げて倒す。
  ブレットは起き上がると体勢を低くしてオーエンを落とす。
  オーエンはリングに戻ると平手打ち。
  ブレットが向かってくると上半身をロープの外に出し離れさせる。
  レスリングからブレットが腕に狙いをつける。
  オーエンは跳び起きると髪をつかんで倒す。
  ブレットは跳び起きると取り返す。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるも裏に回りオコーナー・ロール。カウント2。
  アーム・ドラッグに捕らえる。
  オーエンはバック・エルボーで逃れるとショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  ブレットがリープ・フロッグからモンキー・フリップを決める。
  クローズラインで落とす。
  ふらつき退場しようとするオーエンをリングに戻すとかかってこいとアピール。
  胸の突き合いになる。
  ブレットが張り手を決めスクール・ボーイ。カウント2。
  キー・ロック。
  ロープに振られるやクルーシーフィックス。カウント2。
  腕を取る。
  オーエンはロープに振るとリープ・フロッグからニール・キック。
  ブレットを蹴り落とすと抱え背中から鉄柱にぶつける。
  リングに戻すと腰攻めでキャメル・クラッチ。
  ブレットは起き上がるとエルボーを入れロープに走る。
  オーエンがカウンターでベリー・トゥー・ベリーを決めカバー。カウント2。
  コーナーに振ろうとする。
  振り返されるもセカンド・ロープに飛びのりクロス・ボディへ。
  ブレットが体勢を入れ替える。
  オーエンはカウント2で返すとブレットの腰にニー・ドロップ。
  キャメル・クラッチを決める。
  解くとボディ・スラムへ。
  クロス・ボディに返される。
  カウント2で返すと同時に場外へと押し出す。
  アピール。
  エプロンに登ってきたブレットにリング内へのブレーン・バスターを狙う。
  ブレットが着地しバックを取る。
  オーエンはロープを掴むとバックを取り返しジャーマン。カウント2。
  ブレーン・バスターを狙う。
  ブレットは脚をかけて防ぐとスモール・パッケージ。カウント2。
  ロープに振ろうとする。
  ブレットは振り返すとバック・ブリーカーを狙う。
  オーエンは一回転して逃れるとツームストン。
  これで終わりだと言ってダイビング・ヘッド・バッドへ。
  しかし避けられ自爆。
  両者ダウン。
  オーエンは何とか先に起き上がりブレットを起こそうとする。
  ブレットが不意を突いてアトミック・ドロップを決め
  クローズラインからカバー。カウント2。
  たたみかけるようにしてセカンド・ロープからのエルボー・ドロップまで決める。
  カバーするもカウント2。
  オーエンがロープを支えに立ち上がる。
  ブレットに蹴りを放つ。
  受け止められるも延髄切りを決める。
  シャープ・シューターを狙う。
  ブレットが体勢を入れ変えシャープ・シューターを狙う。
  オーエンが髪をつかんで逃れる。
  サミングを決めるとボディ・シザースで丸め込む。
  ブレットがカウント2で返すとその勢いで場外に落ちる。
  ブレットがブランチャで追撃。
  しかしブレットも脚を痛めてしまった様子。  
  オーエンをリングに戻し近づいていく。
  オーエンはブレットの脚を蹴りつけると脚攻めへ。
  鉄柱にも何度となくぶつける。
  脚攻めで追い込み4の字に捕らえる。
  ブレットが反転させる。
  オーエンが元に戻しロープをつかむ。
  ブレットの脚をロープにかけ蹴りつける。
  脚を取る。
  ブレットが延髄切りに切り返す。
  ブレットが猛攻撃を開始。
  ブルドッグを決めカバー。カウント2。
  パイル・ドライバーからカバーもカウント2。
  ならばとスーパープレックスを決めカバー。カウントは2。
  ブレットはオーエンを起こすと殴りつける。
  オーエンが殴り返そうとする。
  ブレットは避けるとスリーパー。
  オーエンはロープをつかみ後ろ蹴りでロー・ブロー。
  そしてシャープ・シューターを決める。
  ブレットが体勢を起こしシャープ・シューターに切り返す。
  オーエンが目の前のロープをつかみ逃れる。
  ブレットがコーナーに振ろうとする。
  振り返されるもカウンターで蹴りを入れヴィクトリー・ロールへ。
  オーエンは座り込んで防ぐと1,2,3!
  オーエンが勝利!
  

GIC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ
  ロープ・ワークからラモン がヒップ・トスを狙う。
  HBKが体勢を入れ替えヒップ・トスを狙う。
  防がれるもサミング。
  ラモンの頭部に脚をかけ一回転。
  ラモンが着地したHBKを捕らえチョーク・スラム。
  HBKをロープに振る。
  HBKはクローズラインを避けるとネック・ブリーカー。
  ラモンをターン・バックルにぶつけようとする。
  ラモンが防いで逆にHBKをぶつける。
  ショルダー・タックル。
  もう1発狙う。
  HBKがかわすと同時に場外へ投げ捨てる。
  ディーゼルがクローズラインを決める。
  レフェリーが見咎め退場処分に。
  HBKがラモンをリングに戻そうとロープから身を乗り出す。
  ラモンが突き上げるようにパンチ。
  リングに戻るとコーナーに振る。
  一回転してふらつくHBKをクローズラインで落とす。
  マットを剥ぎ取る。
  HBKがその隙を突いて蹴りつけリングに戻す。
  ラモンは振り替えすとパンチ。
  レイザーズ・エッジを狙う。
  HBKがリバース・スープレックスに返すと場外に落下。
  マットを剥いだ場所でコンクリートに激突する。
  HBKが反対側にあるラダーを取りにいく。
  ラモンがHBKを殴りつけリングに戻す。
  ラダーを手にするとリングに入るためラダーを前に置く。
  HBKがラダーにベースボール・スライドを決めラモンにぶつける。
  HBKはリングを降りるとラモンを鉄階段にぶつける。
  ラモンをリングに戻す。
  ラダーを腹に突き立てる。
  背中に投げつける。
  ラダーを立てると登っていく。
  ラモンがタイツを引っ張って妨害。
  HBKはラモンを蹴り落とすと、そこからダイビング・エルボー・ドロップ。
  ラダーをコーナー付近に設置すると更にダイビング・ボディ・プレス。
  ラダーを登っていく。
  ラモンが倒すとHBKはロープの上に落下する。
  HBKがラモンをロープに振る。
  正面衝突し両者ダウン。
  HBKは起き上がるとラダーをコーナーに設置。
  そこに振ろうとする。
  ラモンが振り返すとHBKはラダーにぶつかり場外に落下する。
  ラモンはラダーを持って降りるとHBKに叩きつけて行く。
  エプロンにたてかけるとスリング・ショットでぶつける。
  HBKをリングに戻す。
  ラダーで突きHBKを落とす。
  ラモンがラダーを登っていく。
  HBKはコーナーに登ると飛びかかり落とす。
  両者が同時にラダーを登っていく。
  天辺で殴り合い。  
  ラモンがHBKを投げ捨てるもラダーのバランスが崩れ落下。
  再びラダーを登っていく。
  そしてベルトに手を伸ばす。
  HBKがラダーにドロップ・キックを決める。
  ラモンは体勢を崩し落下。
  ラダーを倒 しラモンにぶつける。
  ロープに振るとスーパー・キックを決める。
  パイル・ドライバーも決める。
  コーナー上からラダーにのる形でラモンを押し潰す。
  ラモンを跨ぐようにラダーを立てると登っていく。
  ベルトに手を伸ばす。
  ラモンがラダーをゆらし、
  ショルダー・タックルでラダーを倒す。  
  HBKはロープを跨ぐように落下。
  しかも脚がロープに絡まってしまう。
  ラモンがラダーを登っていく。
  HBKは何とか抜け出すも、それより早くラモンがベルトを奪取し勝 利!
  真のICチャンピオンはラモン!
  ラモンはラダー上でアピール。

試合結果

@オーエン・ハートvs.ブレット・ハート
Aバン・バン・ビガロ、ルナvs.ドインク、ディンク
Bフォールズ・カウント・エニウェア・イン・ザ・ビルディング・マッチ:ランディ・サベージvs.クラッシュ
C女子王座戦:アルンドラ・ブレイズ(ch)vs.レイラニ・カイ
Dタッグ王座戦:ケベサーズ(ch)vs.メン・オン・ア・ミッション(カウントアウト)
EWWF王座戦(レフェリー:カート・ヘニング):ヨコズナ(ch)vs.レックス・ルガー(DQ)
Fアースクエイクvs.アダム・ボム
GIC王座戦、ラダー・マッチ:レイザー・ラモン(ch)vs.ショーン・マイケルズ
HWWF王座戦(レフェリー:ロディ・パイパー):ヨコズナ(ch)vs.ブレット・ハート(新チャンピオン!)