WWE:Summerslam 8/30/93の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | なし |
@テッド・デビアスvs.レイザー・ラモン
デビアスがそろそろ体が重くなってきたかリズムが遅くなってますね。
ラモンはそれを良い事に休んで楽しています。
悪い試合。
Aヘブンリー・バディーズvs.スタイナー・ブラザーズ
まだまだ行動の精度は高められるはずだけど
奇襲から始まり孤立で抑える展開はタッグの地を行っているし、
連携技とクライマックスの2対2の攻防は時代を先取りした独創性があります。
まあまあ良い試合。
BIC王座戦:HBK(ch)対ミスター・パーフェクト
TOP3の2人 がSummerslamという大舞台で
戦うとなれば大いに期待も高まるものですが・・・
最初の張り合う展開から歯車が狂っており
まったくもってらしくない低レベル(というと言いすぎか)な内容が続きます。
決して手を抜いている訳ではなく
ハードにやっているので途中から修正されましたが
最後のチープ・フィニッシュが素晴らしく思える状況で・・・。
平均レベル。
C1-2-3-キッドvs..IRS
PPVでやる必要がまったくない凡戦。
ひどい試合です。
ロウラーは脚を怪我してしまったから代役を用意したという。
Cブレット・ハートvs.ドインク・ザ・クラウン
ドインクがリング周りを含め空間を広く使ってやられた後、
ロウラーの挑発で作ったブレットの隙をつき脚攻め。
レベルは高くないが次の試合への前振りとしてやるべき事をしっかりこなした内容です。
最後はロウラーがブレットに松葉杖攻撃。
ドインクを連れて帰ろうとしますが脚を負傷していない事がばれた結果、試合をするよう命令されます。
ブレットがジェリーに襲いかかり次の試合へ。
Dブレット・ハートvs.ジェリー・ロウラー
ブレットが殴り、ロウラーは松葉杖をやっているだけですが
ブレットの怒りの表現は素晴らしいし、
ロウラーの観客、レフェリー、応援席のハート一家、3者を意識した見せ方は巧みの技です。
マイク・アピールからC、Dとつなげるストーリー・テリングが素晴らしかったですね。
ロウラーのキャリアの中でラストに位置づけられるであろう良い試合です。
中々良い試合でした。
Eルドヴィッグ・ボルガvs.マーティ・ジャネッティ
ボルガはWWEには珍しくMMA的なパンチャー。
しかし一瞬で飽きるほど下手です。
ひどすぎる試合。
Fレスト・イン・ピース・マッチ:アンダーテイカーvs.ジャイアント・ゴンザレス
ノーDQ、ノー・カウントアウトで必ず決着をつける、という形式。
奇怪な風貌の2人が向き合うファンタジーは好きですが試合は救いようがない内容です。
最後くらい強烈なスポットがくるかな、と思ったら
ツームストンですらなくダイビング・クローズラインでカウント3。
ひどい試合。
試合後ゴンザレスはマネージャーにチョーク・スラム。
Gヘッドシュリンカーズ、バン・バン・ビガロvs.スモーキング・ガンズ、タタンカ
サイのようなレスラーが揃っているので
ロープ・ワークを使うと迫力があって良いですね。
ただトリオ・ワークとしては能力不足が否めませんけど。
最後はタタンカの人気を利用して締め。
平均レベル。
HWWF王座戦:ヨコズナ(ch)vs.レックス・ルガー
技を実行するまでに時間がかかり過ぎですが絵になる対決ですね。
フジの介入を防ぐ形で緊張感を所々で与えているし、
ボディ・スラムをキーにする定番の展開をしっかりこなしている。
内容で言えば普通にホーガンvs.アンドレを超えていますよ。
凶器攻撃がヒットした後、ルガーが粘るクライマックスは長ったらしいですが
ルガーの表情は良いし、カウントアウトながらルガーが勝利する事によるカタルシスは中々のものです。
平均より少し上。
総評
微妙にクオリティはありますね。
93年という移行期独特の雰囲気もあるし悪くはない。
(執筆日:6/12/10)
DVD Rating:★☆☆☆☆
注目試合の詳細
なし試合結果
@テッド・デビアスvs.レイザー・ラモンAヘブンリー・バディーズvs.スタイナー・ブラザーズ
BIC王座戦:ショーン・マイケルズ(ch)対ミスター・パーフェクト(カウントアウト)
Cブレット・ハートvs.ドインク・ザ・クラウン(DQ)
Dブレット・ハートvs.ジェリー・ロウラー
Eルドヴィッグ・ボルガvs.マーティ・ジャネッティ
Fレスト・イン・ピース・マッチ:アンダーテイカーvs.ジャイアント・ゴンザレス
Gヘッドシュリンカーズ、バン・バン・ビガロvs.スモーキング・ガンズ、タタンカ
HWWF王座戦:ヨコズナ(ch)vs.レックス・ルガー(カウントアウト)