TOPアメリカン・プロレスWWE 1992年 →WWE:Wrestlemania VIII 4/5/92

WWE:Wrestlemania VIII 4/5/92の分析


名勝負 WWF王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ランディ・サベージ
好勝負 なし

日本語版に 収録されているのは
1ー3,5,7,9の6試合。
HBKはまだスタイルが確立できていないが、試合は悪くない。

BIC王座戦:ロディ・パイパー(ch)vs.ブレット・ハート
 激情家のパイパー対冷静なブレット、
 ラフ・ファイト対技術という正反対の構図が面白いですが
 反映されたのは試合前のプロモだけで
 試合になると役者としては数段上の
 パイパーがブレットを食ってしまいました。
 パイパーが動けば客の心も動くってなもんですね。
 こういう面においてブレットは才能に乏しかったですねぇ。
 プロレス観からする気が無かったというのが正確なんでしょうけれど・・・。
 ブレットの試合としては期待外れではありますが
 パイパーの試合としては面白い。
 パイパーがハート家と交流があるというストーリーも
 試合の中に活かされてますしね。
 中々良い試合です。 
 (執筆日:9/1/09)

ホーガンは引退試合と言うことでものすごい盛り上がり。
その後引退をせずWCWと渡り歩き戻ってきたのは皆さんご承知。

DWWF王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ランディ・サベージ
 しかしショー・ストッパーは去年と同じくランディ・サベージ。
 この人はまさしくミスター・レッスルマニアですね。
 今年はWWFに移籍してきたフレアーとのドリーム・マッチ。
 さて試合ですが
 フレアーがエリザベスをネタに脅していると言うストーリーがあるため
 サベージが既にヒートした状態でスタート。
 このいつも以上にラフ・ファイト・モードにあるサベージを
 フレアーが自分のまったりしたペースに引き込むも
 サベージは受けきり爆発させる・・・という内容で
 それぞれ御馴染みの試合スタイルを披露し噛み合わせた格好ですね。
 ストーリーや展開、間とかも勿論素晴らしいのですけれど
 この試合では2人の諸動作に注目して欲しい所です。
 技以外の部分、例えばダメージを感じて崩れ落ちるその様や
 顔や体による怒りや憎しみの表現し方等ですね。
 この時代において最高レベルを誇る
 2人の色気を存分に堪能してください。 
 ぎりぎり名勝負です。
 (執筆日:9/1/09)

試合数も丁度良くWMの名に恥じないとても良いPPVです。
ケチを付けるなら試合順が悪いことぐらい。
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

DWWF王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ランディ・サベージ
  フレアーはサベージの敗北後、
  エリザベスのスキャンダラスな写真(フレアーとの不倫?)を天井に張り出すと脅しマインド・ゲームを仕掛ける。
  サベージはエリザベスを連れず、走って登場。
  サベージは猛攻を仕掛ける。
  フレアーはショルダー・スルーでサベージを場外に落とす。
  リズムを作ったフレアーは試合を支配する。
  フレアーが一方的に攻めるが、サベージも殴り勝ると
  ショルダー・スルーをスインギング・ネック・ブリーカーで返す。
  フレアーがサベージの顔をかきむしって逃げ、飛び技に行くも、
  サベージはデッドリー・ドライブで返し、猛攻撃。
  コーナーに振られたフレアーは一回転しながらもエプロンに立ち、
  コーナーからエルボーを落とすも、迎撃される。
  サベージがフォールするもカウント2.
  クローズラインで場外に落とすとダブル・アックスで追撃。
  柵、鉄柱にぶつけフレアーは流血。
  リングに戻し、ダブル・アックス。
  フォールに行くが、カウントは2。
  ならばとボディ・スラムからダイビング・エルボー・ドロップ!
  フォールに行くが、ヘニングが脚を引っ張り、カウント3を阻止。
  サベージがヘニングに迫り、レフェリーが仲裁している隙に
  ヘニングはブラス・ナックルをフレアーに投げ渡す。
  フレアーは装着し、拳を一閃!
  フォールするもカウントは2!
  フレアーがレフェリーの気を引いている隙にヘニングが椅子で殴りつける。
  たまらずエリザベスが会場に現れる。
  フレアーは脚を攻め4の字へ!
  サベージは拳を突き上げると反転させて逃れる。
  フレアーのボディ・スラムをスモール・パッケージに返すもカウント2。
  フレアーがチョップから脚を再び痛めつけていくが
  一瞬の隙をつきタイツを掴んでスクールボーイ!
  1,2,3!
  サベージが新WWFチャンピオンに!
  フレアーがエリザベスに詰め寄り、キスする!
  これにエリザベスは平手打ち、サベージも襲いかかる。
  役員達が2人を引き離し、フレアー達が去っていく。
  ようやく威風堂々が鳴り響きサベージとエリザベスも去っていく。

試合結果

@ショーン・マイケルズvs. ティト・サンタナ
Aジ・アンダーテイカーvs.ジェイク・ロバーツ
BIC王座戦:ロディ・パイパー(ch)vs.ブレット・ハート(新チャンピオン!)
Cジム・ドゥガン、ビッグ・ボス・マン、ヴァージル、スローターvs.ナスティ・ボーイズ、リポ・マン、マウンティー
DWWF王座戦:リック・フレアー(ch)vs.ランディ・サベージ(新チャンピオン!) 
Eタタンカvs.リック・マーテル
Fタッグ王座戦:マネー・インク(ch)vs.ナチュラル・ディザスターズ(カウントアウト)
Gオーエン・ハートvs.スキナー
Hハルク・ホーガンvs.シッド・ジャスティス(DQ)