TOPアメリカン・プロレスWWE 1992年 →WWE:Summerslam 8/29/92

WWE:Summerslam 8/29/92の分析


名勝負 なし
好勝負 WWF王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.アルティメット・ウォーリアー

IC王座戦:ブレット・ハート(ch)vs.デイビー・ボーイ・スミス

日本語版で レビューしています。
日本語版には2,3,4試合目が収録され ていません。
4大大会の一つが UKで行われました。

@リージョン・オブ・ドゥームvs.マニーInc
 マニーIncが受けでLODの攻めを引き出して試合を作るかと思いきや
 試合を支配すると基礎的構築を垂れ流し。
 悪い試合です。

EWWF王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.アルティメット・ウォーリアー
 握手から火花を散らす映像を見せた両者。
 サベージが細かい芸と共に微細な所にまで意図が浸透した動き回りで魅せてきたのにも感心したけれど
 ウォーリアーも一味違う。
 ウォーリアーも明らかに間、腰攻めを意識して動いている上
 アピールが動きの中に組み込まれ独自のリズムを刻んでおり、
 また究極戦士というギミックの受けが面白い魅せ方となっている。
 普通にプロレスラーとしても意外に面白い存在のように思えてきました。
 まあウォーリアーの場合、この状態を維持するのは無理な話でしょうけど。
 2人の状態だけでなく構築もまた素晴らしかった。
 スロー・テンポの中でコーナー、ロープを使い
 要所でサベージによる上手いムーブを織り交ぜる事で
 四角いリングがくっきりと場として浮かび上がっています。
 境界を利用する事は時々あるけれど
 ここまでリング全体が、四角さが印象づけられた事はないですよ。
 さて問題はストーリーで予告されていたフレアーですね。
 初見ではどうしても試合を壊された印象を抱いたのだけど
 結末を分かった上で見たら全然違いますね。
 フレアーが花道を悠然と歩いてきたのには
 時間制限をつきつけられているような効果をもたらしたし、
 介入自体も補助として働いている。
 (フレアーのせいで役者の世界になったせいで攻防が弱くなったのもあるけど・・・)
 フィニッシュも介入系としては捻ってあってベストだし
 これで試合後ライバルが肩を貸して退場するシーンが見れた訳だからね。
 特異性という点ではWMよりも面白かったかもしれない。
 ぎりぎり好勝負です。
 (執筆日:9/29/09)

GIC王座戦:ブレット・ハート(ch)vs.デイビー・ボーイ・スミス
 メインに抜擢されたIC王座戦はゆったりこくのあるレスリング・マッチになりました。
 スタンド/グラウンドを組み合わせながら基調のサブミッションによる揺り戻しです。
 これにブレットが色々と上乗せしていきます。
 2度は同じ事を食らわない、という攻防、読みを見せて義兄弟対決の彩を加えると
 場外戦から腰攻めを始め、ヒール寄りの行動で地元レスラー、スミスへの応援を最大限に引き出します。
 一発一発の重みと攻めの流れは文句なしで
 WWF王者かと見紛うばかりの最高の状態にありましたよ。
 問題は一方のスミス。
 ブレットが異常なのであってスミスの力が届かないのはそれで良いんです。
 只その構図にのるにはちょっと堂とし過ぎです。
 ブレットに劣っている事を認める素直さに欠けていました。
 これではフィニッシュの丸め込みに理由が見出せないんですよ。
 ラッキー・ヒットを気持ちでもぎとった、っていうのを感じられず最後で構図に穴が出来た印象です。
 まあスミスの方が先にブルドッグスで定着しているし、
 立場に差があるのではなく、同格ながら状態に差があると見た方が正しいのかもしれませんけどね。
 リアルな状況においてもブルドッグは1ヶ月前に細菌感染症を煩ってましたし。
 個人的には演出面に欠けている部分が目立ったので文句なしに好勝負。
 (執筆日:9/29/09)

総評
 4大大会をUKでやってくれた、という思いから
 観客の盛り上がりは良いし両王座戦も素晴らしい内容でした。
 良い大会ですよ。 
DVD Rating:★★★★☆

注目試合の詳細

EWWF王座戦:ランディ・サベージ(ch)vs.アルティメット・ウォーリアー
  サベージはいきなりダブル・アックスにいくも、ウォーリアーは防いでアトミック・ドロップ。
  ウォーリアーは力でサベージをねじ伏せようとする。
  サベージはクローズラインで場外に落とすとダブル・アックスで追撃。
  リングに戻し再びダブル・アックス。カバーするもカウント2。
  3発目にいくもウォーリアーは受け止めバック・ブリーカー。
  ウォーリアーはサベージの背中に狙いをつけベア・ハグ。
  フレアー、へニングがやってくる。
  ウォーリアーはボディ・スラムからボディ・プレスにいくも脚を立てて防がれる。
  レフェリーが攻撃に巻き込まれ転落。
  サベージはウォーリアーにパイル・ドライバーを決めるとレフェリーの様子を確かめる。
  その間にフレアーがウォーリアーをブラス・ナックルで殴りつける!
  サベージがダイビング・エルボー・ドロップを決めカバーするもカウントは2!
  ウォーリアーがハルク・アップならぬウォーリアー・アップ!
  サベージに何度もクローズ ラインを決めフライング・ショルダー・タックル。
  リフト・アップからボ ディ・プレスを狙うもフレアーが椅子を叩きつけて阻止!
  サベージはヘニングを威嚇 してからコーナーへ。
  フレアーにダブル・アック スにいくも逆に椅子を脚に叩きつけられリング・アウトに!
  フレアーはサベージに4の字。
  ウォーリアーに椅子攻撃狙 うも奪われて退散。
  レフェリーがウォーリアーの勝利、サベージの防衛を告げる。
  ウォーリアーはサベージにベルトを渡すと肩を貸して2人で去っていく。


GIC王座戦:ブレット・ハート(ch)vs.デイビー・ボーイ・スミス
  ブレットは観客の子供にサングラスをプレゼント。
  リング真ん中で向き合う。
  ブレットが軽く押すとスミスも突き返す。
  組むとスミスが押し飛ばす。
  組むとスミスがヘッド・ロック。
  ロープに振られる。
  伏せリープ・フロッグで避けられるも最後はショルダー・タックル。
  ブレットは場外に転がり落ちる。
  ブレットがリングに戻る。
  ブレットが組むとグラウンド・ヘッド・ロック。
  グラウンド・ヘッド・シザースに返されるも外す。
  グラウンド・ヘッド・ロック。
  スミスは起き上がると押し飛ばす。
  リフト・アップを狙う。
  ブレットが後ろ煮のがれロール・アップ。カウント2。
  インサイド・クレイドル。カウント2。
  グラウンド・ヘッド・ロック。
  スミスは上半身を起こすとハンマー・ロックに返しニーを落とす。
  ブレットが起き上がりバック・エルボー。
  リスト・ロック。
  スミスが回転から取り返し倒す。
  ブレットは起き上がるとロープに振る。
  スミスはリープ・フロッグにいったブレットをキャッチするとコーナーへのスリング・ショット。
  アーム・ロック。
  起き上がったブレットに対し腕を持ち上げて倒す。
  ブレットは起き上がると顔に手をやりロープに振りクローズラインへ。
  スミスが避けクルーシーフィックス。カウント2。
  スミスがアーム・ロック。
  ブレットは起き上がるとボディ・スラム。
  しかしスミスはロックを離さない。
  ブレットは起き上がると顔に手をやりロープに振る。
  伏せ、起き上がるとキッチン・シンク。
  両脚を取ると腹に蹴り。
  レッグ・ドロップ。
  チン・ロック。
  スミスは起き上がるとエルボーを叩き込みロープに走る。
  ブレットがカウンターでバック・エルボー。
  ロープに走りエルボー・ドロップ。
  アトミック・ドロップ。
  ロープに振りクローズラインを狙う。
  スミスが避けクルーシーフィックスを狙う。
  ブレットはサモアン・ドロップに切り返す。
  カバーするもカウント2。
  チン・ロック。
  スミスは起き上がるとロープに振る。
  ブレットがショルダー・タックル。
  ロープに走る。
  スミスがリープ・フロッグから巴投げ。
  ヘッド・バッド。
  コーナーに振ってぶつける。
  コーナーに振ってぶつける。
  突進。
  ブレットがカウンターで強烈な蹴り。
  ブルドッグを決める。
  コーナー上へ。
  スミスが捕まえデッドリー・ドライブ・
  ダイビング・ヘッド・バッドへ。
  ブレットが避け自爆させる。
  ブレットはスミスの頭を掴むとマットに叩きつける。
  スミスを起こすとボディ・スラムを狙う。
  スミスは後ろに逃れるとバックを取りロープに押し込もうとする。
  ブレットが体を下げてスミスだけ場外に落とす。
  スミスがリングに戻ろうとする。
  そこにブレットがブランチャ。
  ブレットはスミスを抱えると鉄柱にぶつける。
  リングに戻す。
  コーナーに振ってぶつける。
  背中を殴りつける。
  殴りつけロシアン・レッグ・スイープ。
  カバーするもカウント2。
  起こすとアッパーカート3連発。
  殴りつけドロップ・キック。
  ロープに振りショルダー・スルー。
  カバーするもカウント2。
  チン・ロック。
  起き上がったスミスにブレーン・バスター。
  チン・ロック。
  起き上がったスミスにヘッド・バッド。
  アッパーカートへ。
  スミスが避けバック・スライド。
  ブレットはカウント2で返すと殴りつける。
  バック・ブリーカー。
  セカンド・ロープからエルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  頭部を殴りつける。
  頭部を掴むとマットに叩きつける。
  殴りつけるとスナップ・メアからチン・ロック。
  スミスを起こすと殴りつける。
  スミスがぶん殴ろうとする。
  ブレットは避けるとスリーパー。
  スミスは両膝をつきながらもロープを掴む。
  ブレットがカウント4まで離さない。
  頭部を蹴りつける。
  蹴りつける。
  起こすとロープに振りスリーパー。
  スミスが座り込んでしまう。
  レフェリー・チェックが入る。
  スミスは3回目で腕を上げるとおんぶしてコーナーに叩きつける。
  ブレットは離してしまうがスリーパーをかけ直す。
  スミスは起き上がるとおんぶしてブレットの後頭部をターン・バックルに叩きつける。
  ブレットはたまらず崩れ落ちる。
  しかしすぐ体勢を立て直しパンチ。
  殴り合いに。
  ブレットが押しロープに振ろうとする。
  スミスが振り返しリフト・アップからロープに叩きつける。
  ブレットを起こすとコーナーに振ってぶつけクローズライン。
  クローズライン。
  クローズライン。
  カバーするもカウント2。
  リフト・アップからゴリラ・スラム。
  カバーするもカウント2。
  滞空式ブレーン・バスターを決める。
  カバーするもカウント2。
  コーナーに正面からぶつける。
  カバーするもカウント2。
  フィニッシュだとポーズ。
  アバランシュ・スラム。
  カバーするもカウントは2。
  ブレットはロープにもたれている状態。
  軽く頬を張られただけでエプロンにダウン。
  スミスがリング内へのブレーン・バスターを狙う。
  ブレットが後ろに着地するとジャーマン。カウントは2。
  ブレットがスミスにブレーン・バスターを狙うも持ち上がらない。
  スミスが逆に持ち上げコーナーに乗せる。
  スーパープレックスを決めカバー。カウントは2。
  ブレットが振り返しクローズラインを狙う。
  避けられるもクローズラインを再び狙う。
  スミスが同時にクローズラインを狙い相打ち。
  倒れた状態からブレットが脚を絡め起き上がるとシャープ・シューターが決まる。
  スミスがロープを掴む。
  ブレットはスミスを起こすとフォア・アームズ。
  ロープに振ろうとする。
  振り返されサンセット・フリップを狙う。
  スミスが座り込んで封じ1,2,3!
  スミスが新チャンピオンに!
  スミスがブレットに握手を求める。
  ブレットが応じず去っていこうとする。
  観客からブーイング。
  それを聞いてブレットはやめるとスミスと握手しハグ。
  ブレットの妹にしてブル ドッグの奥さん、ダイアナさんも上がり勝利を祝福!

試合結果

@L.O.Dvs.マネー・インク
Aネイルズvs.ヴァージル
Bショーン・マイケルズvs.リック・マーテル(ダブル・カウントアウト)
Cタッグ王座戦:ナチュラル・ディザスターズ(ch)vs.ビバリー・ブラザーズ
Dクラッシュvs.リポ・マン
EWWF王座戦:ランディ・サベージ (ch)vs.アルティメット・ウォーリアー(カウントアウト)
Fジ・アンダーテイカーvs.カマラ(DQ)
GIC王座戦:ブレット・ハート(ch)vs.デイビー・ボーイ・スミス(新チャンピオン!)