TOPアメリカン・プロレスWWE 1991年 →WWE:Summerslam 8/26/91

WWE:Summerslam 8/26/91の分析


名勝負 IC王座戦:ミスター・パーフェクト(ch)対ブレット・ハート
好勝負 なし

@リッキー・スティムボート、ケリー・フォン・エリック、デイビー・ボーイ・スミスvs.ウォー・ロード、パワー&グローリー
 スティムボート、スミスが相手だとただのパワー馬鹿も光ります。
 ケリーは以前の姿を知っていると足元がおぼつかなく、パンチが手打ちになっているのが目に付きますね。
 少し悪い試合。

AIC王座戦:ミスター・パーフェクト(ch)対ブレット・ハート
 前半は最高級のレスリング。
 クラシカルな様式にディレクション、ミス・ディレクションが上手く織り込まれています。
 後半はパーフェクトがギミックも活かして
 素晴らしいヒール・プレイを見せスペクタクル性を高めます。
 要所で挟まれる場外の使い方も見逃せないですね。
 クライマックスも含めて一進一退の攻防が少なくなってくるので
 同じ技巧戦として挙げられるHBK対ブルドッグ、ブレット対ブルドッグに比べれば
 盛り上がりには欠けますが完成度は同等かそれ以上を誇っていますよ。
 ぎりぎり名勝負です。
 (執筆日:10/19/08)

Bブッシュワーカーズvs.ナチュラル・ディザスターズ
 ブッシュワーカーズが真面目にやったり
 ディザスターズがタッグ・ワークを突き詰めたりしても違和感しか覚えないだろうけど
 それにしたって適当な内容です。
 ひどい試合。

Cミリオン・ダラー王座戦:テッド・デビアス(ch)vs.ヴァージル
 俳優が揃っていますね。
 デビアスのはタレながらも優勢に立つと使用人風情が、って感情を表現するし、
 サイドには見事なヒステリックを見せるシェリーに、熱い実況で応援するパイパー。
 ヴァージルは・・・冴えない黒人っぷりが○。
 つまりはこの後一人立ちしていけないのが見えている訳だけどね。
 人生大逆転劇のストーリーを良い感じに語って見せました。
 まあまあ良い試合。

Dジェイルハウス・マッチ:ビッグ・ボス・マンvs.マウンティー
 負けた方が牢屋で一晩過ごす事になる形式。
 特に盛り上がる事もない打撃戦でしたね。
 悪い試合。

Eタッグ王座戦、ノーDQ:ナスティ・ボーイズ(ch)vs.リージョン・オブ・ドゥーム
 カットを利用して大技から始めると
 それなりにテンポを維持しながら孤立させました。
 ただ終盤になる頃には流石にグダグダになってましたね。
 WCWなら良い試合になったかもしれないけどなぁ。
 少し悪い試合。 

FI.R.Svs.グレッグ・ヴァレンタイン
 IRSとしてのPPVデビュー戦のためアピール・マッチを意識するも
 アピールするものが地味で退屈なスタイルではねぇ。
 ひどい試合。

G(レフェリー:シッド・ジャスティス):ハルク・ホーガン、アルティメット・ウォーリアーvs.サージェント・スローター、ジェネラル・アドナン、コロネル・ムスタファ
 シッドの似合わないレフェリングが見所というしかない程中身がありません。
 ベビーフェイス/ヒールの雰囲気すらいまいちでしたからね。
 ひどすぎる試合。

 サベージがエリザベスに結婚を申し込み、エリザベスがOh,Yaeh!と答えるシーンのリプレイ。
 これまでの2人の歩みを振り返るビデオ。
 本大会の目玉である結婚式が始まります。
 純白の結婚衣裳を着てサベージ、そしてエリザベスが登場。
 結婚の誓いを立てて結婚指輪をエリザベスの指に通す。
 夫婦となった2人はキスを交わす。
 
総評
 いらない試合が多いですがテクニカルな傑作と
 結婚式&良いストーリー・マッチで意外と印象に残る大会になっているのではないでしょうか。
 (執筆日:6/13/10)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

AIC王座戦:ミスター・パーフェクト(ch)対ブレット・ハート
  組み合って離れる。
  ブレットがヘッド・ロック。
  パーフェクトが髪を掴んで振る。
  ブレットがショルダー・タックルを決めロープに走る。
  パーフェクトのヒップ・トスを防ぎ逆にヒップ・トス。
  パーフェクトは場外に出て間を置く。
  ブレットがヘッド・ロック。
  ロープに振られクルーシーフィックス。
  カウント2で返されるやグラウンド・ヘッド・ロック。
  パーフェクトは髪を掴んで起き上がるとロープに振ろうとする。
  ブレットは髪を掴んで防ぐ。
  パーフェクトはもう1度狙うも同じように防がれる。
  ならばとロープに押し込むと膝蹴り。
  ロープに振りクローズラインへ。
  ブレットは避けるとクロス・ボディ。
  カウント2で返されるとその勢いで場外に落ちるも
  すぐにエプロンに上がりショルダー・ブロック。
  サンセット・フリップにいく。
  カウント2で返されるやグラウンド・ヘッド・ロック。
  パーフェクトはロープに押し込みチョップ。
  ロープに振り蹴りつけようとする。
  ブレットは受け止めると脚を取って倒し腹を蹴りつける。
  コーナーに振ろうとする。
  パーフェクトが振り返しボディ・スラム。
  ブレットは食らいながらも、すぐにパーフェクトを蹴り飛ばすとお返しのボディ・スラム。
  パーフェクトも同じように蹴り飛ばし起き上がる。
  ブレットは受け流して倒すとふらふらのパーフェクトにクローズラインを決め場外に落とす。
  パーフェクトはやってられない、と帰ろうとする。
  ブレットは後を追いリングに戻す。
  パーフェクトは命乞いして間をおく。
  ブレットが組んでコーナーに押し込む。
  レフェリーが引き離そうとした隙を突きパーフェクトが殴りつける。
  腹を蹴りつけていく。
  場外に出たブレットにチョップ。
  ブレットを踏んでリングに戻る。
  エプロンに上がったブレットを殴りつける。
  再び上がったブレットに対しロープを引っ張って反動で柵にぶつける。
  ブレットは何とかリングに戻るとパーフェクトを殴りつけていく。
  コーナーに振られるや裏に回りロール・アップ。カウント2。
  パーフェクトが殴りつける。
  アイリッシュ・ウィップでコーナーにぶつけていく。
  カバーするもカウント2。
  ブロンコ・バスターからジャックナイフ固め。カウント2。
  ロープに振る。
  振り返されるもショルダー・スルーを狙ったブレットを蹴り上げドロップ・キック。
  ブレットが場外に落ちる。
  パーフェクトは場外に下り殴りつける。
  ブレットが殴り返しエプロンに上がろうとする。
  パーフェクトは背中を殴りつけるとコーナー上へ。
  ブレットも上に登ってくる。
  パーフェクトは殴り勝ちブレットをリングに落とすと崩れ落ちるようにカバー。カウント2。
  パーフェクトはブレットに張り手を決め挑発。
  髪を掴んで投げ捨てる。
  ロープに振りスリーパー。
  ブレットはエルボーを入れて逃れるとクルーシーフィックスへ。
  パーフェクトがサモアン・ドロップに返す。カウント2。
  アイリッシュ・ウィップでブレットをコーナーにぶつける。
  カバーするもカウント2。
  もう終わりだとパーフェクト・スープレックス。
  しかしカウントは2。
  パーフェクトはレフェリーに抗議してからブレットに襲いかかろうとする。
  ブレットが殴る。
  アトミック・ドロップ。逆アトミック・ドロップ。
  髪を掴んで投げ飛ばすとパーフェクトは脚を鉄柱にぶつける。
  ブレットがブレーン・バスターを決めカバー。カウント2。
  もう1発と見せかけインサイド・クレイドル。カウント2。
  ロシアン・レッグ・スイープからカバー。カウント2。
  バック・ブリーカーを決めると続いてセカンド・ロープからのエルボー・ドロップ。
  カバーするもカウント2。
  信じられないブレットはレフェリーに抗議。
  パーフェクトはその隙を突きオコーナー・ロール。
  カウント2で返されるとその勢いで場外に落ちる。
  ブレットはパーフェクトを鉄柱にぶつけたからリングに戻す。
  脚を蹴り払っていきシャープ・シューターを狙う。
  パーフェクトのマネージャーがエプロンに上がってきたので止めマネージャーを殴りつける。
  パーフェクトはブレットが跨いでいたロープを蹴り上げる。
  股間を蹴りつける。
  股間にレッグ・ドロップ。
  もう1発狙う。
  ブレットは受け止めると反転してシャープ・シューターに持っていく。
  パーフェクトはたまらずタップ・アウト。
  ブレットが新ICチャンピオンに!

試合結果

@リッキー・スティムボート、ケリー・フォン・エリック、デイビー・ボーイ・スミスvs.ウォー・ロード、パワー&グローリー
AIC王座戦:Mrパーフェクト(ch)対ブレット・ハート(新チャンピオン!)
Bブッシュワーカーズvs.ナチュラル・ディザスターズ
Cミリオン・ダラー王座戦:テッド・デビアス(ch)vs.ヴァージル(新チャンピオン!)
Dジェイルハウス・マッチ:ビッグ・ボス・マンvs.マウンティー
Eタッグ王座戦、ノーDQ:ナスティ・ボーイズ(ch)vs.リージョン・オブ・ドゥーム(新チャンピオン!)
FI.R.Svs.グレッグ・ヴァレンタイン
G(レフェリー:シッド・ジャスティス):ハルク・ホーガン、アルティメット・ウォーリアーvs.サージェント・スローター、ジェネラル・アドナン、コロネル・ムスタファ