TOPアメリカン・プロレスWWE 1990年 →WWE:Royal Rumble 1/21/90

WWE:Royal Rumble 1/21/90の分析


名勝負 なし
好勝負 ロイヤル・ランブル

日本語版でレビューしています。
日 本語版には3, 4試合目が収録されていません。  
ホーガンの幼馴染対サベージの弟である2試合目はファン・マッチ。
サベージの弟ジニアスはおかまキャラです。

Dロイヤル・ランブル
 WWFレスラーの平均的な質の低さは否めませんが
 それでも尚この試合は素晴らしい。
 RRの礎としてほぼ全ての要素が入っていると言って良い。
 去年買収工作をしたデビアスが一番手。
 楽勝したココB、ジャネッティを前振りに強敵ロバーツを持ってきます。
 ルールに従えば場外乱闘できるという事も示しましたね。
 続いてサベージ、パイパーが出てきて豪華な舞台をセット・アップ。
 ここでそれぞれベビーフェイス、ヒールかをはっきり決めて
 1対1から1対2、2対2と変化させています。 
 その後はパイパー、ブレットの師弟コンビがあり、
 やや見せ場に欠けてきた所でロバーツの脱落(ダミアン・スポットがあれば尚良かった)や
 サベージ-デビアス・ラインのアピールを入れてきます。
 ダスティがサベージ狙いで落としてスターの座を引き継ぎますが
 WWFのダスティは見劣りするのでサベージでもう少し粘っても良かったですね。
 11番手でロイヤル戦の王アンドレを持ってきました。 
 でかいウォー・ロードを落とし、ダスティ、パイパー2人と五部と巨体をしっかりアピールできています。
 アンドレを誰が落とすかを目玉に据える事ができました。
 パイパーとブラウンが落とされた腹いせに落とすというスポットを見せていましたね。
 アンドレが両腕をロープに絡め取られ追い込まれた所で味方のハクを入れてきます。
 本当に良く考えられた入場順ですね。
 15番手スマッシュが入った所でデモリッション完成。
 タッグ・パートナーが出会うのも定番となる見せ場の1つですね。
 只誰かを落としてもう少しアピールしたかった所。
 16番手にアキームでしたが正直彼はいらなかったです。
 一応次のスヌーカのアピールのための脱落選手でしたが
 巨人扱いのテンタと見た目が余り変わりませんからね。
 アンドレは背後から攻撃を食らう形で脱落。
 ところで中盤はやや殴り合いが多かったですね。
 落ちるかどうか、と省エネの戦略的ファイトで積極的に見せ場を提供していたデビアスですが
 他がそれほど頑張ってくれないので流石に疲れが出てきました。
 良くも悪くもハクを救い出して自然と味方に引き入れた空気を作ったのでやや引っ込むのですよね。
 19番手のテンタはダスティ、アックスを落とし新たな巨人役をアピールしました。
 このテンタを全員で落とす、というネタがありましたね。
 21番手はウォーリアー。
 脅威の粘りを見せていたデビアスを落とすのだけど入ってきた直後にすべきでしたね。
 ややアピールが弱くなりました。
 サンタナとマーテルは抗争していたのでぶつかったのは良いけど
 サンタナを落とそうとしているマーテルをウォーリアーが落とした時にもつれて一緒に落ちたかったですね。
 25番手にホーガン。
 一掃してホーガンとウォーリアーの一騎打ち。
 互角の攻防だけ見せてWMまで持ち越しにしたのは上手いですね。
 ウォーリアーの脱落もホーガンの攻撃が思わぬ形で影響して、というのも素晴らしいです。
 最後はヘニング、ルード対ホーガンで
 落とす事だけに拘らずいつものホーガン・クライマックスで
 ちゃんと必殺技も出して盛り上げてきました。
 このように細部で洗練できるものの
 見事なブックでRRの原型がそこにありました。
 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/29/09)
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

Dロイヤル・ランブル
   昨年金で30番目を手に入れたデビアスは今回1番手!
  2番手ココ、3番手ジャネッティはスピードに乗った攻撃を見せるモデビアスに落とされる。
  4番手はジェイク!デビアスと一進一退の攻防を見せる。
  5番手はサベージ!
  デビアスと手を組みジェイクを痛めつけていく。
  6番手はパイパー!
  ジェイクを助けサベージ、デビアスに対抗。
  8番手はブレット。
  デビアスにDDTを狙うジェイクにサベージがクローズラインを決め場外に落とす!ジェイク脱落!
  10番手はローデス!
  標的のサベージにエルボーを叩き込んでいき、ショルダー・スルーでサベージを落とす。
  11番手はアンドレ!
  パイパーがブラウンを落とすも逆切れされパイパーも落とされる!
  13番手アックス。
  デビアスは落とされそうになっても誰かが助けに来てくれる。金をばらまいたか?
  アックスとローデスがロープに絡まったアンドレを殴りつけていく。
  14番手キング・ハクがアンドレを救出。
  15番手にスマッシュ。 アックスと協力しアンドレ、ハクを狙う。
  16番手はアキーム。
  健気に戦っていたブレットはダスティのチョップを食らい脱落!
  (カメラの位置が悪かったため日本語版実況、解説者に気づいてもらえず)
  デモリッションが不意打ちでアンドレを落とす事に成功!
  17番手はスヌーカ!
  ラップしているアキームを殴りつけ落とす。
  19番手にアースクエイク。
  突き飛ばしてローデス、アックスを落とす。
  20番手にナイドハート。
  全員が協力しアースクエイクを落とす。
  21番手にウォーリアー!
  ハクのトランス・キックでスマッシュが脱落。
  25番手直前ウォーリアーのクローズラインでデビアスが脱落!デビアスは約50分闘った!
  そして25番手にはホーガン!
  いきなりスヌーカ、ハクを落とす。
  これに触発されたかウォーリアーもサンタナを落とす。
  ホーガンがホンキー・トンク・マン、ウォーリアーがマーテル、HBKを落とす。
  そして遂にホーガンとウォーリアーが対峙!
  どちらもショルダー・タックルをはねとばす。
  クローズラインで相打ち。
  28番手ルードがフライングで入って来てウォーリアーに殴り掛かる。
  ルードとバーバリアンがウォーリアーを落とそうとしている所に
  ホーガンがダブル・アックス・ボンバー。
  しかし落ちたのはルードでもバーバリアンでもなくウォーリアー!
  ウォーリアーはルード、バーバリアンにクローズラインを決めると走り去っていく。
  最後の現れたのはヘニング!
  ヘニングはホーガンを狙う。
  リングにはホーガン、ハーキュリース、ルード、ヘニング、バーバリアン。
  ハーキュリースのショルダー・スルーでバーバリアン脱落。
  ルードがクローズラインでハーキュリースを落とす。
  ルードとヘニングは2人してホーガンを痛めつけていく。
  ルードの攻撃がヘニングに誤爆しヘニングはセカンド・ロープ上から転落。
  ルードがロープに振られた際ヘニングが戻ろうとしていて偶然か故意かルードが転落!
  優勝者はホーガンかヘニングに絞られた!
  ヘニングがパーフェクト・スープレックスを決めるもホーガンはハルク・アップ!
  アックス・ボンバーを決め ると投げ落とし、ホーガンが優勝!

試合結果

@ブッシュワーカーズvs.ルージョー・ブラザーズ
Aブルータス・ビーフケーキvs.ジニアス(ダブルDQ)
Bサブミッション・マッチ:グレッグ・ヴァ レンタインvs.ロニー・ガービン
Cジム・ドゥガンvs.ビッグ・ボス・マン(DQ)
Dロイヤル・ランブル(勝者:ハルク・ホーガン!)