TOPアメリカン・プロレスWWE 1989年 →WWE:Summerslam 8/28/89

WWE:Summerslam 8/28/89の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

@ブレイン・バスターズvs.ハート・ファウンデーション
 前半は頻繁にタッチ・ワークの攻防を見せました。
 タッグ力の高さを活かし集中しているものだけど
 余りに相手を攻める意識に欠けるので
 ある意味テクニカルなお遊びとも言える状況でしたね。
 ブレイン・バスターズが卑怯な戦法に出てからは
 真剣味、盛り上がりが加わってきました。
 良い内容ではあったけれど、工夫が微妙でしたね。
 使いようによっては素晴らしい機微になるのですが、これでは普通の試合でしかありません。
 またブレット、ナイドハートの役割分担も少しずれていました。
 まあまあ良い試合程度。
 (執筆日:6/27/10)

DIC王座戦:リック・ルード(ch)vs.アルティメット・ウォーリアー
 試合の核となる方法論は既にWMで見つけていましたからね。
 それをバージョン・アップさせれば良いだけ、とはいえウォーリアーは良く頑張りました。
 しっかり地面を踏みしめているのでムーブは大きく見えるし、
 場外で変化をつける事で単調にならないようにしている。
 終盤は1つ1つの組み合わせに過ぎないものの
 センスある技の選択で展開されています。
 必殺技が返された後、危険なドライバーやセカンド・ロープにのった相手へのジャーマンが出てきたのには驚きましたね。
 とても80年代とは思えぬ激しいクライマックスです。
 いやはや最後まで信じられない程の安定感のある熱戦で、
 その凄まじい盛り上がりからはエピックを感じさせました。
 ウォーリアーの3大試合が1つ。
 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:5/7/10)

メインはゼウスが唯一活躍した試合。
ファン・マッチですがそこそこ楽しめます。
事前に映画ゴールデン・ボンバーを見ると良いですよ。 
DVD Rating:★★☆☆☆

注目試合の詳細

DIC王座戦:リック・ルード(ch)対 アルティメット・ウォーリアー

  ルードは軽快にステップを刻んで攻撃を避け
  パンチやキックをいれていくがウォーリアーには全くきかず。
  ウォーリアーはボディ・リフトから場外に投げ捨てるとルードを痛めつけていく。
  ルードはフォールを返すのがやっと。
  しかし飛び技を狙ったウォーリアーをコーナー上に落とすとルードのペースに。
  ルードはいつものようにキャメル・クラッチを挟んでいく戦術。
  ウォーリアーがスリーパーをジョー・ブリーカーで逃れるも
  ルードと正面衝突しレフェリーも巻き込まれる。
  先に立ったルードだったが殴ってもウォーリアーはびくともせず
  クローズラインの連発からパワー・スラム。
  しかしレフェリーが気絶中。
  パイル・ドライバーを決めレフェリーが起きるも
  ルードの脚はロープにかかっている。 
  ウォーリアーはパワー・スラムから必殺のボディ・プレスに行くが
  ルードは脚を立てて防ぐ!
    ルードはリバース・パイル・ドライバーを決めるもカウントは2。
  再びリバース・パイル・ドライバーを決めるがカウントは2。
  ここでパイパーがリング・サイドにやってくる。
  ルードは腰をくねらせるが、パイパーは逆に尻を見せ挑発!
  気を取られたルードにウォーリアーはショルダー・タックル!
  ボディ・リフトから必殺のボディ・プレス!
  1,2,3でウォーリアーが新ICチャンピオンに!

試合結果

@ブレイン・バスターズvs.ハート・ファウンデーション
Aダスティ・ローデスvs.ホンキー・トンク・マン
Bミスター・パーフェクトvs.テリー・テイラー
Cリック・マーテル、ロジャー・ブラザーズvs.ティト・サンタナ、ロッカーズ
DIC王座戦:リック・ルード(ch)vs.アルティメット・ウォーリアー(新チャンピオン!)
Eデモリッション、キング・ドゥガンvs.アンドレ・ザ・ジャイアント、ツイン・タワー
Fハーキュリースvs.グレッグ・ヴァレンタイン(DQ)
Gテッド・デビアスvs.ジミー・スヌーカ
Hハルク・ホーガン、ブルータス・ビーフケーキvs.ランディ・サベージ、ゼウス