TOPアメリカン・プロレスWWE 1985年 →WWE:Wrestling Classic 11/7/85

WWE:Wrestling Classic 11/7/85の分析


名勝負 なし
好勝負 なし

約1時間55分です。

@コーポラル・カーチェナーvs.エイドリアン・アドニス
 アドニスのハード・バンプが披露されるような相手ではなく微妙なスカッシュ。

Aダイナマイト・キッドvs.ニコライ・ヴォルコフ
 国家を歌いだしたニコライをキッドがミサイル・キックで黙らす。
 良いスタートだと思ったらその一撃で3カウント・・・。
 
Bアイヴァン・パツキvs.ランディ・サベージ
 パツキは殴るだけなので
 サベージがヘタレて引こうともそれで勢いが生まれる訳ではない。
 ロープ悪用で早めに幕を引きましたがそれも当然の素材量です。
 悪い試合。

Cリッキー・スティムボートvs.デイビー・ボーイ・スミス
 今大会一番のカード。
 期待通りの正統な攻防が見られますが
 やけにスミスがハイ・フライに拘るなと思っていたら
 わずか3分、ドロップ・キックをかわされてロープに股間を打ちレフェリー・ストップ。
 悪くない試合です。

Dジャンクヤード・ドッグスvs.アイアン・シーク
 この頃のシークの仕事っぷりは良い。
 ギミックだけで大きなブーイングを浴びているけど
 それにふさわしいストーリーを語ろうとしている。
 しかしレフェリーに多少ひいき心を起こさせる展開とはいえ
 ヘッド・バッド1発で決着とは馬鹿げている。 
 悪くない試合。

Eテリー・ファンクvs.ムーンドッグ・スポット
 テリーが戦うのはよそうとだまして襲い掛かるもリングに戻した所で
 ちょうど10カウントになり負けてしまうというお間抜けネタ1本勝負。

Fドン・ムラコvs.ティト・サンタナ
 打撃と投げが安定しているとはいえそこに軽く終盤にブックで味付けしただけ。
 何も考えずに試合しても量産できる内容。
 悪い試合です。

Gボブ・オートンvs.ポール・オンドロフ
 オンドロフのハイ・テンションでの盛り上げは良いですね。
 ボブも大袈裟な受けで盛り立てます。
 しかしベース部分は余り力を入れていません。
 悪くない試合。

H2回戦:エイドリアン・アドニスvs.ダイナマイト・キッド
 キッドの鋭さとアドニスの受身により
 格差を感じさせずに戦う事が出来ています。
 最後のジミー・ハートの絡ませ方はわざとらしかったですが楽しめましたね。
 悪くない試合。
 
I2回戦:ランディ・サベージvs.リッキー・スティムボート
 相手が動く事で良いムーブが生まれていきます。
 特にスティムボートはサベージから刺激を受けているようで
 独創的な動きを生み出していますね。
 リングを広く使いながら一進一退を繰り広げブラス・ナックル・ネタで〆。
 4分しかないが密度は2年後のWMと比べても見劣りしない。 
 後3分あれば好勝負でした。
 中々良い試合。 

J2回戦:ジャンクヤード・ドッグvs.ムーンドッグ・スポット
 まったく試合を作る能力のない対決。
 素直にすぐ終わらせています。
 怖いもの見たさでもう少し時間を与えてみたい気も・・・しないな。  
 
K2回戦:ティト・サンタナvs.ポール・オンドロフ
 ベビーフェイス対決なのに
 サンタナが脚を痛めて
 場外でヒートして殴り合っている内に時間切れ。

LWWE王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ロディ・パイパー
 パイパーがハイ・テンションで一気に持っていく。
 しかしベース・ラインでの落とし方も弁えていますね。
 ホーガンは反撃を焦らしながらテンポを維持。
 ホーガンがパイパーから椅子を奪い返し
 アピール能力が先行しているイメージがある両者の能力が地味に感じ取れる内容。
 ボブが乱入し、オンドロフが助けに駆けつける不透明決着エンドが普通に残念でしたからね。
 平均より少し上。

M準決勝:ランディ・サベージvs.ダイナマイト・キッド
 サベージは相手が軽量級という意識があったか
 適当に放任しておけばアクションも稼げるだろう、というスタンス。
 これが普通なのだけど先ほどの試合の後では手抜きに見える。
 少し悪い試合。

N決勝:ランディ・サベージvs.ジャンクヤード・ドッグ
 サベージがヘタレなヒールという事もあり
 JYDのひどい受け、表現力が目立ちます。
 とてもレスラーの動きではないですね。
 ひどい試合です。
(執筆日:3/3/10)

総評
 駄目レスラーかと思いきや実は一部の能力が突出して優れている、そんなスターは多いけれども
 JYDは試合に関しては100%駄目です。
 黒人である事しか意味がない。
 こんなJYDをプッシュしたのでトーナメントもいまいち。
 サベージ側で良いカードが生まれましたが時間が短いですね。
 (執筆日:3/12/11)
DVD Rating:☆☆☆☆☆

注目試合の詳細

なし

試合結果

@コーポラル・カーチェナーvs.エイドリアン・アドニス
Aダイナマイト・キッドvs.ニコライ・ヴォルコフ
Bアイヴァン・パツキvs.ランディ・サベージ
Cリッキー・スティムボートvs.デイビー・ボーイ・スミス
Dジャンクヤード・ドッグスvs.アイアン・シーク
Eテリー・ファンクvs.ムーンドッグ・スポット(カウントアウト)
Fドン・ムラコvs.ティト・サンタナ
Gボブ・オートンvs.ポール・オンドロフ
H2回戦:エイドリアン・アドニスvs.ダイナマイト・キッド
I2回戦:ランディ・サベージvs.リッキー・スティムボート
J2回戦:ジャンクヤード・ドッグvs.ムーンドッグ・スポット
K2回戦:ティト・サンタナvs.ポール・オンドロフ(15分時間切れ)
LWWE王座戦:ハルク・ホーガン(ch)vs.ロディ・パイパー
M準決勝:ランディ・サベージvs.ダイナマイト・キッド
N決勝:ランディ・サベージvs.ジャンクヤード・ドッグ