TOPアメリカン・プロレスWWE 2025年 →WWE:Best of WWE PLE 2026 part.1

WWE:Best of WWE PLE 2026 part.1の分析


名勝負 なし
好勝負 ギュンターvs.AJスタイルズ(Royal Rumble 1/31/2026)

@ギュンターvs.AJスタイルズ(Royal Rumble 1/31/2026)
 (AJは敗北すると引退)
 体勢の動かし方により
 レスリングの力の込め具合が伝わってきます。

 通常放送の一戦も熱量高かったものの
 今回は更に観客も演者の熱量も十二分。

 ギュンターが中盤は腰狙いで強烈に追い込みます。
 シナに比べるとAJの身体能力が落ち切っていないのもあり、
 絶対値と試合運びで勝負していますね。

 ただ上質ながらもう少し余白があってもという気はします。
 もしこれで本当に引退するなら尚更。

 カーフ・キラーへの移行も鋭く延長線上にあって攻防は密。

 完璧な攻めの数々。
 今年引退するとは思えないAJの攻め。
 攻めを続けても完成度、強度が全く落ちないのは驚異的でしたね。

 両者カードを出しきったた後に
 ギュンターがチョップにラリアットでAJを叩きのめすクライマックス。

 ギュンターがシナを引退させていて、
 AJが2026年での引退を宣言しているとはいっても、
 この試合で引退するかは不透明なシチュエーションに支えられ
 非常に注目度の高い攻防で惹きつけました。

 ただ最後はAJがスリーパーで意識を失う観客が悲痛になる結末。
 シナみたいに美しい絵にはできず。

 シナの大々的な引退から1ヶ月ちょっと。
 切り替え切れておらず、どうしても見比べてしまいますね。

 WWEへの貢献度では勿論比べようにないにしても
 アメプロ業界への貢献度で言えば時代を変えたレスラーでした。
 全てのレスラーの引退を彩ることはできないし、
 AJ自身シナのような引退ロードを望んでいなかったとしても
 それを期待してしまうのがファンとしての心理でした。

 試合後グローブを脱ぎリングに置こうとするも
 はめ直して観客にポーズしたAJ。
 それは単純に裏方として、間接的に支え続けるという意思か、
 それともそれ以上の意味を含んでいるのか…。

 文句なしに好勝負。

Aロイヤル・ランブル(Royal Rumble 1/31/2026)
 全部がダメな訳ではなく
 光るものもあったのですが、
 それが意味ある形で昇華したり、
 線になったり、繋がることのない、ちょっと残念な内容でしたね。

 #1のオバ・フェミ、#8のジェヴォン・エヴァンス。
 少し前までNXTにいた2人は素晴らしいポテンシャルを見せました。
 #6まで一掃し続けたオバの暴れっぷりは最高で、
 ジェヴォンの規格外の飛びまわりっぷりも見事。

 それぞれこれから10年以上、ロイヤル・ランブルにおいて
 NEXTブロック・レスナー、NEXTコフィ・キングストンとしての役回りを果たせることを確信させました。

 あとはオリジナル・アメリカーノとしてチャド・ゲイブルの復帰、
 AEWからパワーハウス・ホブスことロイス・キーズがデビューで盛り上げました。

 しかし良い所はそれぐらいか。
 
 冒頭で挙げたオバにしても最初の一掃していくシーンは大変に魅力的ながら
 中盤以降はすっかり背景に埋もれていて、
 22番手レスナーが登場した所で表舞台に。
 この攻防が微妙な上にレスナーがオバを落とします。
 そしてそのレスナーもすぐに普通に落とされていて、
 何のためにレスナーを呼んできたのか謎過ぎます。

 年俸制のフルタイムならまだしも
 サウジの人に見せる為だけのお金の無駄遣い過ぎませんか。

 レスナーvs.オバがWMで実現されるのならぎり分かりますが、
 この攻防だと余り期待感が高まりませんね。

 一方でそうでないならここはオバに箔をつける為に使うのが最適手だと思いますし、
 せめてオバを落とすなら余り望ましくないものの
 リングの戦局を左右するポジションに据えて欲しかったですね。

 ロイヤル・ランブルの展開で大きな意味を持つのはユニット。
 その意味では売り出し中のビジョンに期待がかかります。
 ブロン・ブレーカーを#2に持ってきたのは分かっているなと思ったものの
 入場中の謎の男にカーブ・ストンプを受け速攻脱落。
 乱入者によって脱落するのは良いものの初手に持ってくるのはナンセンスですね。
 ブロンも脱落した後せめて八つ当たりするくらいの怒りを出して欲しくて拍子抜け。

 コーディに抗争を仕掛けてトップに登ろうとしているジェイコブ・ファトゥーも最後の4人に残れず。

 最後はレインズ、オートン、ローガン・ポール、ギュンター。
 オートン、ポールの可能性はまずなく、
 レインズ、ギュンターに関しても優勝の価値はあるレスラーながら
 ストーリー上の展開としては目新しさがなく、
 攻防でそれを払拭することもできずそのまま終了。

 去年のCrown Jewelが例外で、サウジの通常運転はこれなのかなと。
 来年のWMはサウジで行われることが決まっているだけに不安です。

 平均的な良試合。
 (執筆日:2/?/26)