TOPアメリカン・プロレスWWE 2025年 →WWE:Best of WWE PPV 2025 part.5

WWE:Best of WWE PLE 2025 part.5の分析


名勝負 なし
好勝負 世界ヘビー級王座戦:ギュンター(ch)vs.CMパンク(Summerslam Saturday 8/2/2025)

女性世界王座戦:ナオミ(ch)vs.イヨ・スカイvs.リア・リプリー(Summerslam Sunday 8/3/2025)

タッグ王座戦、TLCマッチ:ワイアット・シックス(デクスター・ルミス、ジョー・ゲイシー)(ch)vs.アンドレード、レイ・フェニックスvs.#DIY(ジョニー・ガルガーノ、トマッソ・チャンパ)vs.フラキシオム(アキシオム、ネイサン・フレイジャー)vs.モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー、クリス・セイビン)vs.ストリート・プロフィッツ(Summerslam Sunday 8/3/2025)

統一WWE王座戦、ストリート・ファイト:ジョン・シナ(ch)vs.コーディ・ローデス(Summerslam Sunday 8/3/2025)

@世界ヘビー級王座戦:ギュンター(ch)vs.CMパンク(Summerslam Saturday 8/2/2025)
 フィジカル・コンディションに差がある中で
 パンクは見せ方でベテランの余裕感を演出。

 お互い方向性の共通認識を持ちつつ
 どちらか一方にならずお互い考えて選択して作っていきます。
 細かな選択と表現がより良い結実を生んでいますね。

 中盤のチョップとビッグ・ブーツでのシーン作りは
 中途半端にせず徹底したことで強烈な印象作りに成功。

 パンクがふらふらになりながら立ち向かっていく流れ。
 シンプルなものを型ではなく表現で力強く見せたのは正解。

 手数が不足するかとも思いましたが丁寧に対処することでクリア。
 見せ方は技数に依存しないことを示しました。

 実況席のスポットからギュンター流血。
 このスポットが変に実況席に叩きつけるのではなく、
 足を払うだけというのが逆にこの内容のリアリティにそっていましたね。

 ギュンターが名勝負製造機とはいえ
 ここまで化学反応を見せるとはパンクやってくれましたね。

 文句なしに好勝負。

 試合後セスが松葉杖をついて登場。
 顔見せだけかと思いきや松葉杖を放り捨て完全復活と共に
 キャッシュ・インで王座強奪するサプライズです。

A女性世界王座戦:ナオミ(ch)vs.イヨ・スカイvs.リア・リプリー(Summerslam Sunday 8/3/2025)
 ナオミはウェイトを増したのとヒールとしてのキャラで
 レスラーとしての完成度が上がっていますね。

 今年は既にとんでもないレベルの女性の3ウェイが生まれているので、
 それに比べるとというところはありますが、
 王者ナオミをベースに据えてナオミをショー・アップするという目的の基、
 最大限魅力的にする内容になっています。

 Evolutionの続編としても素晴らしいですね。

 リアとイヨの絡みも黄金カードとして認知されていて嬉しいところ。

 最後はナオミがまた小狡く丸め込みで勝利。
 ナオミ節を利かせました。

 ぎりぎり好勝負。

Bタッグ王座戦、TLCマッチ:ワイアット・シックス(デクスター・ルミス、ジョー・ゲイシー)(ch)vs.アンドレード、レイ・フェニックスvs.#DIY(ジョニー・ガルガーノ、トマッソ・チャンパ)vs.フラキシオム(アキシオム、ネイサン・フレイジャー)vs.モーター・シティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー、クリス・セイビン)vs.ストリート・プロフィッツ(Summerslam Sunday 8/3/2025)
 冒頭でダイブ連発という軽いスタートですが、
 そこから始めても右肩上がりできるスポット・フェスト。

 その中でMCMGと#DIYはうまく試合に変化を与えていて貢献度高かったですね。

 エンタメご都合主義な所はありますが、
 テーブル層連発といったWWEのTLCにしか出来ない
 ど迫力なインパクトで押し切られれば黙るしかないですね。

 お疲れさまでした。
 
 ぎりぎり好勝負。

C統一WWE王座戦、ストリート・ファイト:ジョン・シナ(ch)vs.コーディ・ローデス(Summerslam Sunday 8/3/2025)
 直前のSDで目が覚めたよ、と唐突にフェイス・ターンしたシナ。
 
 試合の冒頭では和やかにハグ。
 ヒール・ターンの衝撃シーンとなったハグですから
 本当にフェイス・ターンしたのか疑心暗鬼になってしまうような行動ですが、
 この大一番に挑む決意こもった表情に嘘を感じさせません。

 フェイスになったことでシナは以前のダウン・スタイルに戻します。
 年齢の中で動けなくなってることとフィットしますし、
 ダメージ量の大きくなるストリート・ファイトも好都合。

 ヒール・ターンした意味は試合スタイルという点では全くありません。
 直近のヒール・ワークから今回のフェイスの試合運びに持ってこれる新しい要素はなく、
 上記の通りストリート・ファイトという選択は
 パンクvs.ギュンターの試合表現にくらべれば対処療法的で詰まらない。

 唐突なフェイス・ターンもザ・ロックが期待薄で、
 トラヴィスとも仲違いしたことによるストーリーの放棄にさえ見えます。

 攻防や構成は狭まっているし、
 後ろ向きなことを挙げようと思えば中々に一杯あります。

 しかし冒頭の仕草やYou can't see meの仕草には、
 情熱を取り戻したという言葉に相応しい喜びの迸りがあります。
 プロレスが出来るんだ、という喜び、
 これが一つ一つの動作から溢れ出ている。

 この表現がとんでもなくて、
 ヒールやっぱやーめたレベルの唐突な幕引き、を
 解放感に昇華させていて年末待たずして引退試合かと錯覚するようなエモさがあります。

 異質なダウン・スタイルには拒否感があったり、
 ハッスル・リスペクト・ロイヤリティーというどストレートな言葉は
 捻くれ者のファンには空滑りしていた所もありましたが、
 それが引退を前にしたこの瞬間にまさに観客からも全肯定された、させたなと体感できる空間でしたね。

 後半の攻防は必殺技をばら撒きまくる展開で、
 何の技と必殺技を組み合わせるかの勝負で必殺技は基本技レベルまで落ちていて、
 悪い意味では終わりの見えない攻防です。

 ただ、これも良い面に昇華していて
 シナが必死で試合を続けることに、
 耐久マラソンをしているランナーに対するようなリスペクトを生み出すことに成功しています。

 幾つも名場面がありましたね。

 実況席でAAを狙う時のシナのファンとの視線の交わし方は最高。
 これからするムーブへの一体感の作り方、
 目線と表情で意味が変わること、変えられることを示しました。

 コーディを担いだ状態でステージ下の奈落からせりあがったり、
 シナの代表作の一つであるvs.ウマガを彷彿とさせるターン・バックル外し等々。
 盛りだくさんの詰め込みで最後まで完走。

 ザ・ロックvs.ホーガンと同じく一つの横暴さが
 回りまわって世にも稀な化学反応を生み出した試合です。

 文句なしに好勝負。

 試合後敢えてマイクを通さず、2人だけで言葉を交わした、
 絶対的ベビーフェイスの継承シーンも尊い。

 そして試合後にレスナー電撃復帰というサプライズもあり世界にインパクトを生み出しました。
 これを超えるのは中々に難しそうですが、
 引退試合はどんな形になるのか、
 レスナーが相手なのか、それともその次が控えているのか、気になりますね。
 

 (執筆日:8/?/25)