WWE:Best of WWE PPV 2024 part.2の分析
名勝負 | なし |
好勝負 | WWE&ユニバーサル王座戦:コーディ・ローデス(ch)vs.ローガン・ポール(King and Queen of the Ring 5/25/2024) WWE&ユニバーサル王座戦、アイ・クイット・マッチ:コーディ・ローデス(ch)vs.AJスタイルズ(Clash At The Castle 6/15/2024) |
@WWE&ユニバーサル王座戦:コーディ・ローデス(ch)vs.ローガン・ポール(King and Queen of the Ring 5/25/2024)
ローガンは相変わらず凄いですね。
身体能力はトップ・アスリート並みで、
キャラはYoutuberの枠に留まらずTVの中の人としての振る舞いが出来ている。
それだけでなく、受け表現の大事さも分かっているのが素晴らしい。
本当にキャリアの短さを感じさせない才覚です。
申し分ない攻防を経て終盤へ。
ローガンの実況席に向けてのビッグ・フライ。
この時にコーナー上で見得を切るローガンも
そこをぐるっと回して移すカメラワークもグッド。
この試合の素晴らしさを象徴するシーンでした。
最後にぐっと惹きつけギアを入れ直したのも良く、
レフェリー気絶ネタもこの2人の中で採用するネタとしては適切です。
素晴らしい王座戦でした。
ぎりぎり好勝負。
AWWE&ユニバーサル王座戦、アイ・クイット・マッチ:コーディ・ローデス(ch)vs.AJスタイルズ(Clash At The Castle 6/15/2024)
今度はスコットランド興行。
オープニングにトップ王座戦は珍しくなくなったものの
アイ・クイット絡むとバランス難しくなりますね。
序盤はリマッチとしての荒々しさありつつ
軽々に技出してしまった場面もあります。
観客席乱闘も交えて中盤へ。
アイ・クイットとしての前段でベストかと言われると悩むが
色々な経緯の中での合理的な作り方ではあります。
バックヤードにも行って楽しませたりしながら
しかるべきタイミングでコーディが流血。
これによりエンタメから自然とアイ・クイットの雰囲気に切り替えることができましたね。
椅子を首に嵌め込んでニー・ドロップなど
えぐいスポットも使ってAJがコーディを追い込んでいきます。
今回の試合ならではの見せ場があり、ドラマチックな一戦で十二分な激闘でした。
ぎりぎり好勝負。
BIC王座戦:サミ・ゼイン(ch)vs.チャド・ゲイブル(Clash At The Castle 6/15/2024)
ヒール風味を自分のレスリングの切れ味とつなげられているチャド。
腕の痛みを見せて観客に移入感を与えつつ間違いない構築をするサミ。
両者良いパフォーマンスを見せます。
綺麗な攻防以外の感情に訴えかける面もあります。
チャドは中々王座に恵まれていないだけに
どちらを応援すべきか良い意味で悩ませます。
それがチャドとオーティスの微妙な関係性を示すストーリーともオーバーラップします。
そこ絡めての決着は安直でしたが内容は申し分なし。
好勝負に少し届かず。
CWWE世界ヘビー級王座戦:ダミアン・プリースト(ch)vs.ドリュー・マッキンタイア(Clash At The Castle 6/15/2024)
マッキンが地元で王座挑戦。
ハウス・ショーなら良くありますが今回はPPV。
王座交代劇もあり得る中で盛り上がりますね。
動けるヘビー級としての魅力を見せてスタート。
ダミアンのトペコン・ミスもありましたが、
適切に対処して試合を進めます。
ただオープニングに比べるとスター・パワーの弱さは否めないか。
一つ一つ丁寧に相手とやりとり。
バリケード破壊スポットを入れたり、
ダミアンの足の痛みの要素を混ぜて積み上げていきますが、
終盤のキックアウト連発も少し安直な媚び売りでは。
思ったようには伸びず。
中々良い試合。
DMITBラダー・マッチ:ティファニー・ストラットンvs.チェルシー・グリーンvs.イヨ・スカイvs.レイラ・ヴァルキリーvs.ゾーイ・スターク(Money In The Bank 7/6/2024)
ハードなものはイヨらが担当しつつ、
それだけでは男性の方と差別化で勝てないので愛嬌も混ぜたり。
ラダーを上る攻防もダラダラせず
しっかりスポットに繋げています。
過去の同形式と比べて飛び抜けたものがあるとは言えないが
頑張っていて総合点高めなのは確かで、
低調な本大会の中でMOTNのレベルではあります。
最後も場外テーブルへの落下でインパクトを生み出した衝撃の中で〆。
好勝負に届かずも中々良い試合。
(執筆日:12/?/24)