TOPアメリカン・プロレスWWE 2023年 →WWE:Best of WWE PPV 2023 part.3

WWE:Best of WWE PPV 2023 part.3の分析


名勝負 なし
好勝負 ケージマッチ:トリッシュ・ストラタスvs.ベッキー・リンチ(Payback 9/2/23)

タッグ王座戦、ストリート・ファイト:ケヴィン・オーウェンス、サミ・ゼイン(ch)vs.ジャッジメント・デイ(ダミアン・プリースト、フィン・ベイラー)(Payback 9/2/23)

世界ヘビー級王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.ドリュー・マッキンタイア(Crown Jewel 11/4/23)

@ケージマッチ:トリッシュ・ストラタスvs.ベッキー・リンチ(Payback 9/2/23)
 トリッシュがまさかこんな大一番を2023年に行うとは驚きましたね。

 現役時代もちゃんと試合をして結果を残していましたが、
 男子と同じレベルの本格派を前にして
 彼女のスター性、演技力で求められているレジェンド役をこなします。

 エスケープ・ルール、ケージ攻撃を適切に使うことで、
 体力差をカバーしていた上手さにはうなりましたね。

 ベッキーも硬い攻撃だけでなく緩急つけて
 バトンを適切に渡して二つの時代を混ざました。

 トリッシュがケージ上ダウンからスーパープレックスを受ける、という
 インパクトあるシーンもあり名実共にキャリア・ベストの試合が生まれました。

 Impactでミッキー・ジェームスがキャリア・ベストを生み出したことも
 リンクしてこの試合が生まれたはずでアメリカン・プロレスの良き進化を感じ取れます。

 お見事。
 
 ぎりぎり好勝負。

Aタッグ王座戦、ストリート・ファイト:ケヴィン・オーウェンス、サミ・ゼイン(ch)vs.ジャッジメント・デイ(ダミアン・プリースト、フィン・ベイラー)(Payback 9/2/23)
 乱戦の中で印象付け。
 ただ殴っているだけのように見えてセンスが出ますね。
 オーウェンスとダミアンが特に良い。

 ドミニクの追加やオーウェンス、サミがホッケー姿に変身したり、
 はたまたテリーファンク追悼のアクセントを挟みつつ進行。
 ケヴィンが入場口上からスワントーンでのテーブル葬も見せましたね。

 とはいえ全編ラフファイトの中で切り替えが弱い印象も残ります。

 それでもマイナス以上に試合の価値を高め、
 今後のストーリー展開上もまさにここというタイミングでの王座移動。

 期待値に比べるとやや伸びなかったが前哨戦の通常タッグ(メンバーは異なりますが)で魅せたので
 ここはハードコアで振り切ったのもありですね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:9/?/23)

BWWE世界ヘビー級王座戦、ラスト・マン・スタンディング:セス・ローリンズ(ch)vs.シンスケ・ナカムラ(Fastlane 10/7/23)
 場外受けを早々に行うとマットを剥いで
 色々することを早くも予感させます。

 その期待に応えるように
 テーブルや実況席等いろいろと攻防を用意。

 ナカムラは雰囲気感をヒールとして微調整できていますが、
 もう少し細かく一進一退入れると尚良かったのでは。

 そしてクライマックス。
 観客席前というのはそれに値する舞台、場所かというとちょっと弱くて、
 同じことを入場ステージ・セット前とかにするだけでももう少し絵になった印象。

 好勝負に届かずも中々良い試合。
 (執筆日:10/?/23)

C世界ヘビー級王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.ドリュー・マッキンタイア(Crown Jewel 11/4/23)
 マッキンはヒール・ターン中ながら
 その色合いはそこまで出さずヘビー級ブロウラーとしてセスを軽んじます。
 
 セスが動けば動くほど面白くなる形になっており、
 観客も声援を乗せやすい攻防のフロー。

 攻防が先行しつつも、ちゃんと自分のレスラーとしての人に注目を帰結させる所は流石。

 フィニッシャーをキックアウトさせる攻防もありボリュームとして十分でしたね。

 ぎりぎり好勝負。
 (執筆日:11/?/23)