TOPアメリカン・プロレスWWE 2023年 →WWE:Best of WWE PPV 2023 part.2

WWE:Best of WWE PPV 2023 part.2の分析


名勝負 なし
好勝負 ウーソーズvs.ブラッドライン(ローマン・レインズ、ソロ・シコア)(Money in the Bank 7/1/23)

世界ヘビー級王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.フィン・ベイラー(Summerslam 8/5/23)

@マニー・イン・ザ・バンク・マッチ:イヨ・スカイvs.ベイリーvs.ベッキー・リンチvs.トリッシュ・ストラタスvs.ゼリーナ・ヴェガvs.ゾーイ・スターク(Money in the Bank 7/1/23)
 戦場を散らさずに複数人で攻防を作ることで
 負担感を減らしながら見栄えの良い光景を作り出しました。

 チーム要素を入れたのも良かったですね。

 トリッシュは年齢で動き衰えつつも
 相対するレスラーが支えて粗が見えないようにフォローします。

 その上でトリッシュが体を張ると
 現役もトップ・レベルのバンプをこなし盛り上げ。
 最後はイヨがベイリーを裏切ってドラマを締めくくりました。

 好勝負に少し届かず。

Aウーソーズvs.ブラッドライン(ローマン・レインズ、ソロ・シコア)(Money in the Bank 7/1/23)
 じっくりレインズが顔芸に仕草で魅せます。
 ソロも同じものを見据えて試合運び。

 攻防としては一方的な展開で退屈ながら
 レインズもソロも見事な役者っぷりです。

 ジェイも攻めに転じれば観客をのせて
 注目を集める主役として
 しっかりストーリー・ラインに乗った試合になっています。

 タッグでメインを行うだけのかいがある内容ですね。

 展開数の割に試合時間は30分越えと
 時間をかけ過ぎですが、それに値する千両役者と最後のエンディングの重みです。

 文句なしに好勝負。

BIC王座戦:ギュンター(ch)vs.ドリュー・マッキンタイア(Summerslam 8/5/23)
 堅固な攻めを見せるマッキン。
 ギュンターが圧倒できない等価な一進一退に値します。

 マッキンは細かなところは敢えて動かず溜めるので
 そこは合わずに効率100%とはいかないまでも
 スターとして場を惹きつけるのでプラスマイナスでいうとプラス。

 大会場の観客が一体になって盛り上がりました。

 好勝負に少し届かず。

C世界ヘビー級王座戦:セス・ローリンズ(ch)vs.フィン・ベイラー(Summerslam 8/5/23)
 先程の大迫力マッチの後では
 ベイリーの腕攻め、細かなせめぎ合いはリスキー。

 セスのチャントで気がそれうる可能性もありましたが、
 セスが観客を制御し体も張ります。

 ベイラーは精緻に試合運びをこなし、
 やるべきことを実直にハードにやるという
 この2人らしい正攻法で見応えのあるものに仕上がっています。

 ジャッジメントデイが現れクライマックス。
 フィンとダミアンの微妙な関係性も交えつつ、
 フィニッシャーをキックアウトされる盛り上がる攻防で魅せました。

 ぎりぎり好勝負。

Dユニバーサル王座戦、トライバル・コンバット:ローマン・レインズ(ch)vs.ジェイ・ウーソ(Summerslam 8/5/23)
 いつも通り30分超えで大一番。

 2人の関係性基づきつつ基本はまったりレインズ支配。
 観客の反応に対してのレインズのやり取りは素晴らしいですね。
 ジェイもこれまでと同じく良質に引き込みます。

 ただ特殊な試合形式名になってますが、その実はただのノーDQ。
 竹刀や椅子、テーブル。
 出せるのはせいぜいそれくらいで当然流血もできない。

 早い段階からダウンペースなので
 積み重なっていくけど見ててしんどさがありますね。

 終盤はソロの乱入に加えてジェイの裏切り。
 勝敗でぶれうる内容ということを差し引いても
 この試合時間に対する正当性はいまいち感じられず、
 AAAのストーリマッチっぽさを感じましたね。

 平均的な良試合。
 (執筆日:7/?/23)